形と色と音と(翼):今、「増田さん★」を感じるモノたち
増田さん、33歳の誕生日おめでとうございます!
やったー!誕生日中に間に合った!w
突然ですが、これは誕生日祝いにかこつけて各メンバーのイメージに合うと私が思うアート作品をピックアップしてみる!という不思議記事です。作品は実際に見たことがあるものしばりで選出。アート的背景は無視し(端的に言えば知識が足りない)、私の印象という独断と偏見で選んでおります。
昨年、小山さんだけ実施した誕生日企画…スルーしてしまった他のメンバーの分も書かなきゃという謎の使命感により増田さんからリスタートします!ひたすら自己満足のために!
昨年の小山さんの記事はこちら(今年はすっとばしてゴメン!)
chikachika04.hateblo.jp
さて、まずは2019年現在の増田さんの印象についてざっくりと。
こちらの記事に取り掛かるまで、2017年に「×スピッツ」で書いたときから*1、増田さんの印象はそんなに変わらないように思ってました。けれど作品を選んでいったら、ん?少し変わったのかも?という感覚が。それはたぶんソロ曲『Thunder』の影響かなと思います。実はピックアップした作品は昨年のうちに(なんなら7月中にはだいたい)選んでいた作品。2019年『WORLDISTA』のソロ曲『Symphony of Dissonance』も『Thunder』との関連性を感じるので、『Thunder』以後、的なイメージが私の中では継続している模様。
なので、選んだ作品の傾向はハードネス増田に偏っています笑
1.「塊としての増田さん」について
ジャン・アルプの立体作品全般
《地中海群像》1941年/大理石/78.1×93.8×53.6cm*2
《バラを食べるもの》1963年/ブロンズ/13.59×18.50×14.50cm*3
2002.4.2 - 5.30 2002 MOMASコレクション 第1期 - 埼玉県立近代美術館|The Museum of Modern Art, Saitama ※右上の写真
いきなり「全般」とか言い出してすみません。これこれ!みたいにしっくりくる作品が思い出せず、見たことはある…っていう作品を二点例として出してみました。《地中海群像》はちょっと細身だし、《バラを食べるもの》は丸っこ過ぎるんですが。なのでイメージが伝わるか不安(汗)
写真で見ると得体の知れない雰囲気があるかもしれません。何かの生物っぽいからかな。でも、アルプの立体作品って実際に見ると妙にかわいいんです。硬かったり重かったりする素材でつくられているのに、なぜか「かわいい」と思ってしまうフォルム。その丸みをなでなでしたくなる。
増田さんも全体感が妙にかわいい、みたいなとこありますよね?がっしりしているし厚みもあるのに、かもし出す雰囲気はかわいい、みたいな。『KちゃんNEWS』で小山さんにつっこまれていたのも記憶に新しい(笑) それは外見の話ではなかったと思いますが、外から見て感じ取れるほどにかわいいが充満しているんでしょうw
もう一つ、アルプ作品との共通点だと感じるのは”デザイン”されているところ。隙がないというか、勢いでできてるような部分がないというか、完璧に計算されてる感。ゆるいところがなく手が尽くされている感。なのに「かわいい」と思っちゃう。そんなところも個人的には重なります。
実は「×アート作品」の誕生日企画は増田さんきっかけ。資生堂のイラストなんかを描いているフィリップ・ワイズベッカー*4 作品を見たときに「このデザインされててオシャレなのに妙に抜けててかわいいところ…増田さんだ!!」となったのがスタートでした。(知らんがな案件)
私にとっては、アルプに感じるのも似た感覚。今回は要素が整理されているクールさやそぎ落とされた強さを、より感じるアルプを選んでみました。重厚感があるのもっぽい!かなぁと。
重厚感といえば、増田さん作品には絶対立体作品を入れたいと思ってました。もう1人パッと思いついたのは李禹煥*5。でも李禹煥にしてしまうと、”かわいい”枠の作品がなくなってしまうので泣く泣く断念。(知らんがな案件Ⅱ)
…というわけで(これでも)今回唯一のかわいい系増田さんでした。
2.「精神としての増田さん」について
マーク・ロスコ《No.5》~《No.8》1964年/油彩、アクリル、ミクストメディア、カンヴァス/228.6x175~266.7x203.2cm
たぶんこの「漆黒の連作によるもうひとつのロスコ空間」と紹介されているコーナーで見たのだと思う…けど…違うかな?記憶が微妙ですが。(企画のしばりはどこへ…汗)
こちらはロンドンのテート・モダンでの展示。1:55頃から1964年の作品が紹介されているので、残念ながら行ったことはないけれど貼っておきます。1969年~のシリーズかっこいい…。(脱線)
Mark Rothko at Tate Modern | TateShots
ロスコには明るい色の作品も多いので、そちらのイメージが強いかもしれません。そちらも好きだし、増田さんのイメージとも重なる。でもこの暗い作品を見て、うわ!と思ったことが印象に残っていたので選んでみました。
この黒に近い作品を見ると精神世界を掘っていくような感覚になります。「見えない」何かを追うような探すような迷いこむような。精神世界の深みと重さみたいなのが同居している作品。色面だけで構成されているのでシンプルに見えるけれど、理論と思想が背景にある作品です。
そうした面が、増田さんのガチガチには固めずほわっとした雰囲気だけど、表には見せない強い信念がそのほわっを支えているようなところとリンクするかと。
あと、残る筆跡から感じる手仕事感も合う気がする。作品の中、制作の中で考えている様子を感じられると言いますか…。作品に鋭利さではなくやわらかさがあるのはそういうところが一因なのかもしれません。増田さんの信念は強いけれども、それは自分に向かっているものであり、人を大切に思うからこそで、人を切り捨てるものではないのではないか、という感じ?
3.「存在としての増田さん」について
クリスチャン・ボルタンスキー《心臓音のアーカイブ》2010年/インスタレーションが展示されている「ハートルーム」、希望者の心臓音を採録する「レコーディングルーム」、世界中から集められた心臓音をパソコンで検索して聴くことができる「リスニングルーム」の3つの部屋で構成
キャプチャーに写真があるので貼っておきます↓
作品自体にはすっごいうっすらとした記憶しかないです。と言うのも、どんな作品か下調べもせずに行ったため時間があまりなくてですね()。心臓の音の登録もしませんでした。いや~へへ。再びの機会に登録したいです。
こちらは豊島ではなく、東京都庭園美術館での作品です。電球の色が違うのはけっこう大きいかもしれないけど参考として。↓
心音のリズムと一緒に電灯が点滅する空間。心音は一般の人が登録したアーカイブから再生されます。(豊島では自分のものを選択して聴くこともできる。) 心音と一口に言っても様々な音やリズムがあるんですね。なかなか聴く機会がない、ある意味とてもプライベートな音。
そして生と死を色濃くイメージさせる音でもあります。劇的な演出とあいまって、少し怖さを感じる作品かもしれません。でも何に怖さを感じているんだろう?とも。
この心音はアーカイブとして残り続けます。だから聴いている心音の持ち主が、今生きているかどうかはわからない。作品自体がお墓のような存在にもなります。
心音は録音されて永遠を手に入れたけれど、本体である人間はいずれは必ず死にゆく。心音を聴くことでそうした事実を突きつけられるのが、恐ろしかったり悲しかったり空しかったりするのかもしれません。心音が止まれば真っ暗になってしまう部屋で。
他にも、至極プライベートな音を縁もゆかりもない自分が聴いていることに居心地の悪さを感じたり急に親しくなったような奇妙な興奮を覚えたり、それを恥じてみたり?そうした感情もわくかもしれません。
その怖さと妙な居心地がクセになる。さらには、時を越えて聴こえる心音の一つひとつが愛しくなるなんてこともあるのかも。
選んでみたのは…なぜだろ?わからないけど、増田さんは自分の心音を聴いていそうな人だなぁと。直接的な意味ではなくて(笑) こうした暗い空間で「目を閉じてじっと自分の心音を聴く増田さん」ってなんだかイメージできるなぁと。そんな感じ?
それと、音が在る作品っていうのも一つポイントだったのかもしれません。装飾がそぎ落とされた、ただの存在である音と。増田さんの歌は装飾的というよりも、身一つ、感情一つ感があるからなのかな。実際には大変な技術に裏打ちされているのだろうけど。増田さんの歌を聴くことは増田さんの心音を聴いているようなもの、と言うと大げさかもしれませんが。ソロ曲、特に『Thunder』や『Symphony of Dissonance』にはそうしたイメージを抱いてもおかしくない気がします。
ちょうどWORLDISTAツアーの大阪公演の頃に、大阪の国立国際美術館でボルタンスキー展をやってたんですよね。今は東京、その後長崎に巡回するようです。
・国立新美術館 2019年6月12日(水) ~ 9月2日(月)
・長崎県美術館 2019年10月18日(金) ~ 2020年01月05日(日)
紹介記事:クリスチャン・ボルタンスキーの大規模回顧展が東京に。国立新美術館で開幕 - レポート : CINRA.NET
ルイ・ヴィトンのギャラリーでも、2019年6月13日(木) ~ 11月7日(木)に!無料!(そこ) 見晴らしも良い!(そこでもない)
www.espacelouisvuittontokyo.com
紹介記事:風とともにある魂を見る、ボルタンスキー作品。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
ただ、『心臓音のアーカイブ』がかわいい方なくらい、重めな作品が多いと思うので苦手な方や繊細な精神状態にある方は少し注意した方が良いかもしれません。特に美術館の方の作品は。私自身はまだ行ってないからなんとも言えないけど。以前見た作品の中には今でも思い出して「・・・・・・」となる作品があったりします。それだけ強い作品とも言える。
…そんなこんなで独断と偏見による重めの増田さんセレクトでした。
増田さんに「まっすー、もっとかわいいもん!」って言われそう…w
33歳も、増田さんが力をつくして挑める場が豊富にある1年になりますように★彡
32→33歳は『ボイス 110緊急指令室』からですね!*6
心配には及ばないと思いますが、増田さんの”マイペース”を大事に、身体にはくれぐれも気をつけて~。
最後におまけスピッツ!
今一番、増田さんを思わせるスピッツ。
『黒い翼』収録:アルバム『Crispy!』1993
Crispy! | SPITZ OFFICIAL WEB SITE
こちらの視聴にはサビ部分が少し入ってます。↓
続きを視聴できる笑↓ 音の初期設定がマックスなので、小さくしてから聴いた方が良いかも。
2017年にも最終候補に入っていたのですが、 「いつもモザイクのきれはしだけ握らされ 笑い話のネタにもされてきたけれど」という部分がちょっとアレかな~と忖度して避けた記憶があります。でも『Thunder』で「たまにはトボけたピエロも演じて」と歌った増田さんなら問題ないよね!と。昨年の増田さん記事を考え出した時点で絶対『黒い翼』にしよう!と思ってました。(知らんがな案件Ⅲ)
同じ曲を引き出してきてしまうという意味では固定されたイメージもしっかりあるんだなぁ。単に私の増田色メガネがかなり強固なだけ?w
ゆったりめのテンポも似合う。
「黒い翼で もっと気高く 無限の空へ 落ちてゆけ」