きのうよりも あしたよりも 今の君が恋しいから : Represent NEWS Mixについて(前編)
『EMMA』初回版Bに収録される『さくらガール』と『I・ZA・NA・I・ZU・KI』について。発売前に書き残しておきたい!と思い立ちました。*1
個人的には、再録情報を聞いた時には夢じゃないかと思いました。大げさではなく。『NEWS LIVE TOUR 2012 ~美しい恋にするよ~』の映像を見た時から、難しいと思うけど、過去の曲を4人で再録してくれないかな~、せめてライブを音源化してくれないかな~、とね、ずっとずっと思っていたものですから。
NEWSはライブ映像ではじめて聴いた曲を好きになることが多いです。私が以前の曲をあまり知らないということもあるけれど、ライブがステキでないとそうは思わない。CD音源でピンときていなくても、ライブで聴くと、ん?こんな曲あった?ってなることもあります。(disってるんじゃなく、+αの話。)そんな経緯で音源を探して聴いて、すこ~しがっかりすることが確かにありました。「あ、パートが違う…歌い方も…そりゃそうだよね」という、さらっとした心持のがっかり感。CD音源としては、ライブでの雰囲気を聴くことはできないんだな、という、わかっちゃいるけど的がっかり感。だから、音源化は単純にうれしかった。
でも、そんな、「4人になってからのファン」目線の喜びにひたった瞬間には、4人になる前からのファンの方々から複雑な思いがこんなにあふれてくるとは、恥ずかしながら思い至っていなかった。その後、そうした複雑さに触れて、改めて思い巡らせたことを書き留めておこうかなと思った次第です。
すでにNEWS本人のコメントが色々出ているし、語られつくしているように思いますので、自分メモ用に。でもラジオの書き起こしをしてたらなんだか異様に長くなったので、2つに分けます。
【うれしい理由を考えてみる】
さてさて、まず4人になる以前の曲の再録がなぜうれしいのか、自分なりに、少々冷静に、考えてみます。
★アレンジバージョンとしての魅力がある
メンバー構成が違うし、歌割が違う。演奏する楽器(歌い手)が違えば、これはアレンジの一種と言ってしまって良いのではないか、と思います。これはNEWSが望みはしなかったものの、手にした1つの特徴でもあります。
★リマスター的な魅力がある*2
同じ歌い手でも時がたち、声が変化している&歌唱力が上がっているという意味では、技術的向上、もとい、人間の成長によるリマスター版と言えるかな、と。声の変化が大きいというのは、若い頃にデビューするジャニーズならではのおもしろさでもあると思います。
★ライブ版に近い魅力がある(のではないか)
ライブでたくさん歌ってからの収録ということで、ライブ版に近い感じになるのでは、という期待があります。実は、NEWSに限らず、ライブの勢いというものが結構好きだったりするので。*3
そこに来たこの話!ライブが好きだな、と思っていたミュージシャンが、ライブに近い形で再録するよってことになれば、そりゃうれしい。
手越くんがライブに寄せた歌い方をしてくれたと聞き、にわかにテンション上がり中です。増田さんは歌い方に迷ったとのこと。でも、ライブに近づけてくれてるよね???よね???お願いだよ???って気が気じゃない状態です。笑
下記、 再録での歌い方について語っている『テゴマスのらじお』@2017.1.11*4
増「や~、今回だから4人でね、『さくらガール』『I・ZA・NA・I・ZU・KI』も歌ってみて。ね、オレなんか、レコーディングする時に、けっこう歌ってきてるじゃん、ライブで。しかもCDを歌ったのなんて結構前の話で、ライブでずっと歌ってる曲をさ、改めてレコーディングするとさ、これで正解なのかな~と思わなかった?」手「あ~」宮「え?」増「初めて歌う曲でレコーディングしてるわけじゃなくて、ずっと歌ってきてる曲をレコーディングするわけじゃん。改めて。なんかオレ、こんな感じだったっけ?みたいな」手「あ~」宮「え~そうなるんですねぇ」増「そう、ライブでなんかちょっと変わっちゃってると言うか。」手「今のライブで歌ってる感じのタイム感で歌ったよ。」増「あ~ライブで歌ってる感じで録ったんだ?」手「そうそうそう」増「オレ等がライブで歌ってる感じでいいのか、過去のCDに寄せた方がいいのか…」手「あ~。だから過去のCDの音源、オレ一切聞かずに録った!」宮「へ~」増「あ~(ん)。声、全然違うしね」手「違う違う違う」増「こんな感じだったかな、みたいな、思わなかった?」手「オレ、もうだから、ライブっぽくいくね~っつって。」増「あ~(ん)、そう。いや、でもおもしろい。こう改めて録り直すと。」手「どんな感じになるのかね。前の『さくらガール』とどんくらい変わってるのか、『I・ZA・NA・I・ZU・KI』とどんくらい変わってるのかっていうのは楽しみですね。」増「オレなんか『さくらガール』のさ、歌割りってさ、あれ元々のところじゃない、元々は小山とシゲが歌ってなかったところを、小山とシゲがたぶんボン!って歌ってるからさ、フルの曲になったときにさ、小山とシゲの歌割がめっちゃ多くなってんだよね。」手「あ~そういうこと」増「オレもあ~そういうことか、って。ほんとはたぶん6人で割ってた歌割が、たぶんほとんど小山とシゲに割り振られてるから」手「確かに確かに」増「小山とシゲがすげぇ出てくんのよ。」宮「はるほど」手「あ~。はいはいはい。」増「おもしろいなって。」手「あ~そうね。」宮「へ~早く聞かせていただきたいですね」増「また歌割とかもね、楽しんで」手「そうすね!」宮「楽しみにしております」増「みてもらえたらうれしいなと思っております!」手「は~い!」*5
ここからは『さくらガール』と『I・ZA・NA・I・ZU・KI』ならではの魅力について
★歌唱的な魅力がある
個人的に、この2曲ともCD音源とライブとのギャップが特に大きい曲だと感じていました。それがなぜなのかはっきりはしないのですが、両方とも”熱唱”という言葉が似合う曲だと感じているからかもしれません。”熱唱”には、勢い・伸び・強さ・張り・太さ等、歌い手の声の素の魅力がたくさん放たれているように思えます。ただし、テンポが早かったり言葉がリズム良く切れている曲の場合は、たとえ熱唱しても、そこまで声の違いを感じないかもしれない。その点、この2曲はこうした”熱唱”成分を存分に感じさせてくれる曲だと、素人耳に感じます。
『I・ZA・NA・I・ZU・KI』は『NEWS LIVE TOUR 2012 ~美しい恋にするよ~』映像が私にとってのとても大きな第一印象。『Share』の切ない儚いあたたかい優しげな雰囲気から一転しての、熱唱!!!たまらん。
CD音源の8人の少年っぽい声もステキだけれど、個々の声が活きるからこそ歌う人によって印象が大きく違う。再録の意味がある曲だなと思います。(ライブのテゴマスのはもりは圧巻だし、加藤さんのくっちづっけを~もあるしね。)
『さくらガール』は『テゴマスのまほう★』(NEWSじゃないんかーい)での2人の歌唱も少なからず私の『さくらガール』イメージを初期段階で形成しています。私は4人になってからNEWSを認識したので、その前後の4人やファンの方々の想いを少しでも知りたくて、WEB上の情報に色々あたっていました。そこで、言及されていることがあったのが『テゴマスのまほう★』での『さくらガール』。当然探して聴きました。(←) で、ぐわっともっていかれました。心が。
ふわっとした切ない青春を感じる6人CD音源もステキだけれど、4人になってからのくるおしく力強いバージョンもすごく印象的で聴きたくなる。熱唱する増田さんはどこだ~と。*6
★歌詞の意味が深まっている
これは特に『さくらガール』について。
歌には聴く人によって色々な受け取り方をできるという魅力が元々あります。その中でも、特にNEWSメンバーの変化と共に、NEWSとファンとで共有できる形で意味が深まっているという特殊性が『さくらガール』にはあるのではないでしょうか。
6人でのCD音源では恋愛の歌だなって素直に感じるのですが、4人になってからは「君」に誰を重ねるか、「いつまでも 続いてゆくと そんな気がしてた」のはどんなことなのか、その時々に色々なイメージが重ねられて深まっています。『テゴマスのまほう★』『NEWS LIVE TOUR 2012 ~美しい恋にするよ~』『NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE』を経て…。付け焼刃で話すべきことではないですね。
そうした意味では新たに歌うことによって深みを増すことができる、やっぱり歌い直す意味がある曲だなと思います。
…以上のようなことが、たぶん私がうれしかった理由。
実際はものすごく感情的なうれしさなんだけれど、細かく分けてみたら情熱が細切れになっちゃったような感じですみません。
でもね、ほんとにほんとに正直に言えば、4人バージョンならば4人の顔が曲から直に思い浮かぶようになるうれしさがやっぱりどうしたって存在する。つまりは、私が好きになった時点の歌として、過去を振り返らなくても聴けるようになるんだ、ということ。
これが、事態の複雑さも生み出しているのですね。
と、いうことで後編に続く。(ぐは、すでにかなり疲れた…。)
タイトルはスピッツの『恋のうた』より。
名前をつけてやる | SPITZ OFFICIAL WEB SITE
*1:このブログをはじめようと思ったのも、このことについてWordに書きなぐったからだったりする。今データを見返しても熱さがすごい。でもあふるる思いを書きなぐった時には、まだブログはやっていないくて。感情的過ぎてるし、その後色々な情報も入ったので、そのままは貼り付けられないってことで、このブログも言わばリマスター版です。
*2:『SORASHIGE BOOK』で加藤さんが”リマスター”という表現をしていて、なるほど、と。
*3:CD音源が好みのバンドでも、ライブが好みとは限らず、逆もまたしかり。CD音源とライブの音は別物だとある程度割り切って考えている傾向があります。(歌詞に好みがあることが一つの原因かも。)CD音源とライブ、なかなかそううまく二拍子はそろわないんだな。
*4:増=増田さん、手=手越くん、宮=宮島咲良さん。みやみやちゃん合いの手を省略しちゃってごめんね!!彼女がクッションになってくれるからこそ、話が硬くならない感じがあって、大切な存在なのですが長くなるため…すみません!!
*5:みんな忙しいのでしょうがないとは言えども、レコーディング前にどういうテンションで歌うか、ちょっとでもいいから打合せしてくれ~って、ついつい強く思っちゃいました。笑
*6:”熱唱”が好きなのは、単に、熱く太めな増田さんの声が好きなだけ、という身も蓋もないうわさ(自分内)もある。汗