キラキラの方へ。

しがないミソジのゆるふわ雑記

形と色と音と(翼):今、「増田さん★」を感じるモノたち

増田さん、33歳の誕生日おめでとうございます!

やったー!誕生日中に間に合った!w

 

突然ですが、これは誕生日祝いにかこつけて各メンバーのイメージに合うと私が思うアート作品をピックアップしてみる!という不思議記事です。作品は実際に見たことがあるものしばりで選出。アート的背景は無視し(端的に言えば知識が足りない)、私の印象という独断と偏見で選んでおります。

昨年、小山さんだけ実施した誕生日企画…スルーしてしまった他のメンバーの分も書かなきゃという謎の使命感により増田さんからリスタートします!ひたすら自己満足のために! 

昨年の小山さんの記事はこちら(今年はすっとばしてゴメン!)
chikachika04.hateblo.jp

 

さて、まずは2019年現在の増田さんの印象についてざっくりと。

こちらの記事に取り掛かるまで、2017年に「×スピッツ」で書いたときから*1、増田さんの印象はそんなに変わらないように思ってました。けれど作品を選んでいったら、ん?少し変わったのかも?という感覚が。それはたぶんソロ曲『Thunder』の影響かなと思います。実はピックアップした作品は昨年のうちに(なんなら7月中にはだいたい)選んでいた作品。2019年『WORLDISTA』のソロ曲『Symphony of Dissonance』も『Thunder』との関連性を感じるので、『Thunder』以後、的なイメージが私の中では継続している模様。

なので、選んだ作品の傾向はハードネス増田に偏っています笑

 

1.「塊としての増田さん」について

ジャン・アルプの立体作品全般

《地中海群像》1941年/大理石/78.1×93.8×53.6cm*2

www.europeana.eu

www.artnet.com

 

《バラを食べるもの》1963年/ブロンズ/13.59×18.50×14.50cm*3

2002.4.2 - 5.30 2002 MOMASコレクション 第1期 - 埼玉県立近代美術館|The Museum of Modern Art, Saitama ※右上の写真 

いきなり「全般」とか言い出してすみません。これこれ!みたいにしっくりくる作品が思い出せず、見たことはある…っていう作品を二点例として出してみました。《地中海群像》はちょっと細身だし、《バラを食べるもの》は丸っこ過ぎるんですが。なのでイメージが伝わるか不安(汗)

写真で見ると得体の知れない雰囲気があるかもしれません。何かの生物っぽいからかな。でも、アルプの立体作品って実際に見ると妙にかわいいんです。硬かったり重かったりする素材でつくられているのに、なぜか「かわいい」と思ってしまうフォルム。その丸みをなでなでしたくなる。

増田さんも全体感が妙にかわいい、みたいなとこありますよね?がっしりしているし厚みもあるのに、かもし出す雰囲気はかわいい、みたいな。『KちゃんNEWS』で小山さんにつっこまれていたのも記憶に新しい(笑) それは外見の話ではなかったと思いますが、外から見て感じ取れるほどにかわいいが充満しているんでしょうw

もう一つ、アルプ作品との共通点だと感じるのは”デザイン”されているところ。隙がないというか、勢いでできてるような部分がないというか、完璧に計算されてる感。ゆるいところがなく手が尽くされている感。なのに「かわいい」と思っちゃう。そんなところも個人的には重なります。

 

実は「×アート作品」の誕生日企画は増田さんきっかけ。資生堂のイラストなんかを描いているフィリップ・ワイズベッカー*4 作品を見たときに「このデザインされててオシャレなのに妙に抜けててかわいいところ…増田さんだ!!」となったのがスタートでした。(知らんがな案件) 

私にとっては、アルプに感じるのも似た感覚。今回は要素が整理されているクールさやそぎ落とされた強さを、より感じるアルプを選んでみました。重厚感があるのもっぽい!かなぁと。

重厚感といえば、増田さん作品には絶対立体作品を入れたいと思ってました。もう1人パッと思いついたのは李禹煥*5。でも李禹煥にしてしまうと、”かわいい”枠の作品がなくなってしまうので泣く泣く断念。(知らんがな案件Ⅱ)

…というわけで(これでも)今回唯一のかわいい系増田さんでした。

 

 

2.「精神としての増田さん」について

マーク・ロスコ《No.5》~《No.8》1964年/油彩、アクリル、ミクストメディア、カンヴァス/228.6x175~266.7x203.2cm

過去の展覧会 | DIC川村記念美術館

たぶんこの「漆黒の連作によるもうひとつのロスコ空間」と紹介されているコーナーで見たのだと思う…けど…違うかな?記憶が微妙ですが。(企画のしばりはどこへ…汗)

こちらはロンドンのテート・モダンでの展示。1:55頃から1964年の作品が紹介されているので、残念ながら行ったことはないけれど貼っておきます。1969年~のシリーズかっこいい…。(脱線)


Mark Rothko at Tate Modern | TateShots

 

ロスコには明るい色の作品も多いので、そちらのイメージが強いかもしれません。そちらも好きだし、増田さんのイメージとも重なる。でもこの暗い作品を見て、うわ!と思ったことが印象に残っていたので選んでみました。

この黒に近い作品を見ると精神世界を掘っていくような感覚になります。「見えない」何かを追うような探すような迷いこむような。精神世界の深みと重さみたいなのが同居している作品。色面だけで構成されているのでシンプルに見えるけれど、理論と思想が背景にある作品です。

そうした面が、増田さんのガチガチには固めずほわっとした雰囲気だけど、表には見せない強い信念がそのほわっを支えているようなところとリンクするかと。

あと、残る筆跡から感じる手仕事感も合う気がする。作品の中、制作の中で考えている様子を感じられると言いますか…。作品に鋭利さではなくやわらかさがあるのはそういうところが一因なのかもしれません。増田さんの信念は強いけれども、それは自分に向かっているものであり、人を大切に思うからこそで、人を切り捨てるものではないのではないか、という感じ?

 

 

3.「存在としての増田さん」について

クリスチャン・ボルタンスキー《心臓音のアーカイブ2010年/インスタレーションが展示されている「ハートルーム」、希望者の心臓音を採録する「レコーディングルーム」、世界中から集められた心臓音をパソコンで検索して聴くことができる「リスニングルーム」の3つの部屋で構成

benesse-artsite.jp

キャプチャーに写真があるので貼っておきます↓

setouchi-artfest.jp

作品自体にはすっごいうっすらとした記憶しかないです。と言うのも、どんな作品か下調べもせずに行ったため時間があまりなくてですね()。心臓の音の登録もしませんでした。いや~へへ。再びの機会に登録したいです。

こちらは豊島ではなく、東京都庭園美術館での作品です。電球の色が違うのはけっこう大きいかもしれないけど参考として。↓


クリスチャン・ボルタンスキー《心臓音》

 

心音のリズムと一緒に電灯が点滅する空間。心音は一般の人が登録したアーカイブから再生されます。(豊島では自分のものを選択して聴くこともできる。) 心音と一口に言っても様々な音やリズムがあるんですね。なかなか聴く機会がない、ある意味とてもプライベートな音。

そして生と死を色濃くイメージさせる音でもあります。劇的な演出とあいまって、少し怖さを感じる作品かもしれません。でも何に怖さを感じているんだろう?とも。

この心音はアーカイブとして残り続けます。だから聴いている心音の持ち主が、今生きているかどうかはわからない。作品自体がお墓のような存在にもなります。

心音は録音されて永遠を手に入れたけれど、本体である人間はいずれは必ず死にゆく。心音を聴くことでそうした事実を突きつけられるのが、恐ろしかったり悲しかったり空しかったりするのかもしれません。心音が止まれば真っ暗になってしまう部屋で。

他にも、至極プライベートな音を縁もゆかりもない自分が聴いていることに居心地の悪さを感じたり急に親しくなったような奇妙な興奮を覚えたり、それを恥じてみたり?そうした感情もわくかもしれません。

その怖さと妙な居心地がクセになる。さらには、時を越えて聴こえる心音の一つひとつが愛しくなるなんてこともあるのかも。

選んでみたのは…なぜだろ?わからないけど、増田さんは自分の心音を聴いていそうな人だなぁと。直接的な意味ではなくて(笑) こうした暗い空間で「目を閉じてじっと自分の心音を聴く増田さん」ってなんだかイメージできるなぁと。そんな感じ?

それと、音が在る作品っていうのも一つポイントだったのかもしれません。装飾がそぎ落とされた、ただの存在である音と。増田さんの歌は装飾的というよりも、身一つ、感情一つ感があるからなのかな。実際には大変な技術に裏打ちされているのだろうけど。増田さんの歌を聴くことは増田さんの心音を聴いているようなもの、と言うと大げさかもしれませんが。ソロ曲、特に『Thunder』や『Symphony of Dissonance』にはそうしたイメージを抱いてもおかしくない気がします。

 

ちょうどWORLDISTAツアーの大阪公演の頃に、大阪の国立国際美術館でボルタンスキー展をやってたんですよね。今は東京、その後長崎に巡回するようです。

国立新美術館 2019年6月12日(水) ~ 9月2日(月)

長崎県美術館 2019年10月18日(金) ~ 2020年01月05日(日)

boltanski2019.exhibit.jp

紹介記事:クリスチャン・ボルタンスキーの大規模回顧展が東京に。国立新美術館で開幕 - レポート : CINRA.NET

ルイ・ヴィトンのギャラリーでも、2019年6月13日(木) ~ 11月7日(木)に!無料!(そこ) 見晴らしも良い!(そこでもない)

www.espacelouisvuittontokyo.com

紹介記事:風とともにある魂を見る、ボルタンスキー作品。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ただ、『心臓音のアーカイブ』がかわいい方なくらい、重めな作品が多いと思うので苦手な方や繊細な精神状態にある方は少し注意した方が良いかもしれません。特に美術館の方の作品は。私自身はまだ行ってないからなんとも言えないけど。以前見た作品の中には今でも思い出して「・・・・・・」となる作品があったりします。それだけ強い作品とも言える。

 

 

…そんなこんなで独断と偏見による重めの増田さんセレクトでした。

増田さんに「まっすー、もっとかわいいもん!」って言われそう…w

33歳も、増田さんが力をつくして挑める場が豊富にある1年になりますように

32→33歳は『ボイス 110緊急指令室』からですね!*6

心配には及ばないと思いますが、増田さんの”マイペース”を大事に、身体にはくれぐれも気をつけて~。

 

 

最後におまけスピッツ

今一番、増田さんを思わせるスピッツ

『黒い翼』収録:アルバム『Crispy!』1993

Crispy! | SPITZ OFFICIAL WEB SITE

スピッツ 黒い翼 歌詞 - 歌ネット

こちらの視聴にはサビ部分が少し入ってます。↓ 

tower.jp

続きを視聴できる笑↓ 音の初期設定がマックスなので、小さくしてから聴いた方が良いかも。

黒い翼

黒い翼

  • provided courtesy of iTunes

2017年にも最終候補に入っていたのですが、 「いつもモザイクのきれはしだけ握らされ 笑い話のネタにもされてきたけれど」という部分がちょっとアレかな~と忖度して避けた記憶があります。でも『Thunder』で「たまにはトボけたピエロも演じて」と歌った増田さんなら問題ないよね!と。昨年の増田さん記事を考え出した時点で絶対『黒い翼』にしよう!と思ってました。(知らんがな案件Ⅲ)

同じ曲を引き出してきてしまうという意味では固定されたイメージもしっかりあるんだなぁ。単に私の増田色メガネがかなり強固なだけ?w

ゆったりめのテンポも似合う。

「黒い翼で もっと気高く 無限の空へ 落ちてゆけ」

 

 

ゼロから生まれてゼロに還る:『NEWS LIVE TOUR 2019 WORLDISTA』感想

『NEWS LIVE TOUR 2019 WORLDISTA』へログインしてログアウトしてきました~!

お題「NEWS LIVE TOUR 2019 「WORLDISTA」 仮想空間体験ログ」

いつも本当にありがとうございます!!ありがたく参加させてもらいます。

記憶があやしいし気づいてないことも多いに違いないですが、自分が感じたことを書き残しておこうと思います。

CD音源の感想の方もほぼできてたのに、あと一歩仕上ることができませんでした…凹 ライブの感想を先にあげてしまいます!

 

ゆるっと目次

 

「何もない!」という驚き

これは会場に足を踏み入れ様子を見回したとき、ほとんどの人が思ったに違いない!(決め付け) 会場にセットらしいセットがない。舞台装飾もない。タイトルの文字が吊り下げられていることすらない。本当に何もない!

特にあれだけもりもりに会場がまるっとテーマパークのように一つの空間になっていた『EPCOTIA ENCORE』演出からの大きな転換。いや~驚きました。

だけど、ドラマなら「何もないと思った空間がどれほどの仕掛けを隠しているのか、○○はまだ知る由もなかったのです…」というナレーションが入りそうなところ。

ライブがはじまると一気にWORLDISTAの世界に入り込んでしまったからです。まず現れたステージ後ろの壁を覆う大きなモニター、そして迫力の照明やピンポイントで現れる造形物等々によって。

曲とともに生まれては消える世界。空間を満たし観客を取り込むというよりも、正面性がある構成によって目の前で様々な世界が繰り広げられているという感覚になりました。

 

個人的には今回の演出はとてもミニマムだったと感じています。作りこまれている豪華さはあるものの、要素としては洗練されているというか。映像以外に登場したもの、ツリーやドラゴンはここぞという時のシンボル的な存在だし、流れては消える雨、舞い散る花びらや羽、レーザーにより一瞬だけ登場するリング等々。各シーンに合わせてしっかりしぼられていたのではないかと。

高さが変わるステージも大活躍。『インビジブル ダンジョン』や『Digital Love』のようにプロジェクションマッピング的にメンバーを違う世界にすっぽりと取り込んで見せるときもあれば、『リボン』のように階段をつけるだけで一つの風景を感じさせたり。

演出の緩急も印象的でした。華やかな演出の間にメンバーを捉えるモニター映像とライティングだけでシンプルに見せる演出が差し込まれていて、そのバランス感覚に「おっ!」となりました。『リボン』とか『「生きろ」』なんかは特にシンプルだったと記憶しています。

これは自分達の表現力への自信かなぁとも思えました。「オレらの”歌”の力で”世界”をつくってやんよ」(誰?)という。

歌詞もずっと出ているわけではなく、演出上の要素として扱われている感が強かった。その分、フォントの演出もそれぞれにこっていて!

 

終演後。再びがらんとした会場を眺めました。またゼロに戻っている空間を。

必要最低限の要素で様々な”世界”を作り上げてみせることが、NEWSによるWORLDISTAの”仮想空間”だったのかなと。挑戦的になっているという話を聞いてはいたけれど、本当に!アルバムのコンセプトが演出全体に活きているんだと感じられるライブでした。

 

ライブの最後に映し出されたのは「#想像することがみちしるべ」という言葉。

思えば、WORLDISTAの仮想空間は元からデジタルの”情報”として存在する世界ではなく、人間の”想像”の中に存在する世界だったのかもしれません。

そして、その”想像”はNEWSの歌が引き出すもの。NEWSの歌と自分の想像力でつくるもの。あるいは自分たちの記憶をたどって繰り返し思い出す確かにあった場所。

そんなライブだったのかなと感じています。

 

 

「ゼロ」の衣装

衣装については増田さんが何か仕掛けているとのことですが…私にはわからなかったっ凹 過去衣装のオマージュになってるという考察を拝見したりして「おお!?」っとなってますw 一方で、増田さんがメンバーに似合う”形”みたいなのを確立しつつあるから繰り返されるパターンがあるだけなのかも?と思うと、あえてのオマージュなのかどうか私には判断つかず(汗)

なので、ただ印象に残ったところをメモ。

 

今回新鮮だったのは『「生きろ」』の白いカットソー衣装でした。

真っ白で模様はなし。上に1枚羽織ることで別の衣装になることもおもしろくて。つまり白い状態でまず完成されていて、それを彩り重ねていっているように感じたのです。象徴的だなぁ、白い衣装はNEWSの”ゼロ”なのかなぁ…となんとなくジンとしました。

トップガン』のジャケ写衣装では、白いカットソーに赤いラベルが貼られていて、それも”ゼロ”を基盤にしたアレンジという風にも捉えられる気がします。

「何もない」ことにも意味がある、と。今回の演出ともからめて。

 

ん~私が思った考察っぽいこととしては~、今回の動物モチーフがクマとキツネ(?)っぽいので、増田・小山だと考えて、次回に加藤・手越系モチーフが来るのかな~とか、そんな感じです!(搾り出した!w)で、また何かのタイミングで、4人バラバラの動物モチーフ衣装で集結!みたいな。

ちなみに今のNHK朝ドラ『なつぞら』オープニングに出てくるのはクマとキツネとシカとリスだよ?(さらにちなみに主題歌のスピッツ『優しいあの子』は6/19(水)発売だよ?)

え?なに?キツネじゃなくてオオカミ説もある?確かに!月に遠吠えするのはオオカミだしね!え?レオパード柄は動物にカウントされるべき?確かに!まんま動物だもんね!この考察…どうやら違いますね!!どーん。

あとは…赤と黒と白の色使いが増田さんの流行なのかなぁとか…え?もういいって?

 

TAKAHISA MASUDAコレクションはどれも良いのですよ。本当に『装苑』で見られるのが楽しみ!前回のパリコレレポも良かった~。増田さんの経験がNEWSの衣装に流れ込むのだと思うともう…「ひかえめに言って最高!!」ってヤツじゃないですか!

ファッションやアートに関心がある若年層に読まれる『装苑』に、NEWSの衣装特集をしてもらえる場所を持ったこと自体がNEWSにとってもプラスなのではないかなぁと思ったりします。なぜなら衣装協力者にとってはきっとプラスだから。

ファンに見せる場だけでなく、ファン以外が多く読む雑誌にほぼ確実に掲載されるということであれば、プラスになりますよね??は~~~~良い!!『装苑』での連載で衣装協力のお願いをしやすくなるのかも?とか思うとね。良い!良いですよ!!グッジョブだーます!!(しばし興奮が止まらない。)

もちろん名のある方々のご協力には「じゅるっ」となるけど(やばい人)、『装苑』でつながった若手クリエイターの方々との挑戦も色々見ていけたら楽しいな~なんて思い描いています。

 

 

ソロが好きである

やっぱりソロが好きでした…。

増田さんの『Symphony of Dissonance』

まず縦横無尽に動く赤と緑のレーザーに圧倒される!空間を刺すように、痛みで埋め尽くすように。赤と緑は”補色”に近い組合せなので、対照的で刺激的。なじみやすい同系色ではなく、緊張感を持たせたところに”不協和音”のイメージが込められているのかも、と思ったりしました。

黒地に途切れとぎれで読みにくい白い文字がバーッと出ている最初の映像も、増田さんを捉えつつもピントがずれた映像も、見えてはいるけれどしっくりこない”不協和音”。様々な方法でのアプローチがおもしろい。

歌とダンスについては「うおおお増田さんが歌ってる!踊ってる!」と無心に見ているうちに終わっていて、あまり書けることがありません(汗)。私、今回3回見たのにな??おかしいな??あれ??肝心なところが??増田さんのソロはだいたい雰囲気にのまれてるうちに終わってるからさ…。

 

小山さんの『Going that way』

ボリューミーなMA1と細身のパンツの小山さんは登場の瞬間に「!」となる似合い度!最終公演のMCで小山さんのソロ衣装について話題になったそうだけど、ほんと洋服が似合う。以前の『MUSIC FAIR』でも思ったけど、自分に似合う服っていうのを本当にわかってるんだなぁと。だーますコレクションが”オートクチュール”や”プレタポルテ”的だとしたら、小山さんの衣装は”リアル・クローズ”的なオシャレさ!(ファッション用語を知ったかぶって使用しているので意味が違っていたらすみません汗)

引き連れたJr.の面々も今時~~~!(私の反応は古いけど。)この頃のシャレオツバンドのグッズにはカットソーが多いなぁと思ってたんですけど、やっぱりオシャレの定番なんですね。白カットソーのイケJr.がずら~~~っと並んでちょっと抜けのあるダンスを披露するわけですよ。カッコよくないわけがないよね笑

ダンスについては、ちょっと斜めにあごを引いてひじを内側に入れながら上目遣いであざとさを振りまく「心にBeast」が良かったです!自信に満ちた小山さん。曲を体現しているんだと感じました。

 

加藤さんの『世界』

フォント!良いですね~!でかい!シンプル!あってる!「求めていたのは」の歌詞の「愛」「夢」「魂」が入れ替わるのを見るのが好きでした。

アルペジオからストロークへいくのもいい味わい。加藤さんの声が特徴的だから、素材を活かした生演奏のギターの音にのるとバランスが良いなぁと。

雨の演出は歌詞とあってるし、歌声やギターの音色と共に、雨音としても聴こえてくるのがまた良かったです。雨上がりの鳥のさえずりもいい!

ルリビタキ的な青い鳥が羽ばたく照明演出は、どういう技術?光を交差させているのかな?鳥にスポットが当たっているようにも、光差す方へ飛ぶ情景のようにも見えて素敵でした。高度な技術をワンポイントとしてさらっと使ってくるあたりが、シャレオツシゲアキ。すぐに消えてしまう記憶の中の青い鳥。ルリビタキシーンが好きで、そのときには加藤さんから目を離してルリビタキにロックオンでした笑

加藤さんの演出にはどうしたって”こってる感”がにじみ出る不思議w これがシゲシゲしさというものでしょうか。

 

で、手越くんのソロ『DoLLsですよ。(順序としては加藤さんソロの前だけどちょっと長めに書きたかったので。)

曲もいいなぁと思っていたけど、演出も素敵だった!

特に顔に塗られた化粧が意味深で、その変遷に思い巡らせました。

(1)口紅と左ほほにアンティーク風の唐草っぽい模様

 これはストレートに「人形」であることを象徴しているのでしょう。

(2)右ほほに黒い絵の具がつく

 ”顔が命”の「人形」の顔を汚すことで「人形」であることを否定。

(3)右ほほにさらにカラフルな色を重ねる(青や黄緑だったかな)

 ”否定”だけの感情から解放され、鮮やかな意志をもつ。

(4)化粧を全てふき取る(この間に体に鎖を巻かれる)

 「人形」からの完全なる脱却。「人間」へ。

(5)左目の下に赤い筋を入れる

 「人間」となったことで手に入れた”血”と苦しみの”涙”、つまり”感情”の表現。

 それでも「人形」ではなく「人間」でいるという宣誓。

と、こんな流れかなぁと妄想しました。

マリオネットのような動きや巻きつけられた鎖を引きずる様子…隅から隅まで手越くんの性癖がつまっているようで、ぐっと来ました。意味深ではあるけれど、言語化できる明確な理由がありそうな演出。そのストレートさと真面目さが基礎がスポーツマンな手越くんっぽいなぁと。そんなところが良い!私の中ではベスト・オブ・手越ソロかもしれません。

 

 

バワリーとドラゴン

WORLDISTA内の仮想通貨的なものでファンの熱量を表すものでもある「バワリー」。それを単なる数値ではなく、卵からの成長として描いたのがさすがプロだなーと思いました。わかりやすいしおもしろいから身が入る!バワリーの数値と共に卵が孵化し成長しドラゴンになる過程が、曲の演出にも絶妙にリンクして。

だけど、少し不思議にも感じました。なぜドラゴンに成長することにしたのだろうか?と。

だって、ファンのバワリーって言わば”愛”ですよね。愛を注がれて生まれて成長した空想上の生物なら、例えば天使とかペガサスとかフェニックスでも良さそうなものじゃないですか。咲きほこる花とか虹などの表現でも良いかもしれない。

でもそうじゃなくてドラゴン!これに意味がないわけがない。

その理由として『トップガン/Love Story』の通常盤カップリングに『Dragonism』という曲があるからではないか?伏線なのでは?という考察を拝見しました。なので6/12には理由が明白になるのかもしれません。

に、してもなぜドラゴン?(しつこい)

なんでこんなに引っかかるのかというと、東洋の竜は神聖な存在ですが、西洋のドラゴンは元々悪の存在だから。(ここ、ちゃんと調べたらおもしろそうだけど略!)しかも、ドラゴンに進化したとたんに始まる曲が『FIGHTERS.COM』なので、悪そ~な雰囲気がむんむん。(好きだけど!)

なぜだ…なぜ”愛”を栄養に育った存在がドラゴンなんだ~!!と思わずにはいられない。たとえ『Dragonism』につながるのだとしても…なぜだ!(かなりしつこい)

一つ思ったことは、最終形態を善でも悪でもない存在にしたかったのかな?ということ。”愛”の力は強大だけど、それは包容力として癒し守るだけではなく、暴力的にもなり得る力。”愛”の対象を守るために放たれる攻撃にも、”愛”の対象への束縛にもなる。ファンの”愛”の様々な様相を見ていてもそう思います。

圧倒的な力でありながら、危険な力でもあるということ…。だからドラゴン?

いやーだとしたら良いね!個人的には天使とかペガサスに成長されたらかえって「…だよね。うんうんわかる。わかるよ。」っていう反応になっていたかもしれない。(美しい心を持ち合わせておらずスミマセン。)

だから、ドラゴンで良かったです!!(結論)

あ、「ファンとオレたちで、攻撃的にこの世界切り開いて行こうぜ!」って意味でも良いですね。

 

 

各曲に一言ずつ

長くなってきて生き絶え絶えですが一言ずつ!特に映像の位置と内容は少々記憶が…(汗) 間違ってたらごめんなさい。

 

映像:ログイン

シンクロ率が驚異的なスピードで上がる!w 咲き乱れる花が幻想的。MVで見た無重力空間にもテンションが上がりました。細かな文字にも意味がありそうでちょっと気になってしまうのがチームNEWSの仕事ならでは。

『WORLDISTA』

四分割での登場にテンションが上がる!四分割って本当に良いよね~。初WORLDISTAでは増田さんは黒髪だしみんなアイギアをつけてるので一瞬「?」となったりもw 加藤さんのアイギアずらしニヤリと、手越くんの「でぃすた~~~」の濃ゆさを味わう!モニター付き衣装☆

映像:バワリー設定と声出し

ここで『DEAD END』に続く「Hey!」と「Yeah!」を練習。「Hey!」は大丈夫なのに「Yeah!」は恥ずかしいという謎の感情を持っているのですが、ちゃんとのどをあっためたよw

『DEAD END』

散々言われているけどネプリーグ~。映像に合わせたゲーム感覚のコールが楽しい。モニターでは自分のパートを歌おうとがんばる小山さんを、いかにうりうりして愛でるか合戦が繰り広げられる。はじまって2曲目なのに…さすが(笑) つなぎ衣装がかわいい!

『weeeek』

Represent版が出ることもあって少し新鮮な気分。本気ジャンプをしたことがまだないことはナイショ。でも楽しく上下してる。老若男女楽しくのれる曲ですね。

『NEWSKOOL』

やった!生で聴けるとは!コールしてみたかった!しかし細かなコールはできず、わかりやすいところだけ参加w 自分のパートを待ってるときの待機ポーズもかわいい。つなぎ衣装との相性もばっちりのガチャガチャわいわいした雰囲気。人文字が出来上がるまでも楽しい。小山さんさすがのW。

『U R not alone』

はじめの方に来ても驚かなくなったw この時点でのどが全開になる。今回3回参加できたのだけど、そのうち2回はのどがいきそうになった。『U R not alone』については恥ずかしいという気持ちが麻痺している。「Yeah!」はコールでも返事でも恥ずかしいのに。

映像:発表会

改めて『WORLDISTA』を宣言!Jr.くんによるWORLDISTAの取説はここだった?air:manさんっぽさがあふれていた。あとここで卵が孵化したのですっけ?ちょいと記憶が…。

インビジブル ダンジョン』

キターーーーーーーー!!今回増田さんが歌い出しの曲がけっこうあると思うのだけど、全ていい…。全て、いい…(かみしめた)。モノクロで構成された概念の世界みたいな映像。はじまりの各メンバーに光の滝が流れてくるような映像も好き。ハモっているメンバーにもキラキラが出ていて芸が細かいなと感心した。ステージ下にもモニターがあるので、メンバーがすっぽりとその世界に入っているように見える。尻尾付き衣装。

『Digital Love』

歌い出しの難易度が高そうでハラハラしたシーンもあったけど、とにかくかーわーいーいー。腕を横に広げたステップのかわいさが異常。手足の長さが活かされるのか、小山さんのステップが特に好きだった!ネコじゃらしに気を取られるネコのように尻尾をガン見したい欲求にかられる。ゲーム経験の少ない私にはマリオにしか思えないちょっとレトロな雰囲気のゲーム映像。

映像:水面に写る月

孵化した丸っこいモンスターが森の中で水面に写る月を見つめる。曲のつなぎとしても素敵な映像だった。

『I・ZA・NA・I・ZU・KI』

一転、雨が降る暗い夜に。黒く無骨に見えたステージに様々な仕掛けがあったことに気がつく。増田さんのターンと飛び散る水しぶきの美しさはこの世のものではないような美しさ。『I・ZA・NA・I・ZU・KI』は好き過ぎて何度もDVDを見ているものだから生で見たことがある気になっていたが、今回初めてだった模様(おい)。増田手越の大サビにただただ聴き入る。明るい時に比べて赤い衣装の印象が全然違って見える。『Digital Love』ではキャラクターのようだし、『I・ZA・NA・I・ZU・KI』では妖しさを感じる。

『勿忘草』

まさか生では聴く機会はないだろうと思っていた曲だったので聴いたときには涙してしまった。メンバーみんながとても素敵に歌いこなす。やっぱり良い。Jr.くんがたたずむ4人の間を舞いながらつないでいく。全身全霊をかけた身体表現が静かな曲の深みを増していた。

増田さんソロへのつながりも文句なし!身体表現からレーザーへの変化も鮮やか。

『Symphony of Dissonance』『Going that way』

映像:クイズ

ほのぼのした問題で選択肢を見れば答えがわかる小山さんと手越くん、こねくり回して全くわからん加藤さん(たぶん「知らんがな!」が正解だった)、選択肢全てが答えという変化球の大落ち増田さん。クイズにまでパーソナリティを活かしてくるチームNEWSの作りこみと手のかけ方がすばらしい。(え?加藤さんが担当したの?すご。)答えが『さくらガール』になる問題によって次へ。

『さくらガール』

聴き入ってしまう曲。何度聴いても良い曲。増田さんの大サビはいつも勝手ながらドキドキしてしまうのだけど、まったく危うげなことがなかった。花柄ならぬクマ柄衣装。*1

『恋を知らない君へ』

ガチで聴き入ってしまう曲。小山さんの切なさが限界値を振り切っている。増田さんの大サビは、テゴマスのらじおで言っていた「音程より大事なものがある」を実践しているかのような気持ちの込め方だなぁと。後ろのアニメーションもすばらしい。ロボットが切な過ぎてここでも涙。(ざっくりしたストーリー:ハート型の風船を渡そうと女の子をずっと探し回っているロボット。ベンチに腰掛けたその子をようやく見つけて近づくがとたんに停止して壊れてしまう。女の子はロボットに気がつかずに去っていく。)ロボットの手から離れて舞い上がった風船に結んであったリボンが舞い落ちて『リボン』につながるのも余韻。

『リボン』

無心で聴き入ってしまう曲。ステージがせり上がって、両脇に階段が。ステージ上向かって右寄りに増田さんが立ち、左の階段には手越くんが立ち、右の階段に加藤さんが座り、ステージ下左寄りに小山さんがたたずむ。この配置とやさしい光だけで成り立つ演出。小山さんの切なさが限界値を振り切っているⅡ。こうして想いをこめる系の曲を何曲も、どれも色を違えて歌いこなすNEWSの表現力に改めて打たれる。全員でのユニゾンがすごく良い。

『サンタのいないクリスマス』

大きなクリスマスツリーが登場。配色がかわいい。何気に雪も表現されてて細かい。「Wow wow wow」を歌うと、手越くんがハミングをのせてくれるのがドキドキかつすごくうれしい。

MC

話がどう転がっていくのかわからないw

DoLLs』『世界』

『Strawberry』

手書き文字の歌詞。タイトルは増田さん。世代が近いからか小山さんの字に親近感を覚えた(笑) それと加藤さんの字が一番クセ字かなぁと思った。本人の美意識を感じる完成されたクセ字!それぞれの文字で表現されると曲への愛しさが増すようだった。音源で聴くよりもあたたかいマーブルに感じることができたのがうれしかった。ここではもう白カットソー衣装?

『「生きろ」』

アルバムの感想で『Strawberry』から『「生きろ」』への流れが唐突に感じたと書いたのだけど、ライブで聴くと自然に思えた。曲のテーマはまるで異なるけれど、手書き文字から生身のNEWSを感じられたことが『「生きろ」』の生身感への移行にしっくり来たのかもしれない。この流れを変えなかったことに「ああやはり『「生きろ」』はNEWSにとって生身感のある曲なんだな」と少しだけ胸がつまった。最後にステージ下にタイトルが出るところも良い。パワーワード

『CASINO DRIVE』

ルーレットが回る映像から都会の夜をドライブするような映像へ。世代のせいか『シティーハンター』を思い出した。全てを通して手越くんの歌唱の安定感はハンパない。青木アナには手越フェイクの特集もしてほしい!黒と赤のレースが重なった衣装を羽織る。

『EMMA』

MV映像を流しながらトロッコで移動。小山さんと手越くんのハモりのところ、すごく良いなと改めて思った。

『BE FUNKY!』

好き。WORLDISTAの選曲はすごく締まっているなと。ただの好みの問題かもしれないけど。

四銃士

塔のようなもの(リフター?)の上で。映像には『四銃士』独特の剣がモチーフのようなキラキラが入る。重厚感を感じる。NEWSの歌唱力だから成り立つ曲だとも思った。

『MR.WHITE』

カッコいい曲が続く!チーム感が増していく。アルバムが出たときに関係性が注目されていたことも思い出した。

トップガン

銃を構えるような振り付けがらしい。サビのイメージが強かったのだけど、Aメロがすごくさわやかで驚いた。歌詞の文字が球体の周りをグルグル回っているような映像。

映像:ドラゴンへと成長

『NEVERLAND』の時にも振り付け指導をしてくれた彼が再び登場し『Love Story』の振り付けを教えてくれる。これまでの世界も使い捨てではなくて大事にしながら楽しめるのがうれしい。

『FIGHTERS.COM』

ドラゴンが映像から飛び出してきて、その下には”やから”感のある人々が集う。サングラス!フード!増田さんの「パスだ!パス!」と小山さん加藤さんの「Wooタマらないぜ~~~」と加藤さんの「ここ~のた~まし~い~~~」の高音と「Fighters.com」のデスボイスを凝視。そしてなんと言っても手越くんの最後の「Yeah」!青木アナが手越ビブラートとして選出していたことに全く異論なし!「イェイイェイイェ イェイェイェイェ~~~~~~~」の入りは激しくて最後だけ美しく伸ばすのがたまらなかった。ステージには緑色のレーザー光線でリングを表現。レオパード柄衣装。

『Wonder』

またまた聴けてうれしい曲!曲のつながりもスムーズでテンションが爆上がりしていく。『FIGHTERS.COM』に続き、バンド好きは拳を上げるタイミングw そしてライブ映像のエフェクト大賞は『Wonder』に捧げたい!キラキラチリチリした光が撒き散らされた映像が疾走感を加速していた。

『SPIRIT』

増田さんもフードを外してさわやかバージョンへ。いい曲だなー。やっぱり豪華な群舞!羽が降ってくる。

WORLD QUEST『ONE -for the win-』

熱い曲ゾーン!個人的には増田ラップに聴き入る。増田さんは絶対に肺活量が上がってるよね?トロッコ(?)移動。

『BLUE』

最後に再び声出し曲。「ニッポン」だけに応援感覚も入って盛り上がる!(タオルじゃなくペンライトを回しててごめんね?こそり懺悔。あと「We go」のところも、たぶん「ニッポン」ってコールしてた凹 やちまた。)

映像:ログアウト

たしか…たしかここだよね?ログアウトは?日付分のバワリー、5/26なら20,190,526バワリーを獲得して優勝!

『Love Story』

手越くんの「また明日ね」のかわいさが異常!!かわいいかわいいかわいい何歳?ちょっと切ない感じが甘えてる感じでまた良い。そして教えてもらった振り付けをメンバーと一緒に踊る。そして歌う。つまりファンはメンバーと一緒に歌って踊る。しかも発売前の曲。何気にすごいことでは?(映像には『NEWSに恋して』のキャラクターがふわふわしていた記憶があるのだけど、違う?)レオパード衣装のボトムス+グッズのピンクパーカー(フーディー)。

 

舞台に示された「WORLDISTA」の文字。完全に閉まる少し前に「S」が光り出して、次への期待をふくらませてくれました。そして「#想像することがみちしるべ」。

 

後半になるにしたがって記憶があやしくなってスミマセン。でも楽しかったという感覚は残っているわけで…。この記事も自分の”仮想空間”を思い出したいときに読み返そうと思います。

 

 

『STORY』…はすでにはじまっている?

最終公演で明かされた次なるタイトルは『STORY』。WEBでの予告映像の中ではメンバーの声で告げられます。それだけでもぐっと来る。

「W」が発表されてから、「S」は何になるのだろうと思い描いてきました。そして「そう来る!?」と思わせられつつも納得するしかない展開。今後何がどうなっていくのか…目が離せません。

私はチームNEWSの手の上で転がされているなぁと。自分の前回の記事のことを思うと、こらえ性がなくてごめん!と言いたい気分になりました。

「みんなでつくる物語」だなんて、MCでもやりたいねという話になっていたガチのファンミーティングをやりそうな勢いw 増田さんに「それは勘違いです」と言われたいです(笑)

あと、えーと、じゃあ生演奏コーナーもありますかね??現実だし??小山さんのように私も願望を言ってくスタイルでいこうかな(笑)

 

今から『STORY』が終わるときのことを考えてさみしくなっています。きっと「ここからはじまるんだよ」って言うに決まっているのだけど。

ここまで実験的なプロジェクトになるだなんてそれこそ”想像”もしていなかった。チームNEWSが挑戦してみたいことが、まだまだたくさんあるんだろうなぁと”想像”しています。そしてファンも負けじとまだまだ見たいNEWSがたくさんあって各々に”想像”しているに違いない。そのバワリーが『STORY』に集結していったらすごいものになりそう。”想像”しながら楽しみに待ちたいです。

 

ん?ちょっと待てよ?もしや『STORY』はハジマッテイマスカ?

『Love Story』は『STORY』開幕のベル?単にタイトルが重なっているという意味だけではなく。

なぜなら…

1)『Love Story』が最後に歌われている ログアウトした後に歌われている(たしか)(ログアウトの位置がうろ覚えなので修正)

2)『Love Story』は今回のアルバムに収録されていない曲

3)今回選曲されている恋愛の曲には、成就して長続きしそうな恋愛がほぼない

一つずつ補足しますね。

1)『Love Story』が最後に歌われている ログアウトした後に歌われている(たしか)(ログアウトの位置がうろ覚えなので修正)

つまり『WORLDISTA』の仮想現実空間の中ではない曲ということ。今回『WORLDISTA』内最後の曲が『BLUE』で、出た後の 最後の曲が『Love Story』だったのに少し不思議な感じを受けたんですよね。アルバムだと『「生きろ」』のはずなのに。「まぁ、『「生きろ」』はすでに味スタの15周年でトリを飾っているしね。新曲アピールかな?」だなんて、私さめてるヤツだったかも。これまでの”現実”に帰るという意味でもありながら、帰った先は『STORY』という”現実”の中だったのでは?

2)『Love Story』は今回のアルバムに収録されていない曲

そのままです。つまり『Love Story』は『STORY』に収録される曲。『STORY』の中の曲なんです。それは『Love Story』が歌われることによって、すでに『STORY』に足を踏み入れたと言えるのではないでしょうか?

3)今回選曲されている恋愛の曲には、成就して長続きしそうな恋愛がほぼない

ごめん、長続きするよね?『CASINO DRIVE』も『Digital Love』も『I・ZA・NA・I・ZU・KI』も続く続く(棒読み)。…と言うのも、四季の4曲が全て別れの曲だったことが気になっていたのですよ。同じ四季をテーマにした曲にも様々あるのに、あえて。テイストだって似通ってしまうので表現の難易度は高くなってしまうではないですか。(NEWSには歌い分けができるのだけど。)

今回のセットリスト、私はけっこう好きな曲が多かったんです。それも「ラブラブハッピー」みたいな曲が少なかったからだと考えたら腑に落ちました。(「かわいそうな人…」って目で眺めておいて下さい。)

で、「ラブラブハッピー」系の曲を探すと、かろうじてあるのが『Strawberry』と『Love Story』なのですよね。『トップガン』の歌詞はまだ把握していませんが、アプローチ段階っぽいし。『Strawberry』のことをどう考えたら良いのか、しっくりする理由はまだ見出せませんが、”恋愛”というより”生身のNEWS”ゾーンの曲という風に捉えたら良いのかもしれません。

そう考えると、やはり『Love Story』は特別。

と、いうことは『STORY』の恋愛系の曲はガンガンにラブラブしてくるんじゃない????ええ~~~~ちょっと~~~~私そういうの苦手なんですけど~~~~(にやけてしまう顔が見えなくて良かった)。

 

NEWS(とチームNEWSとファン)の旅は。。。。『STORY』へ。。。。つづく!

 

*1:これまた他の方の情報で「ほお~」となった件ですが、アーティストとのコラボ生地なのですね!→Kosuke Shimizuさん KOU - KOUSUKE SHIMIZU / OFFICIAL SITE

アイデンティティの陰と陽の戦い:NEWS『WORLDISTA』のバーチャル世界

”NEWS”の頭文字アルバムプロジェクト第3弾!『WORLDISTA』が来ましたね~。

お題「NEWSアルバム『WORLDISTA』レビュー」

参加させていただきます。いつもありがとうございます!

 

そして読んでみようかなと思ってくれた方ありがとうございます~。

ただ、断っておきたいことが。

・楽しい気持ちに水をさしてしまう場合があるかもしれません。

 あまり積極的に思い出したくないだろう部分に触れているから。

・『ゲド戦記』をネタバレなしで読みたいと思っている方には途中までしか読んでもらえません。

・脳みそと言葉を整理しきれていないので読みにくいです!(能力の限界)

 

なお、この記事は仮想空間に気遅れしてしまった人間(私)が、「もしこうならば、やっぱり目が離せないな?!」と自分なりの視点を発見するまでの、思い込みと妄想の軌跡です。(深そうに見せかけつつ、ペラいです。)

 

もくじ

 

仮想が染み渡っているNEWS

さて。前置きする必要もないのですが、”NEWS”の頭文字をとったアルバムプロジェクト、これまでの2作は1枚のアルバムを通して一つの世界を作り上げるというものでした。アルバムの中で別の世界に旅立ち、帰ってくるというストーリー仕立てになっていて、第1弾『NEVERLAND』は「ネバーランド」という異世界での冒険を、第2弾の『EPCOTIA』は「エプコティアライナー」という旅客機に乗った宇宙の旅を楽しめます。
第3弾『WORLDISTA』もその例にもれず(少々例にもれることがあるのですが、それは置いておいて…)、「ワールディスタ」というアイギア(VRゴーグル)をつけると体験できるゲームのバーチャル空間が1枚のアルバムを通して創り上げられています。「ワールディスタ」は現在のバーチャル体験とは異なり、「耳から脳にシンクロ」し「意識とバーチャル空間が直結する」システムという設定。アルバム冒頭の『ログインシークエンス -INTER-』ではバーチャル空間へのシンクロ率がカウントされます。(エヴァ味!)しかも今回は「想像することがみちしるべ」という言葉がアルバム発表の時からハッシュタグとして明示され、CD等のアートワークでも効果的に使用することで、ファンがそのタグを使ってアルバムやライブについて想像を繰り広げるという楽しみ方まで盛り込まれました。その一環なのか、アルバムのストーリーには”考察”を必要とするような仕掛けもたくさん埋め込まれていて…。1枚のCDを何倍にも楽しませてくれる凝ったプロジェクトになっています。本当に徹底してるな~と驚くやらうれしいやら(笑)
私はNEWSのことを4人になってからしっかり認識した人間なのでその前のことについては掴めていないのですが、4人になってからのNEWSはのっけから読み解きと縁が深いアイドルでした。はじまりは再始動のシングル『チャンカパーナ』。*1 それ以降、すっぽりとその世界に入り込んで、別人格(濃ゆめ)として歌うような印象的な曲を多数生んでいます。頭文字アルバムプロジェクトは、その流れを引き継ぎ強化したものだと言えます。
呼応するかのようにNEWSとの恋愛を楽しむゲーム『NEWSに恋して』も昨年の3月27日にスタート!まもなく1周年を迎えます。ゲームの中のNEWSはNEWSであってNEWSでない。NEWSが本人役を演じるドラマのようなもの。
そう、言うまでもなく、NEWSには仮想が染み渡っているのです。

 

NEWSは現実も濃い

しかし、それと反比例するかのように”現実”のNEWSを色濃く反映したかのような重要な曲もぽつぽつと継続的に発表され続けてきました。シングル『チャンカパーナ』のカップリング曲である『フルスイング』の系譜です。(勝手に系譜扱い。)

立ち止まっていたとしたって

ここで終わりじゃなくて

ためらいの果て 前を向いて

自分に挑みたい

くずれかけた夢だって

叶えたいとだけ信じて

そう何度だって 賽を振れ

願いを込めた

フルスイングで

 4人になってからの再始動ライブ『NEWS LIVE TOUR 2012 ~美しい恋にするよ~』の初日に『フルスイング』を歌うメンバーが幾度も感情的になっていたのは、現実と重なる部分が大きかったからだと思わずにはいられません。まぁ?私が?現実の?NEWSのこと?知ってるわけでもないので?(なぜか逆ギレ。)あくまで「だろうなー」という妄想の域を出ないことは重々々々ふまえつつも。
その流れは『U R not alone』『「生きろ」』といった曲につながり、曲調や表現の面ではいっそうむき出しになり、別人格を演じる曲やアイドルのキラメキを存分に発揮した恋愛ゲーム等に対するふり幅が年々広がっているようにも感じています。*2

 

ふり幅の広がりとアルバム世界の偏り

だがしかし!!ふり幅を広げている要因は望ましいことだけではありません。現実のNEWSにけっこう厳しい状況が起こったことが、幅を広げることに一役買っているように思えるのです。あえてねらって、望んで広げているわけではないところも、たぶんあるということ。
現実が厳しい状況だと、ふわふわした”アイドルっぽい”イメージにはいまいち説得力が感じられない。入り込むのにはハードルがある。(私は。)(ちょっと書き方きつかったので修正します…汗)だから、入り込むならとことん!(現実を忘れさせ)、つきつけるならとことん!(現実をむき出しにする)という方向がしっくりくることになるんじゃないでしょうか。あくまで私の感じ方ですが。
全く望んでいないことが、曲の幅を広げ歌い手の表現力を上げていくだなんて、なんだか皮肉。それも人格を曲に重ねることが魅力となる”アイドル”らしいところではあるけれど。
そこに来たバーチャル体験がテーマのアルバム。「バーチャル空間」という、さらに異化され世界もキャラクターも変幻自在にできる場所。収録曲はゲームのテーマソングやBGMのように感じられる造りになっています。例えば『SPIRIT』や『BLUE』は、扱いによっては”現実”方面に分類されても良い曲にも思えるけれど、「e-スポーツ」というスポーツ系ゲームゾーンの曲として扱われます。
その中で一つ不思議に感じることがありました。それは、圧倒的に”現実”寄りに思える『「生きろ」』が、なんだかとても微妙な立ち位置になっていること。
というのも、多くの方が指摘している点でもありますので詳細は省きますが、『NEVERLAND』と『EPCOTIA』では最後の曲の前に出口や帰還がしっかりと演出されていたのです。「ごきげんよう」「地球へ到着します」という別れのナレーションが“現実”に戻る役割を担う最後の曲の前に存在した。だから、今回のアルバムの最後に位置している『「生きろ」』がバーチャル世界から出て“現実”に戻る曲になるんだと、曲順が発表されたときには信じ込んでいました。しかし不思議なことに、明確にそうとも言えない造りになっていたのです。
『WORLDISTA』では最後の曲である『「生きろ」』の後に「おめでとうございます」とゲームの中での仮想通貨的なもの(バワリー)の獲得数が伝えられます。*3 つまりそれは『「生きろ」』がゲーム世界の中の曲だということ。ゲーム内ナレーションによる獲得バワリーの告知→『「生きろ」』→スティーブ・ジョブズ的な人の補足発表、という順ならば『「生きろ」』がゲーム外の曲だと思えるのですが…。(スティーブ・ジョブズ的な人がいるのは“現実”だと考えているので、曲の後にあってもおかしくないと。*4)ゲーム内のナレーションの声に「ごきげんよう」とは言われるものの、そこがどうにもすっきりしない。

初回盤アルバムを聴いた時、そういう意味で微妙に不完全燃焼な気持ちを抱えました。『Strawberry』から『「生きろ」』の展開もわりと急に感じるし、上に述べた最後の流れをどうストーリーとして理解したらよいのだろう?と。(これも世界観濃ゆめのアルバムプロジェクトを魅力的に押し進めてきたからこそ感じてしまう、期待の裏返しではあるのですが。)
それに、個人的にはアルバムが完全な仮想世界の中に閉じてしまったかもしれないことに少しがっかりしました。収録曲が完全に仮想世界の中の曲だとすると、曲の切実さがそがれてしまうようにも思えたからです。ゲーム空間という世界もキャラクターも変幻自在な場所では、一ところへの執着がなくてもかまわないし、何より自分自身の実態がそこにはないから。(私はゲームをほとんどやらずにきたので、こういう感覚は今やマイナーなのかもしれないけれど。)
そこで自分について改めて気がついたのは、私は仮想世界とその土台になっている生身のNEWSを感じさせる曲とでバランスを取ることにおもしろみを感じているようだということでした。

 

「陰」と「陽」について

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 突然の図解、失礼します。例えば氷山の一角として海上に見えてる姿がアイドルとして世に出ている部分だとして、海中に沈んでいるところがアイドルである彼らを支える個人的で人間的なプライベートの部分だとします。
その境目は波打ち際。ゆらゆらと時に見えたり隠れたりします。海上からのぞくとうっすらその姿が見えたりもするかもしれません。海中にもぐっていって、真偽のあやしい情報を取ってくる人なんかもいたりする(=パパラッチ)。
見えない部分は他にもあります。それは海上部分の氷山の内側。そこはプライベートとは言い切れないアイドルとしてのお仕事の裏側、と考えてみます。アイドルとして番組に参加している際の共演者やスタッフさんとの関係性など、『RIDE ON TIME』でドキュメンタリーとして見られたような部分。ここも、このように少し見える機会があるかもしれない部分ではあります。
こう図解してみたとき、私はどうしても波打ち際とか、内部の構造が気になってしまうようなのです。それは、厳しく美しい氷山を造り支えているのは見えない部分の構造だから。鑑賞物として堪能することができる表面の魅力があってこそだし、結局は見えている部分から内部を想像するにとどまるのですが。増田さんの『RIDE ON TIME』での発言「その人がどういう想いで生きているか」を見られるドキュメンタリーが好き、というのと同じような感覚だと考えています。(ただし、私は海中を詮索したいという思いはない。無用に探り出しあばきたいとは思わないです。それは明言しておきたい。)

さて、ようやくここで「陰」と「陽」という言葉を使い出したいと思います。意識的に見せている表面部分を「陽」、見えない部分を「陰」とします。「陰」と言っても、ファンが見えるのはせいぜい波打ち際と表面の少し奥くらいですが。
私にとっては、「陰」を感じさせるのが『フルスイング』の系譜。「陰」はたくさんある必要はなく一握りで効果的な、「陽」の部分を引き立たせる、なくてはならないスパイス的役割なのです。
そういう意味で、『WORLDISTA』は少し「陽」に偏っているのではないか?というのが私の抱いた感覚でした。『「生きろ」』は本来、ものすごく「陰」を感じさせる曲なのに、ゲームの中の曲とも取れることでバランスが揺らいでしまったようで。
それでなくても、2018年は彼らの15周年となる記念すべき年であったと同時に、彼らの活動に多大な影響をあたえた「陰」が露呈した年でもありました。そこに生まれたNEWSというアイドル像の「陰」と「陽」のふり幅の拡大。(「陰」「陽」はあくまで隠れている部分と見えている部分の対比として使っているので、良い悪いのような評価ではありません。)
アイドルの曲はアイドル本人に重ねて聴くことがポピュラーなので、「陰」をうまく活用することがアイドルの一つの戦略。だから私は一度見えてしまった「陰」は活かしていくしかないのだろうなと思っていました。「陰」に対峙せず、なかったことにはできないだろうと。その期待通り『「生きろ」』は「陰」を熱く内包しているようにも受け取れる見事な曲になっていました。(『LVE』の方向もおもしろいと思う。)
だからアルバムにも「陰」を期待していたのかもしれません。*5 決して一つひとつの曲のせいではないのです。*6 ただ、”現実“のNEWSの姿が見えないように感じてしまうことに対する寂しさが確実にありました。

 

『WORLDISTA』はソロ曲に「陰」がある

しかし通常盤を聴くうちに「およ?」と思わされました。そう、通常版にのみ収録されている各メンバーのソロ曲に!
ご存知今回のソロ曲は増田さんが『Symphony of Dissonance』、手越くん『DoLLs』、小山さん『Going that way』、加藤さん『世界』という布陣。タイトルが発表された時点で、少々「陰」の気配を感じて期待がふくらんでいました。(「陰」を想像させる不穏な空気が好きw)
もちろんアイドルの「陽」の魅力が発揮されている曲として聴くこともできますが、私にはばっちり「陰」寄りの曲に聴こえました。どの曲もどこかしら”自分はどう生きるか”ということを問うて歌っているように感じられるからかもしれません。
ちなみに「陰」を感じるソロ曲としては前作『EPCOTIA』の増田さんソロ『Thunder』のイメージが個人的にはとても強いです。『U R not alone』からの『Thunder』で、増田さんは何かを燃焼させたのかもしれません。
だからなのか、今回のアルバムについての雑誌のインタビューでは、特に増田さん以外の3名から「陰」を強く意識している印象を受けました。手越くんの「今の世界に対しての正直な想いを一つの作品として表現している。」、小山さんの「ソロ曲だから、NEWSというよりは自分の思い。」、加藤さんの「『WORLDIATA』の仮想空間の世界とは違って、どちらかというとオレ『個人』を歌った曲。」というような言葉から。*7

中でも、手越くんの『DoLLs』にはずばり「陰」と「陽」をめぐる葛藤が語られているように感じてドキドキしました。タイトルを聞いたときには、『Thunder』の手越くんバージョンかな?とか、BOØWYの『Marionette』みたいな曲かな?と期待してワクワクしていたのに実際にそうだったら意外と動揺し、あと、なんとなく悲しくもなりながら。
特に気になったのは「自分じゃない自分に 決して負けやしない」という詞。「自分じゃない自分」とは何か?と思い巡らせました。ストレートに受け止めると、手越くん目線では「週刊誌などの報道によって形作られた手越像」が主たるイメージではないのかなと思いました。負けたくないということは、彼が否定したい「自分」だということだろうから。手越くんは聴く人が自分自身に落とし込んで共感してほしいとインタビューで語っているので、あくまで手越目線ではそうではないか、という推測です。
そこで、ふと思い出したのは「ジョハリの窓」でした。学生時代にどこかで聞きかじっただけできちんと理解できていないので、こちらを参考に→「ジョハリの窓」とは? - 『日本の人事部』

手越くんが言う「自分じゃない自分」というのは「ジョハリの窓」モデルにおける「盲点の窓(気づかない窓)」にあたる場合もあるんじゃないかなと思ったからです。人物イメージや報道内容については、明らかな捏造の場合も少なからずあるでしょう。しかし、部分的な事実を組み合わせた場合、そうも見えてしまう”可能性の姿”とも言えるのではないかと。手越くんが「真実はどこにいった?」と歌うように、「真実」とは異なる姿だったとしても。
これは手越くんやNEWSに限らず誰にでも起こりうることではあります。「誤解を受けやすい人」なんてのは一般的なフレーズ。でも、一般人とは異なり、芸能人はアレコレの意図によって面白おかしく組み立てられた”可能性の姿”を作られやすい立場なのは確実。繊細で詳細な情報を提供しなければ否定できない”可能性の姿”を作られた場合、提供しなければならない情報に1パーツでも公言できないことがあれば反論もできない。一部事実→でも全体像は全く異なる→でも一部事実。みたいなループ。さぞもんもんとするだろうなぁと思います。

この「自分じゃない自分」との戦いは「想像(作られた像)」と「現実(真実の像)」との戦いのように思えます。あるいは「想像(自分が理想とする真実の姿)」と「現実(すでに形作られ定着してしまった姿)」とも言えるかも。これ「想像」と「現実」の意味が逆転してるんですよね…。ここ、実はあまり整理できていなくて。でも逆転しうるのがおもしろい点だなとも思います。
そういう意味で、手越くんの『DoLLs』は私にとってはなんとも「陰」と「陽」の「波打ち際」の曲でした。とっても興味深い。

 

『WORLDISTA』で「陰」と「陽」は対峙するのか

そして、ハッとしたことがありました。「ジョハリの窓」とは違う話になるので、もう忘れてください。←持ち出した意味(汗)
それは『WORLDISTA』で、NEWSは「自分」と戦うのではないか、という妄想。『影との戦い ゲド戦記』を地で行くのではないかという期待でした。*8

はい、ここで『影との戦い』のことをざっくり紹介します。そして重要な箇所をネタばらします。ネタバレなしにこれから読みたいという方はこの先を絶対に読まないでー!海に捨ててー!(©シータ、あるいはリュシータ・トエル・ウル・ラピュタ
「ゲド」という名の魔法使いをめぐるファンタジー小説ゲド戦記』の第1巻にあたるのが『影との戦い』です。
…早速Wikiります。

ゲド(ハイタカ)の少年期から青年期の物語。ゲドは才気溢れる少年だったが、ライバルよりも自分が優れていることを証明しようとして、ロークの学院で禁止されていた術を使い、死者の霊と共に「影」をも呼び出してしまう。ゲドはその影に脅かされ続けるが、師アイハル(オジオン)の助言により自ら影と対峙することを選択する。

ゲド戦記 - Wikipedia より

()内に記されているのは「通り名」です。「ゲド」は「真の名」、「ハイタカ」は「通り名」。対象の「真の名」を知れば、そのものに影響を与えられるというのが『ゲド戦記』の世界の「魔法」のあり方。ジブリの映画を見ている方は、このあたりの背景はご存知だろうと思います。
自分自身が生み出し、自分を脅かす「影」。ゲドは「影」の「真の名」を知らず、追われ続けます。
そしてクライマックス、「影」と対峙したシーンを以下に抜粋。(すんごい良いところだから、未読の人は読まないことをすすめます…!)

あわや、両者がぶつかろうとした時、それはあたりを照らす白い魔法の光の中でその姿を漆黒に変え、いきなり、立ち上がった。人間と影とは声ひとつたてず向かい合い、立ち止まった。

一瞬の後、太古の静寂を破って、ゲドが大声で、はっきりと影の名を語った、時を同じくして、影もまた、唇も舌もないというのに、まったく同じ名を語った。

「ゲド!」

ふたつの声はひとつだった。

ゲドは杖をとりおとして、両手をさしのべ、自分に向かってのびてきた己の影を、その黒い分身をしかと抱きしめた。光と闇は出会い、とけあって、ひとつになった。

影との戦い ゲド戦記Ⅰ』*9 p268

「な、終わったんだ。終わったんだよ。」彼は声をあげて笑った。「傷は癒えたんだ。おれはひとつになった。もう、自由なんだ。」それから彼はうつむいて両腕に顔をうずめると、子どものように泣きだした。

同上、p270

ゲドは勝ちも負けもしなかった。自分の死の影に自分の名を付し、己を全きものとしたのである。すべてをひっくるめて、自分自身の本当の姿を知る者は自分以外のどんな力にも利用されたり支配されたりすることはない。彼はそのような人間になったのである。もはやゲドは、生を全うするためにのみ己の生を生き、破滅や苦しみ、憎しみや暗黒なるものにその生をさし出すことはないだろう。

同上、p270

この「影との戦い」成分を 、今回の自己に向き合っているかのようなソロ曲に感じたのでした。

こうして「陰」だの「陽」だの語りたくなってしまったのは、バーチャル世界の中での「自由自在な自分」のイメージがあったから。それがあって初めて、対する「現実の自分」あるいは「本来の自分」という関係性が露になってきたのだと感じます。今回のアルバム曲の偏りとソロ曲の逆方向への偏りが、ねらったものなのか、両者が関係しあった末に自然とそうなったのか、私には想像するしかありません。ただ『インビジブル ダンジョン』をはじめとしたアルバム曲にも、実は自分との格闘がたくさん描かれているんですよね。単純にバーチャル世界の自由と楽しさを表現した曲ではないことに気がつきました。増田さんがラジオで『インビジブル ダンジョン』はライブでもキーになる曲(ニュアンス)と発言していたので*10、やっぱそうかーとなったり。バーチャルの世界でも人間は人間ということかな。

なお、「自分」対「自分」というこの妄想は、大いに話題になっている『White』との関連性に影響を受けています。(この件、私は他の方々の“考察”にて知りました。)そうした、ウェブラック(NEWS)とTEAM WHITE(NEWS)の対立という構造の可能性、さらには起承転結の「転」に位置するアルバムであることから何かしらのこれまでになかった演出、例えば”闇”のNEWSの登場、もあり得るのではないかと。
これまでも「闇落ち」と表現されるような形で、“闇”側のNEWSが登場してきたりはしているのですが、いつのまにか出てきていつのまにか消えている、ということが多いので、ばっちり対峙してはいないのですよね。
けれど、バーチャル空間はNEWSとNEWSが対峙することも可能にするかも…!
今、私の中ではそんな妄想が止まりません。

ちなみに「自分」対「自分」という目線は、加藤さんのソロ『世界』にも色濃い。「貴様が世界だ」には「客観する自分」あるいは「もう一人の自分」が出てきた!!って萌えるし、『世界』の間奏(1:25あたりから)に、Daft Punk『Digital Love』の間奏(リフ?1:51あたりから)のイメージが重ねられている(?)*11 のは、あえての対比かな~と思ったりもしています。Daft Punk『Digital Love』は、眠ったときに見た君との幸せな「夢」が現実になってほしいと願う歌詞。だから、『Digital Love』と『世界』の対比は、空想にふけるオレと現実のオレ、という対比にも思えるし、夢を現実にしたいオレ×2パターン、という対比にも思えるかな、と。※3/31追記:違いましたっ!ラジオ(3/3のSORASHIGE BOOK)とJohnny's web(3/21のシゲアキのクラウド)の加藤さん本人によると『Just the Two of UsJust the Two of Us - Wikipedia という曲のコード進行なのだそう。*12 有名なコード進行とのことで日本でも使われている曲はたくさんあるようです。ちなみに、Daft Punk『Digital Love』がそのコード進行なのかは私には判断つかず(汗)詞のイメージがわりと重なるような気もするし…もしかしたらそうなのか??止まりでした。加藤さんが早々に語ってくれていたのに修正が遅くなってしまい失礼しました!本人が語ってくれる場があるのは贅沢ですね~。情報が入れば修正・調整するけど妄想もやめないぜ!ってことでw 

www.youtube.com

 

というわけで、NEWSが「陰」とどのような関係を築くのか、すごく注目しています。それはまた、NEWS自身の在り方にも関わるように思えるから。善悪を担わせ、勧善懲悪のような対立にするのか?それともゲド戦記のような融合となるのか?あるいは…?

別に勧善懲悪になってもかまいません。NEWSが悪役として振舞うのなら、それだけで、完全なる勧善懲悪ではない関係性が立ち現れていると感じるから。
対峙してくれさえすれば、それだけですばら。ドキドキハラハラモヤモヤワクワクしながらライブを楽しみに待ちたいと思います。(自分の妄想ベクトルのズレ具合はある程度自覚してますし、テーマやねらいが実際と全然違っていたとしても良いのです…。NEWSチームは別の方向のおもしろさを見せてくれると思うので。ジャニーズのアイドルだし、きっとすんごくエンタメでかっこいいライブになっていることでしょう!)


毎度書くのが遅くて、変なかぶり方をしていたらすみません!

夢から醒めるような現実を持ち込んだ話をつらつらとしてしまいました。
後半に行くにしたがってとっちらかりつつ、頭の整理ができないままに終了します。

 

 

仮想空間にぶっ飛び、かつ「自分」とは何ぞやと思い巡らしたいなら…

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WORLDISTA (通常盤)

 

スティーブ・ジョブズとの関連性を感じる初回盤特典映像付きなら…

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WORLDISTA (初回盤) (CD+DVD)

 

*1:詳しくは「チャンカパーナ オン・ザ・ロード」でググっていただければ。

*2:NEWSって曲の中で演じるのが得意だから、その力を舞台とかでも発揮してほしいな~。『LVE』なんてすごく舞台っぽい(余談)

*3:私は「ワールディスタカップ」=ライブ説賛成でっす。

*4:YouTube見たら、すんごい『発表会 -INTER-』味がある動画がありました。2007年のiPhone発表の際の動画です。初回盤の特典映像に出ていたアイテムも登場してました。実際に『発表会 -INTER-』には、その動画の観客の声を使用しているのではないかと思います。余談ですが、スティーブ・ジョブズ(本物)が着ているタートルネックイッセイミヤケなんですね。初めて知りました。NEWSがイッセイミヤケのバッグ(BAOBAO)風の服装に変身するのにもそんな縁があるのかな?

*5:もしかしたら聴くのが遅かったことも、すんなりハマれなかった一因かもしれません。私が聴いた頃にはすでに”考察”が驚くほど進み盛り上がっていたからです。その状況を前に、ただでさえ「“現実“のNEWS成分が足りない…」などともやもやしていた私は完全に乗り遅れてしまいました。時間だけでなく、感情的にも。

*6:曲については改めて書きたい…けど書けるかな?汗

*7:手越くんと加藤さんコメントは『QLAP!』2019年3月号、(株)音楽と人、p30より。小山さんコメントは『TV fan』2019年4月号2/27→3/31、(株)メディアボーイ、p23より。

*8:前にも書いたけど、本をあまり読まない残念な人なもので、もっと適当な引き出し先があるのかもしれませんが、私の少ない読書体験の中から『ゲド戦記』にリンクしてしまったのでそのまま突っ走ります。

*9:アーシュラ・K・ル=グウィン著、清水真砂子訳、1976年、岩波書店

*10:ここ追って確認します

*11:私、この説をすんごい押してるんだけど、ダメかな?w→違ったぞ!

*12:ラジオで言っていたので書いちゃいます~。