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キラキラの方へ。

しがないミソジのゆるふわ雑記

虹のあなたの空遠く:『NEVERLAND』のソロ曲は愛が重量級

ライブには行っていないので、音源のみの感想ですが、ソロ曲の愛が重いです。満腹。むしろ過多。胸焼けしそう←。アルバム紹介の「絶対的な愛」とはソロ曲のことだったのか…と思うほどです。愛を求めている方には、確実に魅力的な内容であると思います。

私の愛はかなり貧相なので、この厚みで愛をうたわれると、ずずんっと凹みそうになる。ここまでの愛を持てたことがないな、と思い知らされるからでしょうか。

でも、少々寝かせて多少消化し、私にも語り口があるかなと思えたので書いてみたいと思います。(曲を聴いたことのない方には何のこっちゃな内容になってます汗 あと、すみません、アップしてからタイトル変えました!重い→重量級に。蛇足情報。

 

『I'm coming』手越祐也

ほぉぉー・・・お。挟み込まれるささやき声がアクセントになっていて良い緩急。

ギターの緊張感のある刻んだ音からスタート、その裏で鳴るギターの音とからみあう。「聞かせてくれ」前後から動き出して、「快楽に」から流れるようなメロディーへ。*1「イけ」から激しさを増したかと思ったら、最後はスタート時の刻むリズムで緊張感を保っての締め。間奏はギターの独壇場。(イきましたな、これは。)マーティ・フリードマンさんってヘヴィメタバンドのギターだったのですね!ヘヴィメタって超絶技巧のジャンルでしょ?ってくらいしか存じ上げず申し訳ない。*2

何と言うか…VS手越という感じ。戦ってる。ガンガン攻めてやるぜ!しとめてやるぜ!的な。ハンターです。テンション高いーーー。「フー!」の声がきれいで気持ち良さそう。

「本音吐き出してみろ」「どんな不条理な日々だって 忘れるほど抱いてやる」といったところからは、普段は感情抑えめなお相手がイメージされて、ますますエロいですね…って何を言っているんだ私は。

それと、「括れ軋ませ」が美しいと思いました。その他の描写はわりと部分的だったり抽象的な中、「括れ軋ませ」だけ動的で女性の身体の美しさを感じさせる。他には「重厚に(以下略)」も動的だけど、直接的で美しさをねらった描写ではないし…って何を言っているんだ私はⅡ。

それにしても、よく事務所OK出たな!どこを取ってもアレな歌詞じゃないか!美男美女で思い浮かべておくね~。

 

 

『ニャン太』小山慶一郎

小山さんとニャン太くんはとてもいい関係を築けていたのだなと感じました。ニャン太くんの存在は今回初めて知ったし、これまでどんな風に語られてきたのかかけらも知らず想像でしかないのだけれど。でも、いい関係でお別れできたのでなければこの詞は書けないと確信する。それと、きっと「お別れするまでの準備の時間」*3 をもらえたから書けた詞なのかな、とも。19年ということは小山さんの生活に大きな変化があったすぐ後に出会ってそれからずっと一緒だったいうわけで。自分が名前をつけた存在を失うなんてどれほどのことか。「お別れするまでの準備の時間」の中で、目の前の悲しみだけでなく、大切な時間を振り返ることができたのかなと思いました。

私自身は、小山さんみたいなお別れには全くできなかった経験がある。付き合いは短かったし状況は全く違うのだけど、その最期の時には後悔や悔しさやあきらめやらでぐちゃぐちゃな感情になったので、こんな前向きな歌にはとてもできそうもない。だからこそ、こういう歌にできた、19年間もいい関係を築いてきた小山さんはすごいなと本当に思います。

なお、小山さんの心情をおもんぱかることなく言わせてもらえば、素直にとてもいい曲だと思った。こういう雰囲気の小山さん、私は好きです。カジュアルで身近で。ぐっと緊張した気持ちを解きほぐしてくれる。『ORIHIME』と『流れ星』の中間的な疾走感とやさしいメロディー。ヒロイズムさんにお願いした小山さんの感覚はすばらしいです。

 

 

『あやめ』加藤シゲアキ

こってるーーー!と第一声。ダンダン、とリズムを刻むところ、「決して」からの音が厚くなるところ好き。「決して」からの部分が毎回変化していて、まーしゃれている。「空想 夢想」の言葉選びすばら。「紙で」からのラップの始めはもう少し抑え目で低め渋めでも合いそう。「ゴッホ」からのアグレッシブさがさらに際立つ気がする。女性の声が美しい。…とかって感性のみで聴いておこうと思ったのですよ。歌詞にはあまり踏み込まず。しかし…ある詩を思い出してしまった。それが妙にリンクしてしまった。そしてそれをどうしても書きたくなってしまった。…加藤さんめ、私の日曜を費やせというのか。(知らんがな)

まず、私自身がこの曲の歌詞に違和感を感じていたのが発端かもしれません。「あなた」とか「キス」が出てくるもののいわゆる恋愛関係の歌だとは思えなかった。加藤さん自身は「多様性、愛、植物、虹」をモチーフにしたと述べているけれど、*4、「愛」を”恋愛関係”と捉えると「多様性」とのしっくり感がいまいちだった。「多様性」と「愛」がつながるなら、それこそLGBTをイメージしやすいのだけれど、「多様性の歌であって、LGBTの歌ではない」と彼自身が言っているので「?」は増して。*5 曲を聴いているだけの段階では「あなた」という二人称がどうにも他と混ざり合わないマーブルな印象を受けていました。

で、このソロ感想を書くために改めて歌詞を見たのです。そうしたら「夢想の彼方」が最後には「夢想のあなた」になっていることに気がついて。その時に初めて下記の詩とリンクしました。(ネット上では句読点やスペース等が様々な状態で掲載されていて、どの上田敏訳が正確なのかわからなかった!下記は一例です。原典にあたって…。)

 

山のあなた』(カール・ブッセ/上田敏訳『海潮音』)

 

山のあなたの空遠く
「幸」住むと人のいふ。
噫、われひとと尋めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸」住むと人のいふ。

※読み補足(幸=さいわい、いふ=いう、噫=ああ、尋め=とめ、かへり=かえり、なほ=なお)

 

山のあなた』は中学校の教科書にも取り上げられている詩です。(ちくまの教科書 > 国語通信 > 連載 > 授業実践例 > 第一章 詩)そういえば、と思い出す方もいるのではないでしょうか。私もいつ知ったか覚えていないけれど、日本語訳で有名な詩と教えられた印象が残っています。(カール・ブッセや上田敏について、気になる方は調べてくださいませ~。私自身詳しくないから調べてると気力が尽きそうなため。意味とかもかっとばしますので、解説等を読んで…。こちらはシンプル解説→山のあなた 詩歌紹介

山のあなた』というタイトルだということもあり、「あなた」が「彼方」を意味することはこの詩で印象付けられていて。加藤さんの詞の中で「彼方」と「あなた」は単に韻を踏んでいるだけでなく、「彼方」≒「あなた」なのではないかと、ふと。そしてこの詩において、「彼方」にあるのは「幸」の住む場所です。この詩を想って加藤さんの詞を読んでみると、少し霧が開けた気持ちがしましたので下記に書き書き。

 

「あなた」は恋愛の相手ではなく、「夢想の彼方」にあるかもしれない理想郷を意味するのではないか?

Johnny's webのシゲアキのクラウドで、加藤さんはNEVERLANDと聞いて思い浮かんだこととして「理想郷とか平和」「ユートピア」「ハッピーな世界」「愛の溢れる世界」というキーワードを上げています。それらを、歌詞の「あなた」となっている部分に当てはめて見直すとしっくりくる。「あなた」という自分の”理想郷”が時に見えなくなったりしても、いつでも心に想って、そこに向かって歩いていきたい、と。「今だけは キスしてよ」はふと自分がいる現実に”理想郷”がおりてきた、今ここに”理想郷”が存在していると感じられた瞬間のことを差すのではないかと感じます。あるいは、少し悲観的に捉えるならば、存在や可能性を信じる心が揺らぎそうな時に、今だけは必ずたどり着けると信じさせて欲しい、と懇願しているようにも感じられる。

「世界は 光の地図を求める」も、もし『山のあなた』をベースに考えるなら、「光の地図」は「幸」つまりは”理想郷”への地図(行き方)とも解せます。そして、最後には「世界は 心の奥底にある」となる。地図はいらない、蜘蛛の糸もいらない。探したらどこかに見つかるものではなく、自ら創っていかなくてはならないものだということ。現実に夢は叶うのかも、と思えたという加藤さんの力強さと決意を感じさせる気がします。*6

Johnny's webでのライナーノーツで、加藤さんは『Brightest』の最後の部分について「対 女性ではなく・・・対 神的存在のような・・・」と書いています。光=希望なのだと。「希望」を擬人化しているという解釈。私としては「わからなくはないけど…ちょっと飛躍度が強くない?」(言い方)という印象だったのですが*7、加藤さん自身がソロで「あなた」を”理想郷”(夢や希望)の擬人化として扱っていたのなら、さもありなんと思いました。加藤さん自身が目下そういう思考回路になっていたのなら、他の詞に対してもそういう読み解き方を試みたくなるだろうな、と。それとも加藤さん的には自分のソロの読み解きにつながるヒントをくれたつもりだったのかな?いやいや、そんな意地悪ではないか…。


なおそれに伴い、こういう風に受け止められそう、と思ったことについて、下記。 

あえてのゴッホに思うこと。

「あなた」=”理想郷”という考えに達する前は、「ゴッホも描けないほどの 愛の美しさを あなたと手をつなぎ重ね重ね塗り描いていこう」という部分に何より違和感がありました。「何でゴッホにしたのだろう?」って。加藤さんはゴッホを入れた理由として「あやめ」をモチーフにした作品を制作していたからと語っていますが、それだけじゃ何だか納得できなかった。

まず、ゴッホが恋愛関係としての「愛」を描いた作家とは思えなかったから。ゴッホのことは一般的なことしか知りませんが、目の前の存在の芯をつかもうとひたすら求めた人のような気がしていて。ゴッホが「愛」を描いているとするなら、それは恋愛関係ではなく、この世界の存在全てへの大いなる「愛」だろう、と。それに、この曲の細かく淡い中間色をちりばめたような音にはゴッホは合わないと思いました。ゴッホが出てくると作品の色的にも人間的にも少々熱苦しく感じてしまって(ゴッホのそういうところが良いのですが)、浮遊感とは対照的な人ではないかと。「重ね重ね塗り描いていこう」という部分にはゴッホの一筆一筆の運びの表現を感じてはいたのですが。

そう、「あなた」=”理想郷”という考えに達する前までは。

「あなた」=”理想郷”であると思ったと同時に、「愛」≠恋愛関係。つまり、ゴッホは恋愛じゃなく、やはりこの世界への「愛」を描いている人間として取り上げられていたのではないかと解しました。しかも、ゴッホは現実に理想郷を求めて、作り出そうとして葛藤した人でもあって、その末に同居人のゴーギャンに逃げられたりしています。(適当な知識なので理解が違っている可能性あり。)「ゴッホも描けないほどの」というのは、ゴッホの、そうした理想を求めて得られなかったという面も表しているのかなとも感じました。実際加藤さんのイメージの中でどうなっているのかは知ることはできませんが「深すぎない?」って言いたい。つめこみ過ぎでは?って。(言い方Ⅱ)

さらに思い巡らすと、この曲は音色的には印象派の光の波の様でありながら、完全な客観ではなく*8 内包する個の情熱があふれちゃっている(特に歌詞に)ところも、印象派に影響されながらも新たな表現を開拓したゴッホと重なってくるように思えました。浮遊感のある音にのせるなら、もっとスマートな歌詞を用意することもできただろうに、あえて日本文学を入れてきていたり、「ただ荒野」「歩こうや」や「そんなもんいらねぇ飛んでやらぁ」あたり、妙に良い意味で泥臭い感じの表現を入れていて。「決して空想 夢想の彼方」のあたりや英詩には浮遊感があるのだけれど、語りの部分はあえて地に足を着けているように思えるのです。

ちなみに加藤さんの声も人間味が強い独特の声。*9 きっと加藤さんの声がメロディーになることが、この曲の中で詞と音の関係をより良好なものにしているのだろうと感じました。浮遊感と泥臭い感じをつなぐ、というか。きっとねらって作っているのでしょうが。

 

ただ、「多様性」というテーマについては個人的にはまだなんとなく消化不良。「多様性」については「紙で」から始まる部分に集約されているのだろうと思うのですが、わりとふわっとしているように思えて。人為的なボーダーラインをつくらず、どんな存在も否定しない世界を理想としたいということなのだろうとは思うものの…。*10

んー………。自分が何に引っかかっているのかわからないのですが。特に「ボーダーライン」を「見極める」ことについて、きっと加藤さんがイメージしているものがありそうなのに、ぴたっと来る変換ができないもどかしさなのかもしれません。あ、「多角的な愛」については来週の『SORASHIGE BOOK』で語るそうです!それを聴こう。←

 

 

今回は偶然マッチしそうな題材が記憶にあったので書いてみましたが、これはあくまで私の中でのリンク。*11 加藤さんのイメージの源泉にこの詩が関わっているだろうと言いたいわけではありません。『蜘蛛の糸』とか『オズの魔法使い』とかその他の様々な知識とか、加藤さんの個人的体験とかも当然入り込んでいるだろうし。

それにしても、加藤さん…。WANDSが歌っている「互いのすべてを 知りつくすまでが 愛ならば いっそ永久に眠ろうか・・・」@『世界が終わるまでは・・・』が正しいと考えるならば、一生知り尽くせないような人は魅力的ってことですよね。*12 そういう意味では…さすがです。(ほめてます。)…ちょいふざけてしまいましたが、『シゲアキのクラウド』や『SORASHIGE BOOK』とかで本当に色々語ってくれているので深く感謝です。真面目に!CDを聴く楽しみが何倍にもふくらみます。

終わりに贅沢を言わせてもらうなら、最後の「決して」からの盛り上がりがとっても良いので、1回で潔く終えてしまわず、もう1回展開させてひたらせて頭をぐわんぐわんさせてトリップ状態にしてくれてもさらにうれしかったかなーなんて思いましたマル(ゆるい)その潔さが加藤さんなのかなー。

 

 …て、書いて改めてライナーノーツ@シゲアキのクラウド読んだら、けっこう色々書いてあった!「あなた」はきっと「イリス」あるいは「イリス」的な存在なのだろうと、少々軌道修正した方がぴったり来るかも。虹が天への架け橋だというイメージから、イリスは神々の伝令を伝える女神ということになったようです。(ネットから引っぱってきた情報なので、裏取ってください。)なので、「あなた」は神の声を届ける、つまりは理想郷へと導こうとしている存在ということになるのでしょうか。「虹を歩いてく」というのは天(理想郷)を想い描いて進んでいくということなのかな。

あーなんだー書いてあるじゃないかー。意地悪呼ばわりしてゴメンよ。「イリス」の話を全然「あなた」とつなげようとしてなかった私の読解力がにくい。(つながっているのかどうかはわかりませんが…。)

ということで、お気づきの方には今さら情報をお送りしてしまってすみませんです。でもせっかくだからグルグル考えたことも残しておきます。

 

 

『FOREVER MINE』増田貴久

「聴かせていただきます。」と心して聴きました。実は山下達郎さんの歌うこの曲を私は聴いたことがなかった。(松本さんが出てる映画の歌なのに…意識低い系でゴメンよ。)でも他の様々な曲を聴いてはいるので、達郎さんの曲のカバーと聞いて、これはヤバイのが来る…と戦々恐々としていました。元の曲を聴こうと思えば聴けるし、すぐにでも聴きたいと思ったのだけど、増田さんの歌を先に聴こうとガマンしました。…ウソです。本当は出だしだけちょっと聴いてしまいました。そして、「これ系はヤバーーーイ!!」となって封印しました。だって達郎さんは強すぎると思ったから。そこで、増田さんのソロが聴けるのを待ちました。

前奏が心を整えくれて落ち着くのですが、ほっとリラックスしたところで「やられた!」となります。そこには、すごくがんばって歌っている増田さんの声があって。悪い意味ではなく、皮肉でもなく、そのままの意味です。素朴だった。飾り気のない増田さんの声だった。細い声だとも思った。増田さんは太い声も出せると思うので、あえてのこの素っぽい声で挑んだのだろうか、と考えたり。そして、やっぱり声が若く、この曲においては、特に透明感と純粋さとして感じました。

その後で達郎さんを聴いてみたら、本当に”大人”だった。ある程度生きてきて酸いも甘いも味わった大人同士の関係。そうした大人が「もうこの愛以外はいらない」と決めた、そうした重さというか深みがありました。そして声も太いし、少しエコーがかかっていると思う。それは雰囲気を抽象的にしていて、包まれるというか、安心感があるというか、少し夢うつつになってしまう効果がある気がしました。最後のささやき声も、夢か幻か…という印象。眠りに落ちていこうとしているのか、あるいは達郎さんの語ったという”死”のイメージを落とし込むならば、死に向かう薄れ行く意識の表現なのか…。しかし増田さんの歌にはそのささやき声は入っておらず。それに、増田さんの歌は達郎さんに比べエコー的な効果を抑えてある気がします。その素の感じが若者っぽさをさらに増幅させ、一人の人間としての言葉が語られているような雰囲気もかもしだす。だから切なくなるのかもしれません。逆にこっちが守ってあげたくなるくらいの頼りなさを感じてしまう。(頼もしく感じる人もいるでしょう。あくまで個人的な感想です。)でも、だからこそ愛おしさを感じさせる。達郎さんとは異なる儚さがただよう様に感じました。まだ今の人生から逃げたいだなんて思ったこともなくて、とにかく目の前の相手がひたすらにまぶしてくただ一人の人だと一心に信じている、そうした儚さ。もし増田さんの歌のような不倫があって、女性が歳上だったら、絶対女性は身を引くと思う。歳のこととかは言いたくないけれど。まぶしすぎるし純粋すぎるから、こんな愛は受け止めきれない、あるいはもったいない、未来の負荷になりたくない、って。ありきたりなイメージですけどね…。対して、達郎さんの方は最後の最後に行き着いた人、と感じます。ある種、他の未来を捨ててしまっていて、互いに許しあっているのだろうと思う。

まったく同じ音を使っているそうなのに、歌う人によってここまでイメージが異なるのですね。誰が歌ってもちゃんと強度がある曲というのが本当に良い曲なのだと聞いたことがあります。やっぱり達郎さんの曲はすごい。そして増田さんに歌わせてくれてありがとう、です。きっと増田さんがもっと歳を重ねて歌えばきっとまた違う感覚になるのでしょう。そして、今の増田さんの声だからこそ生み出せる世界があって、それを今やってもらえて良かった。

聴いていると、増田さんが大勢の人の前でスポットライトをあびてただ一人歌う姿が勝手に浮かんできてしまって、なぜだかたまらなくなる。大勢の中でただ一人の人への愛を歌うという情景。ひどく孤独に思える。孤独で美しい。

 

ちょっとここからふざけますよ。「本当の」「ありのまま」とかが不倫を暗示している現実の人間模様ではあるのですが、アイドルとファンにも置き換えられそうでもあるな、と思いました。現実の生活に生きているファンに対して、NEWSに向けているのが「本当の」愛だろう?それが「ありのまま」の君だろう?みたいな、ね。こわいでしょ…。←

ちなみに、増田さんは何でこの曲を改めて歌いたくなったのだろう…と思うと微妙にモヤっとしなくもないですが流します~w

 

 

はい、終了!加藤さんめーーー。月曜になっちゃったよ!(だから、知らんがな)

 

こぼれ話 

アルバム曲に続き、ソロ曲にも全体的に”孤独”を感じました。小山さんの曲は心のつながりがあるのだけれど物理的には離れてしまい、手越くんと増田さんの曲は愛し合っているのだけど…相手からあたたかで安らかな何かをもらえている描写があまりなく、どこか緊張感や儚さがある。そして加藤さんは『U R not alone』的な自分自身の理想と生きていく曲。でもそれは私個人の孤独を重ね合わせて見ているだけで、人間関係で満たされている時に聴くともっと違うのかもしれないです。幸せで満たされた愛の歌に聴こえるのかも、ね。

それと、やはりこれらの愛の深さに私は達することができないな、とも感じてしまいました。人生淡白に消極的に生きてきてしまったので、たぶんこれからも無理かな…(重)

ただ、もしこれらの曲が”孤独”だと考えると、それはとてもステキなことだと感じます。”孤独”とは”個”であるということ。各々の人格がしっかりあって、簡単には同一化したり混ざり合ったりせず、自立しているということ。それは加藤さんの言う”多様性”ともつながる気がします。個を認め合う姿勢こそ多様性を認め合う姿勢。どのソロ曲もひいてはアルバム曲も、孤独であるがゆえに互いを求め合い、あるいは自分の中で葛藤する曲のように感じました。

そして、それはNEWSのイメージにも合っているように思う。NEWSはチームではあるけれど、”個”がとても強く立っている。「本当にただの4種のイケメン集団だよなー」(ほめて略)と度々思っていたけれど、「本当にただのめっちゃ濃い4種のイケメン集団だよなー」(ほめ略)になってきました。それぞれが持つ色が全く違っている。でもチーム。4人という人数の少なさもそうした個の違いを見せやすくしているのかもしれないです。

 

それと、ソロとアルバム曲が夢と現実として対応しているのでは、とふわっと思っていた話。それは、まぁちょっとこじつけすぎかなと思ったので自重。性行為を描いているという意味で『アン・ドゥ・トロワ』と手越くん、生死による別れ『ORIHIME』と小山さん、許されない関係『Silent Love』と増田さん…と。まぁここまででもむりくり感あるけど。ただ、加藤さんソロがどうしても埋められない。ご本人も「そこまで重く深いテーマ」はアルバムの他の曲にないであろうと思って作ったと語っているので、その可能性はついえました。

ただアルバム『NEVERLAND』の構成との関係として思ったのは、ソロはやはり現実の歌なのではないかということ。ソロ曲はわりと生々しく、ファンタジーを演じてはいない各メンバーを感じるからです。(増田さんは歌詞にある愛を演じてはいるけれど、ずっと好きだった曲を歌っている増田貴久である、という意味では演じていない。手越くんは、これが手越くんだよね?←)「愛」がテーマなのは共通するけれど。

あ、でも、私はすぐにつなげたりまとめたりしたがる傾向があるので、もろもろ適当に流してください~。

それにしても、今回はとみに重いな…なぜだか。なんだろう、ソロ曲全て”主観”が強いのかもしれないです。情景描写等が入って風通しを良くすることなく、ひたすら”主観”で押してくる感じがある。これぞソロ!という気がして良いですね。というか、私は物語調の曲より一瞬の感情を結晶化したような曲が好きなので、むしろ良いです。私には少々重いけど←。NEWSだから味わえるものと思ってありがたく受け取っております。

ライブでは全員のソロで泣くか固まるかしそうです。うん。

 

*1:「淫らに 露にして」の最後のギター音が電子音みたいに変化するのはどうやっているのです?すごくかっこいいのだけど普段頭を使って音楽聴かないからわからん…。

*2:かなりの余談ですけど「イく」って変換を一回使ったら予測で出るようになってしまって、毎回ギャーってなる。うっかり使っちゃったらどうしてくれるんだ!w

*3:Johnny's web『メンバー愛』より

*4:Johnny's web『シゲアキのクラウド』より

*5:この言い切り方も 気にはなっていた。多様性が大事って言っているんだから、解釈は受け取り手に任せていいんじゃない?って思ったりして。でも言い切りたかったのだな、と今は思う。

*6:千と千尋の神隠し』の主題歌『いつも何度でも』の「海の彼方には もう探さない 輝くものは いつもここに わたしのなかに 見つけられたから」にも、自分の中で少し重なりました。こちらはもう見つけちゃってるし、目的物もちょっと違うと思うんだけど。記録メモ。

*7:加藤さん自身も「ちょっと深読みかもね。」と言っておりますし…

*8:セザンヌによる印象派の巨匠モネ評に「モネは一つの目にすぎないが、それはなんという目だろうか!」というものがあります。(「モネ、印象派の目」展 - La France au Japon)個人的な感情はのせず、視覚的(音色的)な描写に徹する、という意味で連想しました。音楽で言うならば印象派ドビュッシー、とかってことではなくて、あくまで音から受けた個人的なイメージです。

*9:「自分の曲を人の声で聴きたい」@シゲアキのクラウドって思うのも、自分の声質を理解した上で、異なる質の声だからできる表現っていうのがあると感じているからなのでしょうね。

*10:「多様性」が認められる世界が「愛」ある理想郷とし、各地で戦争や戦闘状態やキナ臭い情報が行きかっているこの地球において、どこかの強者の理論に従わせるのではなく、多様な信仰や人種や社会構造を受入れられる世界、つまりは「平和」に向かって歩んで行こう、ということ?あるいは排外的な政策が指示されたりヘイトスピーチが蔓延したり”不寛容社会”なんて言われたりしている状況に対しての問なのか。

*11:関係のない話だけれど、スピッツの曲を好きだという人は、ものすごーく言葉の意味を解釈しまくる人か、自分解釈にて受入れる(つまりあまり草野さんの意図は考えない。感覚で受入れる。)人かのどっちかだと思う。たぶん。(ウソ。ちょっと極端に言いました。)私はもちろん後者です。歌詞を見てみて!解釈してやろうなんて思わないよ?(暴言。)マンガ『ガラスの仮面』に『紅天女』の「赤と黒のコマがうんぬん」っていう台詞の解釈を月影先生が亜由美さんとマヤに尋ねるシーンがあったと思うんだけど(記憶で書いてますので違ったらごめんなさい)、私は完全に月影先生に怒られるタイプです。それか聴かれてから考えるタイプ。←これだ!

*12:どんな人のことだって知り尽くせないに決まっているじゃないか!と個人的には思うけど。それに、知りつくしかたら興味がなくなるのか、興味がなくなったからもう知り尽くしたと思い込む(繊細な部分が感知できない)のか、ニワトリと卵のような気もしますし。