キラキラの方へ。

しがないミソジのゆるふわ雑記

サヨナラまで : 2cmの距離感と、愛しく悲しいEMMA残し

EMMAを新たな「声に出して歌いたい名前」に認定します

ということで『EMMA』!!ようやく!!!Mステに間に合った!!!!*1

 

まずは気になっていた”2cm”から。

★歌詞のこと:”2cm”って?

増田さんが歌う「サヨナラまで2cm」。2cmって何から来ているのだろうと気になっていました。たぶん銃か何かに由来する単位なんだろうと思って見てみたら、これかも?という”2cm”を発見したので書いてみます。

それは、銃弾の長さ。わりとポピュラーなサイズに9×19mmというものがあるそうなんです。9mmは弾の太さ、19mmは長さ。(←付け焼刃知識)

9x19mmパラベラム弾 - Wikipedia*2

つまり「2cm=弾1つ分」という表現なのではないのかと。例えばデザイン業界の人が20cmと言われたら「A4の短辺くらい(21cm)」、競馬業界の人が2.5mと言われたら「1馬身くらい(約2.4m)」とイメージするように(するのか?)、ハードボイルド業界で共有する単位としての”2cm”「弾一つ分の距離」という用い方なのではないでしょうか。確信は持てないけれど。

”2cm”の意味がもしもこのようなイメージであるなら、サヨナラまでのスピード感がつかめてきそうな気がします。ざっくり言って、けっこう速い(←語彙力)。それと、互いに命をかけているような、切羽詰った状況という雰囲気もさらに強まる気がします。サヨナラまでの2cmがますます切ない。そしてこの主人公は日常会話がハードボイルド言語であるような、業界にどっぷり浸かって抜け出せない悲しいヤツという哀愁も感じさせます。

銃の知識がないと読み解けない歌詞なのだとしたら、そういう意味でも男性っぽいと言えばそうなのかもしれないですね。

 

ちなみにMVの銃についてはデザイン的にこれかなと。アメリカ発祥らしいし、携帯しやすく女性の護身用としても使われるイメージがあるそう。そして、この銃で使用する弾は9×19mmだとか。

M1911 - Wikipedia

女性におすすめの拳銃10選 | HB-PLAZA

2つ目のサイトでは「古い1911系ピストル全般」と紹介されているので、その古さが『EMMA』の世界観に合っているから採用されたのかな?とも。ビジュアル的にもすっきりスマート。たぶんアメリカンハードボイルドな物語と関連した由来などもあるのでしょうが、果てしなさそうなので断念。詳しい人の解説が見たい…。

 

★歌い方のこと:き捨てる感じ

語尾の力強さが印象的でした。歌い方に粗さを出しているということで、吐き出す感じというか吼える感じというか。下記、ぐっとくる吐き捨て感。

・加藤さん にぎらせ~ぇ゛

・小山さん なみだする゛~ぅ゛

・手越くん せないほど~ぉ゛ あおお゛~ぅ゛

全員で歌う時の エマッ エマッ エマぁ゛っ の吐き捨て加減もステキ。

「゛」多様で表現したくなる歌い方。名のあるテクニック的なものなのでしょうか?キャッチーの中にあるハードボイルド感!

そして増田さんは、エマッ えま… エマぁっっっ のエマ3種盛り。3度おいしいエマ。

 

★MVのこと:手つき・モノクロ・EMMA残し

余談ですが、メニューが出る前の4種の見返り美人(男)にまず足止め。振り返っているのはエマと過ごした記憶?「消えないようにキズつけてあげるよ~♪」*3 的な”悪さ”があるエマちゃん。

4人の画面が並ぶところでめっちゃテンション上がるとか、個別に、小山さんの「悪い女」で目を合わせるところにドキッとするとか、手越くんの腰使いがすごいとか、加藤さんの口の閉じ方がツボだとか、増田さんの色々色々を書きたいですが、それは私的に楽しむとして…。

 

【擬人化と触】 

見所の一つはいやらしい手つき(←)ではないでしょうか。

メイキングに加藤さんがギターを女性に見立てるよう伝えられている演出シーンがあるように、それぞれの担当アイテムを擬人化して触っているシーンが随所にあふれています。担当アイテムである増田さんの車と加藤さんのバイク・ギターは、”俺の相棒”というイメージが一般的にも思い浮かびやすく擬人化することが容易だと思うのですが*4、手越くんはビリヤード、小山さんはダーツという相手。この2種は飛ばしたり打ったりの接し方なので擬人化が難しそう。*5 しかし!!2人はやってくれますね。ビリヤードの棒(キュー)をあんな風に扱う人います??それとダーツを抜くときに「じらしをやってみました」って何???難題を、むしろいきいきとクリアする2人。間違いなく変態だわ…(ほめてます)。

 

【モノクロ+】 

全体にはモノクロ+赤の世界。元々歌詞の中に描かれる赤が印象的です。「血が流れても」「赤い夜明け」「濡れた唇」。歌詞の段階からMVのイメージを平行して描いていたのか気になる。その物自体は直接的に赤くはないけれど、火や血をイメージさせるモチーフには、銃(爆発・火薬、血液)、タバコ(火)※MV中 なども。*6 最後に雨が降るのはそうした火や血を消し去り洗い流す役割をしているようにも感じます。

その他に歌詞の中に出てくる色のイメージは、ギムレット=黄(ハードボイルドの作家だというレイモンド・チャンドラー『長いお別れ』では「うすい緑がかった黄色の神秘的な色」と表現されているそうです。原典からでなくコピペにて失礼!(汗) 裏取りお願いします←)、ピストル=モノクロの金属色、野良犬=イメージ的には茶褐色?黒?、ギター=茶褐色、月=白、薄い黄、夜=深い色、黒。ここから感じるのは、衣装の色はこれらのモチーフからピックアップしたのかなということ。加藤さん=赤全般、手越くん=ギムレット、小山さん=夜、増田さん=ピストルかな?革のハーネス(と言うの?)がっぽいと言えば、っぽい。手越くんの衣装の色については増田さんが見つけたときに「これだ!」と思ったという話を聞いた記憶があるので、選ぶ際の判断基準に思い入れの強さを感じ、ギムレット由来で正解のような気がしますが、小山さん増田さんは妄想に近いかも(汗)。

 

以外は基本モノクロ。主としてエマ関連が赤い。*7 エマの髪色を金髪でなく濃い目の髪色にしたのは、モノクロの世界の中での存在感を出すため?あるいはジョーカーのイメージなんでしょうか?

そして、バックがトタンのシーンだけ、NEWSメンバーにも黄~茶褐色が差されます。そこで改めて映えてくるのが衣装の色。

赤:加藤さんの衣装(ヒロイン色!)、増田さんのインナー、小山さんの腰の紐、手越くんのチョーカー(+指輪・ピアス)、そして手越くん以外の腕章のロゴ*8。各メンバーのポイントポイントに赤が差し込まれているのだと気がつきました。質感を変えつつも、色で韻をふんでいる。*9

その他に薄く色づいているのが増田さんの髪、手越くんのジャケット。手越くんのジャケットの色はモノクロだと明るめに出るから、首から下がる赤いラインは全体を締める効果もあるのかなと感じます。

 

EMMA残しゲーム】 

そういえばモノクロ+赤=トランプの色ですね。でもモノクロ画面では、ハートとダイヤの赤も黒になっていて、赤いのはジョーカーのエマだけ。

ババ抜きならぬ「エマ残し」。

そんなゲームが元からあるのかな、とちょちょいと検索してみたら(検索好きでスミマセン)、こちらもちょっとおもしろい話があったので貼っておきます。

www.asahi.com

たぶん演出とは関係ないのだろうと思いますが、 ババは元々「オールドメイド」という「適齢期を過ぎた未婚の女性」を表すのだそう。元々はクイーンを1枚抜いて、誰とも結ばれない女性=オールドメイドをわざと作って、やっていたゲームなんだとか。*10 NEWSメンバーはエマの取り合いをしていたようですが、エマ(誰とも結ばれない運命の女性)は出て行くことを決めていた、と考えるとちょっと切ないですね。鏡をのぞくエマは出発の準備をしているようにも、「あなた 私の幻を愛したの~♪」*11 的な心境を表現しているようにも感じます。

 

最後の銃に打ち抜かれた穴から朝の光が差し込んでいるシーンが好きです。きれい。NEWSメンバーは振り付けで何度も打ち抜かれているのに、エマは一度も打ち抜かれない。打ち抜かれた穴(実態のない存在)とそこから差す光は、エマ自身を表しているようにも、エマとの鮮烈な記憶を暗示しているようにも思えました。

CDTVの初披露を見てからというもの、エロとセクシーと悪いエマちゃんにばかり気を取られていたけれど、冷静に考えると悲しい歌、別れをわかっていながら…という歌なんだものね。*12 単にエロくて悪いエマじゃなく、大人で切なく意志の強いエマの肖像が浮かんでくる気がします。

アメリカンハードボイルドの世界についての知識が皆無なので、感じ取れていないことが多そうですが…〆。なんかエモさがある文章が書けずに申し訳ない。

 

色々な感覚で世界観にいざなわれる曲!!EMMAでした。

では、Mステのナマエマへ…。

 

*1:これからブログ巡りをしますので、内容がかぶっていたらごめんなさい! それはそうと、今週の小山さんの『メンバー愛』には色んな意味でドギマギさせられた…

*2:弾の外面の素材は真鍮と銅?MVのマイクスタンドのパイプは真鍮のようですね。でもその他の金属が真鍮縛りということでもないので、弾に関係しているわけではなく、重厚感や古びの演出かな?ちなみに、9mm Parabellum Bulletのバンド名の由来である弾らしい。…全然関係ない話ですが、「パラベラムの名はラテン語の諺「Si Vis Pacem, Para Bellum」(平和を望むならば戦いに備えよ)に由来している。」というの、ちょっと興味深いですね。皮肉と捉えるか、少年マンガ的に捉えるか。

*3:スピッツ『猫になりたい』

*4:まず思い浮かぶのが「こんな夜に お前に乗れないなんて~♪」by RCサクセション『雨上がりの夜空に』でも、増田さんは車というよりクッションを触っているので、単に彼女がいなくなった跡を惜しんでいる風。意外と一番擬人化的ではないかも?

*5:そのためか、2人にはそれぞれ柱とサンドバッグを触るシーンもあるw あ、小山さんはバラもあった。

*6:そんな中、赤であっても良いのに白いのがバラ。これはちょっと不思議。単にモノクロの画面上で色を抜くことで目立たせるため?それとも花言葉とか?…謎は解けず。

*7:唇、爪、傘、帽子の飾り、ドレス、ジャケットの襟

*8:ちゃんとエマ×3だったんだね。縁取りは増田さん赤、小山さん深緑、加藤さん紺?

*9:その他の色も、黒、紫紺、深緑、金(黄)、白くらいで、それほどバラつきはない。

*10:なんだか非常に複雑な気分…w エマちゃんもまあまあな歳の女性にしたのはだからだったり?

*11:杏里『オリビアを聴きながら

*12:小山さんと手越くんについてはセクシーを味わえばいいと思うけど(←)、増田さんと加藤さんの悲しげな表情にセクシーにばかり目が行っていてゴメン…となる。

きのうよりも あしたよりも 今の君が恋しいから : Represent NEWS Mixについて(後編)

タ、見た!!!

 

さて、前半記事の最後に、正直に言えば、4人バージョンならば4人の顔が曲から直に思い浮かぶようになるうれしさがやっぱりどうしたって存在することをぶっちゃけました。素直に言ってしまえば、これ、うれしい理由のかなり上位。そして、これが事態の複雑さを生み出しているのだろうとも思うわけです。

でもね、4人になってからのファンでも、色々複雑な感情があるだろうことは理解できます。全く同じ体験というわけにはいかなくても、ん十年生きてくれば気持ちをわかちあえるような経験はあるわけだから。

 

【複雑な気持ちを推測してみる】

★バンドに対する経験に置き換えてみる

バンドの場合はたいていボーカルが1人なので、あまり歌い手が変わるということはないけれど、でも少しはある!自分の中で衝撃が大きかったのはキリンジの件かな。

キリンジについてご存じない方も多いと思うので補足しますと、キリンジとは堀込兄・弟によるバンドで、2013年に弟が脱退し、その後兄が他のメンバーを迎えて”KIRINJI”として活動しています。2人とも作詞作曲をしており、キリンジの頃には弟がほとんどの曲のボーカルをつとめていましたが、兄が歌っている曲もあります。*1

私も、例えばキリンジの大好きな曲がKIRINJIで再録されたら、多少複雑な気分になるかもしれない。*2 でも、弟ボーカルの曲は弟の声で一度完成されているので、別に気にしすぎることはないかな。KIRINJIアレンジが良いものになったからこそ再録するのだろうし、それはKIRINJIらしさが出た曲になるだろうと思うのです。だからキリンジ時代がどうこうされるとは思わないかなぁ。むしろ大好きな曲がどんなアレンジをされたか聴きたくなるかも。カバー曲を聞くのと似た気分。それにどちらも現役で活動しているので、過去にこだわり過ぎる必要はないと思ってしまう。*3

NEWSにはNEWSの特有の歴史があるし、単純にキリンジと比べられないけれど。キリンジに対しても、ちゃんとしたファンの方からしたら、もっともっと複雑かもしれないし…。

KIRINJI

堀込泰行

www.youtube.com

 

★全く違うイメージを重ねてみる

この感覚に似ていて、なるべく想像しやすい状況を考えてみました。ふざけてない、ふざけてないよ。汗

A)卒業

再録 ≒ 愛しい学生時代は記憶に残しつつも、社会人として新たなステージで生きていくという表明。

NEWSのメンバーは卒業していく人々で、ファンは下級生ポジション?

下級生的には、学生の頃の記憶がうすれていくかのように、先輩が新しい世界に行ってしまうのがさみしい、という気持ち。新しい場でがんばる先輩を応援したいけど、思い出のある部室はそのままにしておきたい、荷物は片付けに来ないで、模様替えしないで、みたいな…。

B)失恋からの新たな恋

再録 ≒ すっごく好きだった人への失恋から、次の恋へと踏み出す決意。

付き合っている2人は同じ仲良しグループに属していたという設定。NEWSは失恋した本人で、ファンは同じグループに属していた友人ポジション? 

友人的には、互いに好きあっていた頃の2人は見ていて幸せだったし、あんなに相思相愛だったのにどうして??というもどかしい気持ちもある。一緒に遊んでいた頃がとても楽しかったし、もう2人と同時に遊べないことがさみしい。どうにか2人が別れてしまったことは受入れたけれど、え、もう新しい恋しちゃったの?ちょっとまだ相手を紹介しないで、こっちの気持ちが追いつかないよ、元彼女も大切な友達だからその気持ちを考えるとまた複雑、的な…。

(やばい、やっぱりこの例え話は怒られそう。ごめんなさい。もっと傷ついた状況があるのだものね。あくまで状況をかみ砕きたいがための例え話です。)

 

似てる気がした両状況に共通しているのは、”記憶”の大切さと新たな”旅立ち”のイメージ。ファンが抵抗感を感じているのは、”記憶”から”旅立つ”こと、なのかな。

誰が、”記憶”から”旅立つ”ことに抵抗を感じているのか?→NEWS自身・世間・過去を共有していないNEWSファン・過去を知るファン・自分自身

卒業にしても新しい恋にしても、そういう気持ちに彼らがなれたことを単純に喜ぶことができないさみしさが、4人になる以前からのファンの方にはあるのでしょうね。彼らと思い出の一部を身体的に共有しているのだもの。一緒に抱えた深い傷を、彼らだけが治癒していくようで、置いていかれる感じがするのかしら。…難しいものだな。

彼らこそがそうした記憶を一番大切に心の奥にしまっているのだろうということは、心ではわかっていても。だからまた苦しいのかも。

 

★でも結局、メンバー脱退の有無や再録だけには限らない気もする

嵐ファンにだって、○○時代が良かった、変わっていくのがさみしい、っていう方はいるものね。今の□□はつまらない、△△が復活すればいいのに、とか。そういう気持ちが生まれるのはしょうがないものなのだなぁ。

 

ファンが彼らを引っぱったり、彼らの方がちょっと先に進んだり…色々するね!でもさ、NEWSの場合は元のメンバーを含むそれぞれがそれぞれの現場でがんばってるんだもの。逃げ恥じゃないけど、みんな生きて会えるんだから幸せなことだよね!とかってまとめると白々しいかな…。

 

【彼らの言葉を聞いてみる】 

彼らが話してくれることで、すっきりする想いもあるだろうと。直接会話をすることは難しいけれど、彼らが発信してくれる言葉から色々受け取れればと思い、再録に関する言葉を書き起こしてみました。↓ 順番は公表順。(もれがあったら申し訳ない。)

『増田貴久 MASTER HITS』@2017.1.6

(質問を受けて)「どういういきさつなんですかってことですけど、ま、いきさつ的にはなんかあの、コンサートとかでも、まあ前にね、こう6人時代とか、その前とかの曲を、コンサートで今の4人バージョンで色々こう歌いついでいこうみたいな、コンサートではやってたんですけど、なんか改めてこうCDという形で、過去の曲たちも、だから僕らが今、これからもずっと歌い続けていくよっていう守っていくよっていうメッセージもありつつ。そういうのやりたいね~っていう話はず~っとしてたので、ま、こう少しずつ、またこういう次の機会にもね、またできるだろうし、まあねその前のバージョンていうのももちろん、もう今CDとして残っていて大切にしているわけですから、それプラス、今こう4人バージョンみたいなものも作って、なんかそしたらまたコンサートで聴く感じとかもちょっと違ってきたりとか、するかな~と思いますし、まあこう大切に思ってる曲なのでね、しっかり歌いたいな~と思って、歌わしてもらったんですけど。まああの、改めて今回レコーディングして、もうだから何年も前なんですよね。実際ほんとにこの曲を初めてレコーディングした時ってのは何年も前にレコーディングして、でコンサートでも何回も歌ってってなってきて、で、改めて今回レコーディングします~ってなった時に、すごい難しいんすよ、歌うのが。この曲の今オレが歌う正解がわかんないわっつって、ずっとレコーディングの時に、なんだこれライブバージョンっぽく歌っちゃってる自分がいる、みたいな。なんかこれ難しいなぁ、って。あってるぅ?みたいな。やぁ、全部合ってるんだけど、みたいな。全部合ってるし、こうステキに歌えた、かっこよく歌えたとかなっても、なんかこの、これちょっとも一回やっていい?みたいな。も一回ちょっとつるっと歌ってみるわ、みたいな…感じでね。なんか『さくらガール』の落ちサビとかも、そうなんか当時歌ってた感覚と、今歌ってる感覚と、ライブで歌う感覚とみたいな、たぶん全然違ういろ~んな感覚があって、コンサートで歌ったのがありきのレコーディングってなると、なんか難しいなぁと思って、歌うのが。っていうのがありましたけどねぇ。まあでも、今ならではのこう歌ってのをね、しっかりレコーディングさせてもらいましたので、そちらも楽しみにしていただけたらなと、思っております!」

 

加藤シゲアキ『SORASHIGE BOOK』@2017.1.15

「『I・ZA・NA・I・ZU・KI』と『さくらガール』にしたのはいろんなメンバーのたぶん意見とか、まプロデューサーの意見もあったんですけど、そうやっぱいろんな人気な曲を4人で改めて。ま、けしてね、過去の今までの歌を否定する訳じゃなくて 、4人で、も一回改めて録り直して聴きたい人もいるんじゃないかな、ということですよね。ん、やっぱりライブでしか聴けない歌割っていうことも、あの、あるとは思うんだけれども、もうせっかくならば人気、例えば4人になってからのファンという方もたくさんいるとは思うし、まあ、なんか二つ聴けるっていう意味でいくとね、ま、リマスターくらいの感覚で聞いてもらえれば良いと思うんですけれども、ええ、4人の『さくらガール』『I・ZA・NA・I・ZU・KI』聴きたいという人もいるんじゃないかということで、ま、こういう試みを、ま、ちょっとね反応を見つつ、まあ良ければまたいろんな曲で、ええ、4人バージョンていうかね、ま、再録というか、4人バージョンっていう言い方もそうだけど、それだけじゃなくてこう、大人になったNEWSの声で、っていうところもちょっと一つあったりすると思いますね。うん。まあ楽しんでくれれば。うん。こういったらなんだけれど、やっぱ6人のしか聴きたくないっていう人はそれも一つだと思うし、ま、いろんな実験的に僕らも試みで、せっかくなのでパフォーマンスしつつ届けられたらなと、こんな風な試みもちょっと企画してみました。楽しみにしていてください!」

 

『テゴマスのらじお』@2017.1.25*4

増「『さくらガール』『I・ZA・NA・I・ZU・KI』ね。これ、ま曲選的には、まあ一応時期的なものでこの曲を選ばせてもらったんですよ。」手「そうね。」増「桜の季節と、ま、月、今回『EMMA』にちょっと月が出てくる、」手「はいはい」増「月っぽいね、そういうね話だったりするので、『I・ZA・NA・I・ZU・KI』にしようっていう、それはプロデューサーさんが」手「あ、そうなんすか」増「そうなんですよ」手「へぇ~今知ったわ」宮「あら、まあ」増「なんか、時期的な。なんかでもその、ま、今後ね、こういう風に少しずつこう自分たち、今の、今のねNEWSバージョンていうものをちょっとずつ増やしていければね、」手「なるほど」増「またおもしろいんじゃないかっていう」手「はいはい」宮「すばらしい」増「ことですよ。」手「なるほど」増「ま、だから今回2曲やりますけど、またね、今後も」手「あるかもしれないね?」増「そうそう、あるかもしれないよっていうこと。」手「うん」宮「楽しみです」増「それがいっぱい増えてくっていうのもまたいいことかなって。」手「はい」増「ま、今回は2曲入ってますんで。」手「そうですね」増「楽しみにしていてください!」手「は~い!」*5

 

 『TV LIFE』2017.2.1発売(首都圏版2/4→2/17)でも話題になってますね。

小山 僕らもファンの方たちも好きな曲なんだけど、今回は季節的なものもあってこの2曲になったのかな。

手越 ライブでやると反響も大きいし、喜んでもらえるんじゃないかな。

~中略~(声が元の歌とは変化しているという話から…)

小山 声の変化と同じで、ファンの人も年齢を重ねて曲の感じ方が変わるかも。

加藤 今のNEWSしか知らない人にも、前の曲を知ってもらうチャンスだしね。

小山 できれば今後も続けて、こういう曲がもっと増えればいいなと思う。

※小山さんと手越くんの言葉があまりピックアップできてなかったので、補足。もっとたくさん話されているのだけど、今販売中なのでがっつりした引用は避けます~。

 

「過去の曲たちも、だから僕らが今、これからもずっと歌い続けていくよっていう守っていくよっていうメッセージ」「けしてね、過去の今までの歌を否定する訳じゃなくて 、4人で、も一回改めて録り直して聴きたい人もいるんじゃないかな、ということ」「4人になってからのファンという方もたくさんいるとは思うし」「今のNEWSしか知らない人にも、前の曲を知ってもらうチャンス」というようなところが、話してくれている中から感じられる動機?

彼ら的には24時間TVを通して4人のNEWSとしての世間の認識もでき、機が熟したということなのかな。また、両曲とも4人での初ライブから歌っていた大切な曲であると同時に、4人のものとしても形になったという自信があるのでしょうね。

 

 

なお、正直に言うと(第二弾)、今回の件でファンとしての距離を感じてもいます。当時の記憶がないので、そんなことがあったのか、そんな風に理解されてきたのか、と情報として知る程度。自分のこととして記憶に埋め込まれている方とはどうしたって思い入れが違う。NEWSにとって大切な時期のことをいつまでたっても情報でしか知りえないんだな~と思うと、それは逆に4人からのファンの方がさみしくもあるのです。だからこそ、4人になってからのファンを積極的に受入れてくれる態度を発信してくれるのがうれしい。(え?重い?いや、軽いよ私は。チカラウタ見逃してるくらいだから。…。)

 

ちなみにコスパのお話だけどね、私はコスパ良くできて、いい曲をいっぱい出してもらえるならそれも一つアリなんじゃないかと。今回は特にドタバタだったみたいだし、過去の曲で歌いなれているならきっと工程的にもスピーディーにいって、完成度も高くなる。どこかのコスパを良くできれば、他のところにお金をまわせるかもしれないな、とも思いますしね。色々な攻め方を試みて良いのではないかな~と。経済を語れるような知識も経験もない人間が言えることではないかもですが。

しかもね、コスパ以上、新曲ではないマイナスを補填する以上、むしろ+αあるかもくらいの魅力がNEWSの再録にはあるのではと思っているので!!!

それに、再録ってちょっと違った視点で話題になるよね!NEWSの歴史に触れずにはいられないからグループの特色を印象付けられるし、過去の名曲を再認識してもらえるし、成長した歌声を聴かせて歌唱力のあるグループということも感じてもらえるし、一石三鳥くらいじゃありませんか!?(←楽観的)

今後は隔回くらいで初回カップリングに数曲4人バージョンを入れていっていただき、15周年あたりで再録アルバムを出す、ということでいかがでしょうか?(←誰に)

 

とにかく今は聴けるのが楽しみ。大人の声でドラマチックに聴かせて欲しいと思っています。意外にもさわやかでソフトな歌い方だったらどうしよう…笑。増田さん頼む!!

それにしても、いつまでもファンを驚かせかき乱し安心感を抱かせないとは…にくいねっ、NEWS!!!以上!…すみません、疲れきったため変テンション。

 

 

タイトルはスピッツの『恋のうた』より。こんなファンでいられたら幸せなのかも、なんてね。でも、すれ違いも生きてる人間同士の醍醐味だよね、きっと。(あ、また白々しくまとめました?)

名前をつけてやる | SPITZ OFFICIAL WEB SITE

 

*1:バンドは歌い手が一人の場合が多いし、曲を作っているのがボーカルの場合、ボーカルが抜けてしまったら、残念ながらもうバンドとして別物という認識になってしまいがち。歌において、ボーカルの印象はとても大きいしね。その点、キリンジは特殊な例かと。

*2:未聴なのですが、すでに再録された曲もあるもよう。汗

*3:ボーカルが亡くなった場合はこの限りではありません。

*4:増=増田さん、手=手越くん、宮=宮島咲良さん。これも、みやみやちゃんゴメン!!(汗) ちょい省略気味

*5:「さすが!よくぞこの選曲を!」と一人盛り上がっていたら、プロデューサーさんが提案したとのことで、少々肩すかしな私でした(笑)。うん、まあ、趣味が合うプロデューサーで良かったと思おう。

きのうよりも あしたよりも 今の君が恋しいから : Represent NEWS Mixについて(前編)

『EMMA』初回版Bに収録される『さくらガール』と『I・ZANAIZUKI』について。発売前に書き残しておきたい!と思い立ちました。*1 

個人的には、再録情報を聞いた時には夢じゃないかと思いました。大げさではなく。『NEWS LIVE TOUR 2012 ~美しい恋にするよ~』の映像を見た時から、難しいと思うけど、過去の曲を4人で再録してくれないかな~、せめてライブを音源化してくれないかな~、とね、ずっとずっと思っていたものですから。

NEWSはライブ映像ではじめて聴いた曲を好きになることが多いです。私が以前の曲をあまり知らないということもあるけれど、ライブがステキでないとそうは思わない。CD音源でピンときていなくても、ライブで聴くと、ん?こんな曲あった?ってなることもあります。(disってるんじゃなく、+αの話。)そんな経緯で音源を探して聴いて、すこ~しがっかりすることが確かにありました。「あ、パートが違う…歌い方も…そりゃそうだよね」という、さらっとした心持のがっかり感。CD音源としては、ライブでの雰囲気を聴くことはできないんだな、という、わかっちゃいるけど的がっかり感。だから、音源化は単純にうれしかった。

でも、そんな、「4人になってからのファン」目線の喜びにひたった瞬間には、4人になる前からのファンの方々から複雑な思いがこんなにあふれてくるとは、恥ずかしながら思い至っていなかった。その後、そうした複雑さに触れて、改めて思い巡らせたことを書き留めておこうかなと思った次第です。

すでにNEWS本人のコメントが色々出ているし、語られつくしているように思いますので、自分メモ用に。でもラジオの書き起こしをしてたらなんだか異様に長くなったので、2つに分けます。

 

【うれしい理由を考えてみる】 

さてさて、まず4人になる以前の曲の再録がなぜうれしいのか、自分なりに、少々冷静に、考えてみます。

 

★アレンジバージョンとしての魅力がある

メンバー構成が違うし、歌割が違う。演奏する楽器(歌い手)が違えば、これはアレンジの一種と言ってしまって良いのではないか、と思います。これはNEWSが望みはしなかったものの、手にした1つの特徴でもあります。

 

★リマスター的な魅力がある*2

同じ歌い手でも時がたち、声が変化している&歌唱力が上がっているという意味では、技術的向上、もとい、人間の成長によるリマスター版と言えるかな、と。声の変化が大きいというのは、若い頃にデビューするジャニーズならではのおもしろさでもあると思います。

 

★ライブ版に近い魅力がある(のではないか)

ライブでたくさん歌ってからの収録ということで、ライブ版に近い感じになるのでは、という期待があります。実は、NEWSに限らず、ライブの勢いというものが結構好きだったりするので。*3

そこに来たこの話!ライブが好きだな、と思っていたミュージシャンが、ライブに近い形で再録するよってことになれば、そりゃうれしい。

手越くんがライブに寄せた歌い方をしてくれたと聞き、にわかにテンション上がり中です。増田さんは歌い方に迷ったとのこと。でも、ライブに近づけてくれてるよね???よね???お願いだよ???って気が気じゃない状態です。笑

下記、 再録での歌い方について語っている『テゴマスのらじお』@2017.1.11*4

増「や~、今回だから4人でね、『さくらガール』『I・ZA・NA・I・ZU・KI』も歌ってみて。ね、オレなんか、レコーディングする時に、けっこう歌ってきてるじゃん、ライブで。しかもCDを歌ったのなんて結構前の話で、ライブでずっと歌ってる曲をさ、改めてレコーディングするとさ、これで正解なのかな~と思わなかった?」手「あ~」宮「え?」増「初めて歌う曲でレコーディングしてるわけじゃなくて、ずっと歌ってきてる曲をレコーディングするわけじゃん。改めて。なんかオレ、こんな感じだったっけ?みたいな」手「あ~」宮「え~そうなるんですねぇ」増「そう、ライブでなんかちょっと変わっちゃってると言うか。」手「今のライブで歌ってる感じのタイム感で歌ったよ。」増「あ~ライブで歌ってる感じで録ったんだ?」手「そうそうそう」「オレ等がライブで歌ってる感じでいいのか、過去のCDに寄せた方がいいのか…」手「あ~。だから過去のCDの音源、オレ一切聞かずに録った!」宮「へ~」増「あ~(ん)。声、全然違うしね」手「違う違う違う」増「こんな感じだったかな、みたいな、思わなかった?」手「オレ、もうだから、ライブっぽくいくね~っつって。」増「あ~(ん)、そう。いや、でもおもしろい。こう改めて録り直すと。」手「どんな感じになるのかね。前の『さくらガール』とどんくらい変わってるのか、『I・ZA・NA・I・ZU・KI』とどんくらい変わってるのかっていうのは楽しみですね。」増「オレなんか『さくらガール』のさ、歌割りってさ、あれ元々のところじゃない、元々は小山とシゲが歌ってなかったところを、小山とシゲがたぶんボン!って歌ってるからさ、フルの曲になったときにさ、小山とシゲの歌割がめっちゃ多くなってんだよね。」手「あ~そういうこと」増「オレもあ~そういうことか、って。ほんとはたぶん6人で割ってた歌割が、たぶんほとんど小山とシゲに割り振られてるから」手「確かに確かに」増「小山とシゲがすげぇ出てくんのよ。」宮「はるほど」手「あ~。はいはいはい。」増「おもしろいなって。」手「あ~そうね。」宮「へ~早く聞かせていただきたいですね」増「また歌割とかもね、楽しんで」手「そうすね!」宮「楽しみにしております」増「みてもらえたらうれしいなと思っております!」手「は~い!」*5

 

 

ここからは『さくらガール』と『I・ZA・NA・I・ZU・KI』ならではの魅力について

★歌唱的な魅力がある

個人的に、この2曲ともCD音源とライブとのギャップが特に大きい曲だと感じていました。それがなぜなのかはっきりはしないのですが、両方とも熱唱という言葉が似合う曲だと感じているからかもしれません。”熱唱”には、勢い・伸び・強さ・張り・太さ等、歌い手の声の素の魅力がたくさん放たれているように思えます。ただし、テンポが早かったり言葉がリズム良く切れている曲の場合は、たとえ熱唱しても、そこまで声の違いを感じないかもしれない。その点、この2曲はこうした”熱唱”成分を存分に感じさせてくれる曲だと、素人耳に感じます。

『I・ZANAIZUKI』『NEWS LIVE TOUR 2012 ~美しい恋にするよ~』映像が私にとってのとても大きな第一印象。『Share』の切ない儚いあたたかい優しげな雰囲気から一転しての、熱唱!!!たまらん。

CD音源の8人の少年っぽい声もステキだけれど、個々の声が活きるからこそ歌う人によって印象が大きく違う。再録の意味がある曲だなと思います。(ライブのテゴマスのはもりは圧巻だし、加藤さんのくっちづっけを~もあるしね。)

『さくらガール』は『テゴマスのまほう★』(NEWSじゃないんかーい)での2人の歌唱も少なからず私の『さくらガール』イメージを初期段階で形成しています。私は4人になってからNEWSを認識したので、その前後の4人やファンの方々の想いを少しでも知りたくて、WEB上の情報に色々あたっていました。そこで、言及されていることがあったのが『テゴマスのまほう★』での『さくらガール』。当然探して聴きました。(←) で、ぐわっともっていかれました。心が。

ふわっとした切ない青春を感じる6人CD音源もステキだけれど、4人になってからのくるおしく力強いバージョンもすごく印象的で聴きたくなる。熱唱する増田さんはどこだ~と。*6

 

★歌詞の意味が深まっている

これは特に『さくらガール』について。

歌には聴く人によって色々な受け取り方をできるという魅力が元々あります。その中でも、特にNEWSメンバーの変化と共に、NEWSとファンとで共有できる形で意味が深まっているという特殊性が『さくらガール』にはあるのではないでしょうか。

6人でのCD音源では恋愛の歌だなって素直に感じるのですが、4人になってからは「君」に誰を重ねるか、「いつまでも 続いてゆくと そんな気がしてた」のはどんなことなのか、その時々に色々なイメージが重ねられて深まっています。テゴマスのまほう★』『NEWS LIVE TOUR 2012 ~美しい恋にするよ~』『NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE』を経て…。付け焼刃で話すべきことではないですね。

そうした意味では新たに歌うことによって深みを増すことができる、やっぱり歌い直す意味がある曲だなと思います。

 

 

…以上のようなことが、たぶん私がうれしかった理由。

実際はものすごく感情的なうれしさなんだけれど、細かく分けてみたら情熱が細切れになっちゃったような感じですみません。

 

でもね、ほんとにほんとに正直に言えば、4人バージョンならば4人の顔が曲から直に思い浮かぶようになるうれしさがやっぱりどうしたって存在する。つまりは、私が好きになった時点の歌として、過去を振り返らなくても聴けるようになるんだ、ということ。

これが、事態の複雑さも生み出しているのですね。

と、いうことで後編に続く。(ぐは、すでにかなり疲れた…。)

 

 

タイトルはスピッツの『恋のうた』より。

名前をつけてやる | SPITZ OFFICIAL WEB SITE

 

*1:このブログをはじめようと思ったのも、このことについてWordに書きなぐったからだったりする。今データを見返しても熱さがすごい。でもあふるる思いを書きなぐった時には、まだブログはやっていないくて。感情的過ぎてるし、その後色々な情報も入ったので、そのままは貼り付けられないってことで、このブログも言わばリマスター版です。

*2:『SORASHIGE BOOK』で加藤さんが”リマスター”という表現をしていて、なるほど、と。

*3:CD音源が好みのバンドでも、ライブが好みとは限らず、逆もまたしかり。CD音源とライブの音は別物だとある程度割り切って考えている傾向があります。(歌詞に好みがあることが一つの原因かも。)CD音源とライブ、なかなかそううまく二拍子はそろわないんだな。

*4:増=増田さん、手=手越くん、宮=宮島咲良さん。みやみやちゃん合いの手を省略しちゃってごめんね!!彼女がクッションになってくれるからこそ、話が硬くならない感じがあって、大切な存在なのですが長くなるため…すみません!!

*5:みんな忙しいのでしょうがないとは言えども、レコーディング前にどういうテンションで歌うか、ちょっとでもいいから打合せしてくれ~って、ついつい強く思っちゃいました。笑

*6:”熱唱”が好きなのは、単に、熱く太めな増田さんの声が好きなだけ、という身も蓋もないうわさ(自分内)もある。汗