忘れないでね 大人に戻っても : NEWS『NEVERLAND』発売決定によせて
単に好きなものに好きなものをぶつけるタイプの、盛り上がりと勢いにまかせて自分の趣味をぶっこんだ系の内容です。誰得って?私得だよっ!!っていう。(でも真剣に選んだ!短時間にだけど!)*1
【大人になるってどういう事?】
NEWSの新アルバムのタイトル『NEVERLAND』。そう、永遠の少年ピーター・パンが住む国の。*2
このアルバムタイトルを知った時、震えました。
メンバー全員が30代に突入する年に出すアルバムが『NEVERLAND』!?!?!?!?
熱い!!!!熱すぎる!!!!なんて膨らましがいのあるテーマ!!!!これを考えた人、すごい!!!!すご過ぎる!!!!すばらし過ぎる!!!!と、もう聴く前から泣きそうです。
と、いうのも、30代前後のネバーランドは一筋縄じゃいかないから。世間で言う立派な大人、しかし外面よくして35歳、まではいってない。つまり過去をふりかえる大人目線からも、希望がいっぱいの子ども目線からも*3、夢と現実の間で悩む青年という目線からでもテーマを設定できるんですよ。なんてステキ!!!!すばら!!!!ですよ、奥様。
炎のような熱さ、水のような安らかさ、希望の光と高揚の踊り、そして不思議さと絶対的な愛。
そんなすべてが揃う夢のサウンドと、圧巻のエンターテイメントがここにある。。
ん?アルバム紹介文には、大人とこどもが関連してきそうな雰囲気はまるでないな…。←
しかし、めげずに図解してみた。↓ 棒人間のいる位置が、NEWSの取りうる立場、矢印はどういう目線で語れるか、の可能性です。…ちょっと矢印がくどいですけど。
大人とは?大人になるとは?人生の永遠のテーマの一つですよね(そうなのか?)。少なくとも、私はそう思う(適当)。しかもピーター・パンには恋愛要素もあるし、冒険シーンもあるし、ファンタジックにも語れるし、なにより、多くの人と事前に何らかの前提を共有できるし。*4 ネバーランドって完璧じゃないですか?!
それに、一般のミュージシャンだと、なかなかそこまで色んな目線では語れないと思うのですよね。歌がウソっぽくならないよう、本人のもつ雰囲気に反しない幅の中で語ることになりがち、というか。*5 しかし、ここで出てくるのがアイドルの強み。彼らは何にでもなれる。特にNEWSは。*6
是非色んな角度から切り込んでほしい。期待が膨らみます。
【NEWS×ネバーランド】
ということで、ここからは趣味に突っ走りますのでご注意を。
NEWS×ネバーランドというワードで妄想を膨らませて、勝手に各メンバーに似合うんじゃないかな~という曲をセレクトしてみました。もしこれらの曲を知らない方に(知ってる方にはメジャーな曲ばかりかと思いますが)、興味を持ってもらえたらいとうれし。
なお、私の好みと世代感がだだもれています。しかも好みはせっまーいし、その中でもなぜこれを選んだ?みたいな曲もあるかもしれない。*7 もっとあれがあるだろう?みたいな。しかも音楽の知識もないし、加藤さんみたいにプロデューサーがどなたかとか全然わかってない(開き直った)。今回は冷静に考えてないから!勢いで記憶の強いものから選んだだけだから!単に好きな曲の中から選びたかっただけなんだよ!という言い訳を叫ばせていただき、はじめます!!!!
加藤さん Gotch『Can't Be Forever Young / いのちを燃やせ』*8
Can't Be Forever Young / いのちを燃やせ - Gotch - 歌詞 : 歌ネット
Gotchとは、バンドASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターの後藤正文さんのソロ活動名です。
立場的には大人に差し掛かっている「青年」ポジションの曲ではないでしょうか。ネバーランドにはもう行かないぜ、っていう。
深刻面して「アーティスト」たちが何だか言ってら
自己啓発セミナーみたいな言葉にメロディー乗せてさ
とはじまるこの曲。淡々と皮肉を吐いているような前半。しかし他人を批評するだけで自分は何もしない人間ではなく、実は熱い。そしてぐっとくる。
世間を呪うヒマなんてないさ
いのちを燃やしたいだけ
この曲は私の中での加藤さんのイメージにけっこう重なります。色んな面がある人だとは思うんですが、こういう一面もありそうだな、と。(小説を読んでいないのに、勝手なイメージでゴメン!←) 自戒している、という方向であるかもしれない。
それと、”つくる人”感がある曲だということも加藤さんをイメージさせる要因なのかもしれないです。
それでも永遠を願ってしまう
一瞬だけ入るこの言葉が、効いています。言葉のリズムも他のところとは違っていて印象に残る。アイドルとしての加藤さんはこちらを演じる…信じる?
↓この曲は1:12~1:24あたり。
↓アマゾンでは別の部分が試聴できる。
増田さん スーパーカー『YUMEGIWA LAST BOY』*9
スーパーカー/歌詞:YUMEGIWA LAST BOY/うたまっぷ歌詞無料検索*10
これも「青年」ポジションかな。ネバーランドでモラトリアムっている少年~青年期という雰囲気。増田さんがそうだということではなくて、こういうイメージが似合うのではないか、という選曲理由。『Sky Beautiful』の前半の雰囲気を思わせるような。アーティスト*11 感がある。
夢際のラストボーイ 永遠なる無限 触れていたい夢幻
夢際のラストボーイ 永遠なる夢限 揺れていたい夢幻
言葉を繰り返し、「無限」「夢限」などと一言一言を微妙に変化させて重ねていくところもイイ。音で聴く分には同じですが、歌詞を見るとさらにふわっとまとう感覚がある。
音とことばが溶けていき、ずっと続いていくかのよう。感覚的に語りたくなる魅力も増田さんのようです。
浮遊感に身をまかせたい。ファンタジー増田。
立場的には、青年期と大人を行ったり来たりしているような。基本大人界にいるのだけど、時につらくなったりする。
前にスピッツ『テクテク』を小山さんに重ねてみたので、もう少し違う明るめの雰囲気を持ってきたいなと探したのですが、ピンと来るものがなくて。切ないけれど、期待を持たせる終わり方をする曲なので許してほしい。*13
たぶん小山さんはこの曲よりは年齢感が上だとは思いつつ。花火とか行っちゃって、こんな感じだったらかわいいな、と思って選びました。少し過去の青春時代を思い出す雰囲気で。『恋祭り』感も少々。
真夏のピークが去った 天気予報士がテレビで言ってた
小山さんをイメージするとちょっとおもしろい。←
世界の約束を知って それなりになって また戻って
というところが、大人と青年の行き来ポイント。大好きです。
すりむいたまま 僕はそっと歩き出して
ここも、小山さん感あふれてる。(私の中で)
↓全部聴けるなんて贅沢だなぁ。アルバムも私が言うまでもなく名盤です。
手越くん KIRINJI『真夏のサーガ』
手越くんについては、特に、私には手越くんがこう映る、という目線で選ばせてもらいました。歌詞も主人公の”君”を見守る視点で描かれている曲です。
夏というネバーランドにいます、手越くんは。
作詞作曲の堀込高樹さん曰く「体力が少しずつ衰えていく一方で、子どもたちはどんどん成長していく。そういう現実に影響されていると思う」*14 とのこと。わりとひねった詞を書かれる方ですが、この詞はどこを切ってもまぶしい。フェスを意識してつくった曲ということで、はちきれんばかりに力強く高揚していくのも手越くんをイメージさせる気がします。
南風は夏の使者
囚われ人を解き放つ
旅をしよう
見知らぬ友を求めて
始まりはゆったりした雰囲気。でも早速冒険に出発してしまいます。手越くんですよね、この少年は(←)。ちなみに「アンセム」が歌詞に出てきたりも。
色あせた夢は昨日の太陽に焼べたね
この1フレーズが入っていることで深みが出て、光の強さがさらに増すように感じます。少しNEWSの歴史にも重ねて見てしまう。だからこそ輝くんだなぁなんて。
真っ赤な夏のサーガ
君こそは英雄
響け、夏のシンフォニー
あるだけの知恵と魔法を信じる心で
君は奇跡を起こせるか
光のこどもたちよ!
どんどん盛り上がってくるに加えて、まぁ、強い言葉が並ぶ。でも”君”も手越くんもこのまばゆさに負けない!(新興宗教?) アイドルを見ているとこういう気持ちになることもある。胸がいっぱい(精神状態)。
ネバーランドで生きていくことを決断した人というのも、自分の生き方を決めてそこに向きあって生きているという意味では完全なる”大人”だという気もします。
全然「光のこどもたち」じゃない人でも励まされる、力が湧く曲です。 何度聴いているかわからない。
↓いいところで切れてるな~。
なんだか想像以上に長くなった…。でも楽しかった~w
きっとここに上げたような目線で作られる曲は1つあるかないかなんだろうな…とは思いつつも、NEWS×ネバーランドの妄想は止められなかった。後でふりかえって、この記事恥ずっっとなるのだろうな…。
とにもかくにも、どんな曲が聴けるのか、今から本当に楽しみです!
そして、NEWSの話になんで別の曲をぶちあててくるんだ?っていう素朴な疑問については、どっちかに興味がある方が別の方にも興味を持ってもらえたらなんて下心もあるけど(そこまで文才があるとも思えないし)、大部分の動機はただただ好きなことを語りたいだけ、である。
タイトルはスピッツ『未来コオロギ』より。「行ったり来たり できるよこれから」という歌詞に続く部分です。ここで「大人に戻っても」としたことに、草野さんは自分が大人になったことを感じたんだとか。↓
*1:ブログは書いても週1にしようと思っていたのに書かずにはいられなかった…。
*2:きっと『ピーター・パン』関係の何かを摂取しておけば、すこぶる楽しめるに違いない。でも、そうしたものを摂取する前に聴いて、その後摂取して、そうして印象の変化を楽しむなんてのも良いかもしれない。もうワクワクが止まりません。ちなみに私は今のところディスニーとハウス世界名作劇場(歳がばれる)のイメージがかろうじてあるくらい。
*3:ここはファンタジーの力を借りても良いし。『ポコポンペコーリャ』を歌えたNEWSならできる!
*4:『関ジャム完全燃SHOW』で音楽プロデューサーのいしわたり淳治さんが、SKE48『金の愛、銀の愛』について、童話をベースにすることで、説明しなくても共有できるイメージが作られていることをほめていました。この路線だね。
*5:それがマイナスとは思わない。自分の表現したものよって結果的にイメージが作られるわけだし、それは曲の強さであり魅力になると思うから。自分についたイメージをひっくり返してくる場合もあるし。もちろんこれに当てはまらないファンタジータイプの方もいるとは思います。※作詞作曲を自分たちでしているミュージシャンをイメージしてます。
*6:『EMMA』で新たなキャラクターを登場させたばかり。
*7:全アルバムを持っているのはスピッツくらいなもので…。でもインディーズ時代のものはない。
*8:ラジオで一聴きぼれした。ラジオって出会いがあるから楽しい。
*9:あ、そか。映画『ピンポン』の曲か。作詞はJUNJI ISHIWATARI→現音楽プロデューサーのいしわたり淳治さん。スーパーカーの方だったとは驚いた。スーパーカー『cream soda』とも少し迷った。全然関係ない話ですが、加藤さんはフルカワミキさんの声好きそう。
*10:Uta-Netの歌詞が間違っているようでしたので、こちらから。(「無」と「夢」の部分)
*11:”ミュージシャン”のことじゃなくて、”芸術家”の方のアーティスト。
*12:すごい想い入れの強い方も多いのではと思ったので、軽々しく引っぱりだせないとは思いつつ。名曲だから聴いてほしくもある。
*13:まずスピッツのタイトル曲をイメージした。他には、真心ブラザーズ『サマーヌード』とかどう?と思ったんだけど、山Pというあまりにも近い人が歌っていたので断念。『サマーヌード』の小山さん…エロさが良いと思う。
*14:インタビュー:ほかの誰でもないKIRINJIのポップス、ストレートでシンプルな新作「真夏のサーガ」 - CDJournal CDJ PUSH