キラキラの方へ。

しがないミソジのゆるふわ雑記

物と言葉と二つの扉を開ける力:『小さなお茶会』と”鍵”をめぐって

※今回はマンガの話!NEWS的には余談も余談です。少プレまだ見れてないし…。

鍵ってイイですね。鍵はその物だけに留まらない、宿る余白が大きいモノだと思います。それだけでは成り立たない存在だからなのかな。

…とこんなことを考え出したのは、もちろん先日発売されたNEWSのアルバム『NEVERLAND』初回盤に特典として鍵がついていたから。

特典を鍵にしたのは増田さんの提案がきっかけとのこと。”鍵”について、増田さんは「その鍵は何かを閉じるものでもあるし、開けるものでもある。鍵でみんながつながっていくし・・・。」*1、加藤さんは「鍵って、いろんな意味を持たせられるじゃないですか。たとえば何かを縛るような、契約のような印象もあるし、今回のようにどこかへの入り口っていうことにも出来る。その中で、どうやったらNEWSっぽいかな、みたいなことを話しながら考えていったんです。」*2 等々と語っています。ほんとやるなぁ。(なぜ上から)

 

さて、鍵を手にした時に思い出したマンガがありました。小さなお茶会というマンガです。

こちらのマンガは1回数ページの読みきり短編集といった形式。思い出したのはその中の一つのお話です。改めてこの話を読み返して、”鍵”という存在がますます愛おしくなったのでちょっと記録しておきたいと思います。

ちなみに私が小学生から中学生になる頃に大好きだったマンガなので*3、 なにより自分がすっごく懐かしくて、よく思い出せたな!と驚き、またうれしくなりました。その気持ちも大きな動機。読み返してみてやっぱり良いマンガだな!としみじみしました。今の小中学生にもすすめたい。

でもね、ガチの少女マンガなんですよー。これは恥ずかしい照れる。私の心のやらかい場所を全開で行きたいと思います☆

 

【目次】 

 

小さなお茶会』について

概要

まずは2004年に出版された完全版*4 の帯のテキスト(抜粋)をご紹介します。

◆80年代初頭の少女漫画シーンにデビューした猫の夫婦「ぷりん」と「もっぷ」。2匹が紡ぎだした至宝のメルヘンが、今、時を越えて蘇る。

◆「小さなお茶会」は人々を優しく魅了し、癒し、そして、ふと戸惑わせる。今、読み返すべき時がみちている。読み伝えるべき時に至っている。

芋づる式に思い出したのですが、『小さなお茶会』の2人が使用されたこんな歌もありました。懐かしすぎる…。ただし、アニメ作品になったことはないので、キャラクターとしてこの歌に使用されたということかと。(絵はマンガの方がかわいい!)

www.youtube.com

作者猫十字社

1978~1987年に、雑誌『花とゆめ』(白泉社)で連載していたそう。連載開始時は『黒のもんもん組』というギャグマンガと平行して描いており、そちらの作品はギャグマンガとして画期的だったんだとか。*5 こんな少女世界の凝縮系のような作品とギャグの最先端を行くような作品を平行していたなんて、おもしろい人です。*6

形式:基本的には平均6ページくらい/1回の読みきり構成。4コママンガ形式でスタートし、連載を経るごとに徐々にコマ構成が変化したり、数回分連続する話が描かれたりもしていきます。

内容:もっぷとぷりんという猫の夫婦がメインの登場猫物。人間以外の生き物達が言葉を話し生活をする世界「はなのめ村」での2人の暮らしが描かれます。

主成分はメルヘン系少女マンガ。でも小学生から大人まで読める今で言う”大人の絵本”的なマンガと言えるのではないかと思います。*7 メルヘンの世界なので時代設定に違和感があるということもなく、一個気になるとすれば「ぷりん奥さん」とかって呼び方ぐらい。もし少女マンガアレルギーがなかったら(ちょっと照れながらも)読めるはず!

形式だけでなく、内容もけっこう変化する。かわいらしい2人のメルヘンな生活を描く初期から、徐々に過去未来異次元を行き来するような精神世界へも。*8

 

”鍵”のお話

説明が長くなりましたが、”鍵”を扱うお話のことを。完全版では1巻P72~75にあたるたった4ページのお話です。まだまだ2人のかわいい生活を描いている頃。でもちょっと精神世界の予兆が出ているかもしれないお話です。

まず扉絵。やっぱりちょっと照れる雰囲気/// この扉絵に抵抗を感じなかったら、たぶん読める!

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プラモデルをつくっているもっぷ。見つからない部品があって探しているうちに、一つの見覚えのない鍵を見つけます。

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(下記、会話はもっぷ:、ぷりん:ピンク。改行は半角スペースにしています。)  

それじゃ ぼくの鍵だ

これは ひょっとしたら ものすごく 大切な鍵です

どうして わかるの?

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でも その鍵は 「大切だ」っていう ことばの扉を ひらいたんでしょ?

それは 天性の かん!

ふうん

でも よく考えてみれば 大切じゃない鍵って あんまり ないんじゃない?

 

(鍵は物と言葉の二つの扉を開ける力を持っている、って…。いきなり比喩的表現をぶっこんで来るもっぷ。)

家中の鍵穴で試してみても何の鍵かわからないもっぷ。ぷりんからお誘いを受け、休憩がてらのお茶をしながら、ぶつくさ言います。

 

なんの鍵なのか わかんない鍵なんて ぜんぜん 役にたたないよね ちぇっ ちぇっ

うふふ

じゃあ その鍵 あたらしく 「忘れる」って ことばの鍵に 任命してあげたら?

そしたら 役に立たない 鍵じゃなくなるでしょ

その鍵みるたび 「忘れちゃいけない」って 思い出すわ

「忘れちゃいけない」

あっ 思い出した! ぼく プラモデルの部品 捜してたんだ!

 

探し物の途中だったことを思い出してぐったりするもっぷ。そして最後は

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こんなやりとりをして笑い合う二人。

 

締めの会話、ほのぼのしていると見せかけて渋すぎやしませんか?結局何を開ける鍵なのかわからないままに、その存在を認めている。”鍵”に宿る余白を絶妙に描いた話だと再確認。

そして、お話としてのまとまりがすごい。ちゃんと落ちてる。4ページだからこその無駄のなさ。詩のようなマンガだなと。*13

”NEVERLANDへの鍵”は元からもっぷの言う「ことばの扉」を開けるためだけに作られていると言えそうです。イイね!

 

ついでに『小さなお茶会』の魅力を、少し

小さなお茶会』で描かれるのは、たわいもない話と言えば、そう。でも、たわいもない話の中にあるものの豊かさときたら。やさしく考えさせられるお話がたーーーくさんつまっている。お説教じゃないし、皮肉もなく毒もない、子どもでも安心して読めるマンガです。 

誰でも通ったことがあるような、ちょっとしたひっかかりや心情によりそった話を、部分的に抜粋してご紹介。タイトルは便宜的につけていますので、正式なものではありません。(台詞の改行部分もくっつけています。)

 

時間の話(『小さなお茶会・完全版』1巻P146~149)

砂時計を見ながら考え事をしているもっぷ。ぷりんが何を考えているのか問うと…

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ふえてく方もへってく方も時間だと思うんだけど

でもぼくはへっていく方のような気がするんだ

へってくのなんとなくやだわ

猫(ひと)に与えられた時間はもうきまってるよね

だからこれからやってくる時間は砂がへってからになってゆく方だと思うんだ

で 砂がふえてく方はこれまで過ごしてきた時間だと思うけど

ぼくは下の砂がふえるのがうれしいよ

どうして?

だってこれまで過ごしてきた時間のおみやげはとても素晴らしかったからね

等々会話を繰り広げていく2人…

過ぎちゃった時間はどこへいくのかしらね

今きている時間はどこからきたのかしら

小さい頃と同じ歩幅でやってきてるのかしら?

どうも違うように思えるんだけど

むずかしいねー

会話は続き…ほのぼのユーモアがある落ちで終了。

 

ぶどうの木の話(『小さなお茶会・完全版』2巻P58~63)

ぐたっと寝転がって落ち込んでいるぷりん。もっぷが理由を聞くと、ぷりんの祖母から電話があって、小さい頃ぷりんが好きだったぶどうの木にたちの悪い虫がついてしかたがないから切ってしまったと伝えられたとのことで…

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ぶどうの木が泣いているのが見えるような気がするの

いっしょに泣いてあげたいわ

こういうのは・・・誰が悪いのでもないわ・・・

ただほんとうの「悲しい」だけがころがってるのよ

「悲しい」のがどこかへころがっていくのを待つしかないわ

「悲しい」がころがっていくのを待つぷりんに寄り添うもっぷが描かれます。

 

時間について考えたり、悲しみを「」でくくって語ってみたり。その他にも、全てを学問にささげた数学の塔の住人の決意と揺らぐ心の話、詩人になったもっぷと登山家になった友人のくろんが互いの職業を目指すきっかけになった思い出の話等々、魅力的な話に満ちています。個人的には職業観に影響を受けている気がする。 他にもざっと思い出せるだけでも、コンプレックス、生と死を扱った話など…。今読み返したら新たな発見がありそう。

 

視覚表現におけるおもしろさ 

絵の効果もすごい。かわいいだけでなく、おもしろい。

上記の時間とぶどうの木のお話のコマ割りも4コマを逸脱するような表現になっています。4コマという型があるから、かえって遊べるんですかね。さらっと読めてしまうので、今回見返すまでこんなにうまく作られているとは気がつかなかった!

また、もっぷが詩を創る話では、言葉を造形材料のように扱う描写や鳥や魚のように狩る描写があったり。メタファー的(?)な表現も見られます。下記にちょっと抜粋。

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(この後に続く「間引いたり つなぎたしたり」も絵で表現。)

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(詩をつくる時の言葉を狩るイメージをそのまま狩りとして表現。鳥に色んな言葉をのせて描いている。)

ジャングルには良い言葉が見つからなかったので、海に言葉狩りに向かうと…

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(新しい漁場の海に出て、一気にいきいきする言葉が魚として描かれる。端っこきれいに出なくて申し訳ない。)

缶詰状態で仕事を終えて、ぷりんのいる部屋に…

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扉の向こうを、もっぷのイメージの中の海として描いているところがしゃれている。「ただいまあ」の吹き出しを点線にして、心の中で思っているという表現も。

心象風景が現実の風景に重なってくるような表現方法というのは、少女マンガの得意分野で、個人的にはとても好きなところです。

 

かと思えば、メルヘンの襲来 

こうした繊細な話があるかと思えば、メルヘン!ファンタジー!と叫びたいようなお話もざくざく。目当ての星を見つけると光り出す星座盤、年に1度花の種を蒔く気球、1日だけ現れるサーカス団、ある時期だけ乾杯のたびに生まれる金平糖のような砂糖菓子、霧とともに移動する不思議な村の霧からできたチーズ、ランプを通して星と話ができるお祭り、とかとかとかとか。中盤くらいまでしかピックアップしていませんが、この充実のラインナップ。

くっはー!照れるっ!!私の中の少女魂が揺さぶられるっ!!!

 

もっと知りたい方に 

もうちょっと客観的に知りたいという方は、2004年にNHKBSの『BSマンガ夜話』でも取り上げられていたようですので、よう〇べで探してみてくださいませ。(概要はほぼそこでの情報から引っぱらせていただきました。)2004年てこんなだった?ってくらいに時代を感じるけどw やっぱり評価される作品なんだなーとわかって、なんだかうれしい。キャラクターの成長が織り込まれていること、猫というメタファーとそれが流行した時代背景、個人の精神世界の中で一番ミニマムな関係への逃避に対するある種の批判と『新世紀エヴァンゲリオン』へのつながり、唯一のウソは二人で完結する世界ということ、『小さなお茶会』だけでなく『自虐の詩』作:業田 良家を読んで補完するのがおススメ、といった話がおもしろかったです。ピックアップした話がけっこうかぶってしまった…ま、いいか。

完全版は全4巻。猫十字社・公式ホームページ『猫つぐら島』

 

おまけ:オノ・ヨーコの鍵

鍵つながりでもう一つ。tomiokoyamagallery.com

そういえば見たことあった…と思い出したオノ・ヨーコさんによる”鍵”をモチーフにした作品『Glass Keys to Open the Skies』。邦題は『空を開けるためのガラスの鍵』。作品名の通り、ガラスでできた鍵です。

私は「YES オノ・ヨーコ」展*20 で見たのですが、イメージの余白がある、とても詩的な展覧会だった記憶があります。その展覧会は2004年。上記サイトの小山登美夫ギャラリーでの展示作品は2016年制作のようですし、タイトルも『KEYS TO OPEN THE SKIES』。個人的に見た作品とは異なるかもしれないのですが、参考まで。(見たのはすりガラスじゃなかった…かもしれない←)

そして、なぜか偶然にも4本の鍵。4本である理由についての質問にオノ・ヨーコさんが答えている情報*21 があったので下記に。

Q:「空を開けるためのガラスの鍵」と言う作品が大好きなのですが、鍵が4本なのは何故なのでしょう?人は五感全部を使わないと空を開けられないのではないかと思うので5本は必要だと考えるのですが。

A:4というナンバーはとてもパワフルな数字ですが、地上では問題がある数字です。だから空を開けるのに適しているナンバーです。だからガラスの鍵は、地上の物質世界ではなく空の精神世界を開ける鍵なのです。ヨーコ

 …ほほう。(むむ?パワフルな数字とは?…ちょっと置いとく←)

精神世界、つまりはイメージの中で使用する鍵。強度を放棄したもろく壊れやすい繊細な鍵の用途はやはり特別なもの。溶けてしまいそうな存在感が印象的です。

”NEVERLANDへの鍵”と同じように、いわば「ことばの扉」を開けるためだけに作られた鍵。オノ・ヨーコさんの作家として在り方が力強いメッセージを発している気がします。

 

最後に、改めて”NEVERLANDへの鍵”のこと

”NEVERLANDへの鍵”は、期間限定で実際に開けられる扉があったものの、具体的な物を開く鍵ではなく、イメージの中で何かを開く鍵。今後、何の扉を開く鍵にするのかは持ち主にゆだねられていて。人によっては、NEWSを大切に思う気持ちをとじこめた”鍵”になるかもしれないし、NEVERLANDライブに行った記憶を引き出す”鍵”になるかもしれないし、NEWSを好きな他の多くの人達とつながる”鍵”になるかもしれない。他にもきっともっと色々なものを開く鍵になりそうです。同じ人でも、年とともに変化していくってこともあるだろうし。*22

 

というわけで、結局は、鍵を見ながらでれでれとあれこれ考えている、というご報告でした。

 

*1:『月間TVnavi』首都圏版4月号2017/2/27→3/31、2017年4月1日、第15巻第4号通巻195号、産経新聞出版、テキスト:落合佑佳里、p19

*2:『月間ソングス』2017年4月15日、第15巻第4号(通巻174号)、株式会社ドレミ楽譜出版社、テキスト:山田邦子、p123

*3:でも、その頃に連載していた訳ではないよ…って一応言っとく。

*4:猫十字社小さなお茶会・完全版』(2004年、扶桑社)

*5:NHKBS『BSマンガ夜話』2004年より

*6:ただし私は『黒のもんもん組』の印象があまりない…。読んだ記憶はあるのですが、『黒のもんもん組』影響を受けた作品群を先に摂取してしまったためか、印象が薄れてしまったようです。

*7:私自身は流行の”大人の絵本”についてはゆるっと懐疑的ですけども。

*8:マンガは一人の作家の力が強いからか、連載となるとスタートと最後がけっこう激しく変化することがありますよね。そこがマンガのおもしろさだとも思っているので、個人的にはそうした変化を見るのも好き。アニメ等の大勢の人が関わるような作り方の作品にはあまり見られない変化…って書こうとしたら、『新世紀エヴァンゲリオン』があった!あれはすごかったw 『小さなお茶会』も、エヴァの最後2話の溶け具合くらい抽象的な精神世界、自問自答的な世界に最後の方は入っていきますw

*9:猫十字社小さなお茶会・完全版』1巻(扶桑社、2004年)P72 部分

*10:同上、P73 部分

*11:同上、P74 部分

*12:同上、P75 部分

*13:そう言えば、もっぷの職業は詩猫(しじん)!その設定もほのぼのしているような、渋いような…。もっぷが書いた詩も話の中に出てきますが、小学生には読み解けないようなもの。「きみ 一本の勇気のように ぼくの眠りの頂上にたつ避雷針」とかだもの。でもなんかステキなことを言っていることはわかった。

*14:猫十字社小さなお茶会・完全版』1巻(扶桑社、2004年)P147 部分

*15:猫十字社小さなお茶会・完全版』2巻(扶桑社、2004年)P62 部分

*16:猫十字社小さなお茶会・完全版』1巻(扶桑社、2004年)P228 部分

*17:同上、P230 部分

*18:同上、P231 部分

*19:同上、P232 部分

*20:東京都現代美術館 2004年 4月17日~6月27日、他

*21:「空を開けるためのガラスの鍵」と言う作品が大好きなのですが、鍵が4本なのは何故なのでしょう?人は五感全部を使わないと空を開けられないのではないかと思うので5本は必要だと考えるのですが。 - オノ・ヨーコ Q&A

*22:NEVERLANDの鍵が大切に思えることを切々と書いていらっしゃるブログが、すっごく素敵だった。リンクさせていただきたかったのですが、私の社交性の関係であきらめました←。

虹のあなたの空遠く:『NEVERLAND』のソロ曲は愛が重量級

ライブには行っていないので、音源のみの感想ですが、ソロ曲の愛が重いです。満腹。むしろ過多。胸焼けしそう←。アルバム紹介の「絶対的な愛」とはソロ曲のことだったのか…と思うほどです。愛を求めている方には、確実に魅力的な内容であると思います。

私の愛はかなり貧相なので、この厚みで愛をうたわれると、ずずんっと凹みそうになる。ここまでの愛を持てたことがないな、と思い知らされるからでしょうか。

でも、少々寝かせて多少消化し、私にも語り口があるかなと思えたので書いてみたいと思います。(曲を聴いたことのない方には何のこっちゃな内容になってます汗 あと、すみません、アップしてからタイトル変えました!重い→重量級に。蛇足情報。

 

『I'm coming』手越祐也

ほぉぉー・・・お。挟み込まれるささやき声がアクセントになっていて良い緩急。

ギターの緊張感のある刻んだ音からスタート、その裏で鳴るギターの音とからみあう。「聞かせてくれ」前後から動き出して、「快楽に」から流れるようなメロディーへ。*1「イけ」から激しさを増したかと思ったら、最後はスタート時の刻むリズムで緊張感を保っての締め。間奏はギターの独壇場。(イきましたな、これは。)マーティ・フリードマンさんってヘヴィメタバンドのギターだったのですね!ヘヴィメタって超絶技巧のジャンルでしょ?ってくらいしか存じ上げず申し訳ない。*2

何と言うか…VS手越という感じ。戦ってる。ガンガン攻めてやるぜ!しとめてやるぜ!的な。ハンターです。テンション高いーーー。「フー!」の声がきれいで気持ち良さそう。

「本音吐き出してみろ」「どんな不条理な日々だって 忘れるほど抱いてやる」といったところからは、普段は感情抑えめなお相手がイメージされて、ますますエロいですね…って何を言っているんだ私は。

それと、「括れ軋ませ」が美しいと思いました。その他の描写はわりと部分的だったり抽象的な中、「括れ軋ませ」だけ動的で女性の身体の美しさを感じさせる。他には「重厚に(以下略)」も動的だけど、直接的で美しさをねらった描写ではないし…って何を言っているんだ私はⅡ。

それにしても、よく事務所OK出たな!どこを取ってもアレな歌詞じゃないか!美男美女で思い浮かべておくね~。

 

 

『ニャン太』小山慶一郎

小山さんとニャン太くんはとてもいい関係を築けていたのだなと感じました。ニャン太くんの存在は今回初めて知ったし、これまでどんな風に語られてきたのかかけらも知らず想像でしかないのだけれど。でも、いい関係でお別れできたのでなければこの詞は書けないと確信する。それと、きっと「お別れするまでの準備の時間」*3 をもらえたから書けた詞なのかな、とも。19年ということは小山さんの生活に大きな変化があったすぐ後に出会ってそれからずっと一緒だったいうわけで。自分が名前をつけた存在を失うなんてどれほどのことか。「お別れするまでの準備の時間」の中で、目の前の悲しみだけでなく、大切な時間を振り返ることができたのかなと思いました。

私自身は、小山さんみたいなお別れには全くできなかった経験がある。付き合いは短かったし状況は全く違うのだけど、その最期の時には後悔や悔しさやあきらめやらでぐちゃぐちゃな感情になったので、こんな前向きな歌にはとてもできそうもない。だからこそ、こういう歌にできた、19年間もいい関係を築いてきた小山さんはすごいなと本当に思います。

なお、小山さんの心情をおもんぱかることなく言わせてもらえば、素直にとてもいい曲だと思った。こういう雰囲気の小山さん、私は好きです。カジュアルで身近で。ぐっと緊張した気持ちを解きほぐしてくれる。『ORIHIME』と『流れ星』の中間的な疾走感とやさしいメロディー。ヒロイズムさんにお願いした小山さんの感覚はすばらしいです。

 

 

『あやめ』加藤シゲアキ

こってるーーー!と第一声。ダンダン、とリズムを刻むところ、「決して」からの音が厚くなるところ好き。「決して」からの部分が毎回変化していて、まーしゃれている。「空想 夢想」の言葉選びすばら。「紙で」からのラップの始めはもう少し抑え目で低め渋めでも合いそう。「ゴッホ」からのアグレッシブさがさらに際立つ気がする。女性の声が美しい。…とかって感性のみで聴いておこうと思ったのですよ。歌詞にはあまり踏み込まず。しかし…ある詩を思い出してしまった。それが妙にリンクしてしまった。そしてそれをどうしても書きたくなってしまった。…加藤さんめ、私の日曜を費やせというのか。(知らんがな)

まず、私自身がこの曲の歌詞に違和感を感じていたのが発端かもしれません。「あなた」とか「キス」が出てくるもののいわゆる恋愛関係の歌だとは思えなかった。加藤さん自身は「多様性、愛、植物、虹」をモチーフにしたと述べているけれど、*4、「愛」を”恋愛関係”と捉えると「多様性」とのしっくり感がいまいちだった。「多様性」と「愛」がつながるなら、それこそLGBTをイメージしやすいのだけれど、「多様性の歌であって、LGBTの歌ではない」と彼自身が言っているので「?」は増して。*5 曲を聴いているだけの段階では「あなた」という二人称がどうにも他と混ざり合わないマーブルな印象を受けていました。

で、このソロ感想を書くために改めて歌詞を見たのです。そうしたら「夢想の彼方」が最後には「夢想のあなた」になっていることに気がついて。その時に初めて下記の詩とリンクしました。(ネット上では句読点やスペース等が様々な状態で掲載されていて、どの上田敏訳が正確なのかわからなかった!下記は一例です。原典にあたって…。)

 

山のあなた』(カール・ブッセ/上田敏訳『海潮音』)

 

山のあなたの空遠く
「幸」住むと人のいふ。
噫、われひとと尋めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸」住むと人のいふ。

※読み補足(幸=さいわい、いふ=いう、噫=ああ、尋め=とめ、かへり=かえり、なほ=なお)

 

山のあなた』は中学校の教科書にも取り上げられている詩です。(ちくまの教科書 > 国語通信 > 連載 > 授業実践例 > 第一章 詩)そういえば、と思い出す方もいるのではないでしょうか。私もいつ知ったか覚えていないけれど、日本語訳で有名な詩と教えられた印象が残っています。(カール・ブッセや上田敏について、気になる方は調べてくださいませ~。私自身詳しくないから調べてると気力が尽きそうなため。意味とかもかっとばしますので、解説等を読んで…。こちらはシンプル解説→山のあなた 詩歌紹介

山のあなた』というタイトルだということもあり、「あなた」が「彼方」を意味することはこの詩で印象付けられていて。加藤さんの詞の中で「彼方」と「あなた」は単に韻を踏んでいるだけでなく、「彼方」≒「あなた」なのではないかと、ふと。そしてこの詩において、「彼方」にあるのは「幸」の住む場所です。この詩を想って加藤さんの詞を読んでみると、少し霧が開けた気持ちがしましたので下記に書き書き。

 

「あなた」は恋愛の相手ではなく、「夢想の彼方」にあるかもしれない理想郷を意味するのではないか?

Johnny's webのシゲアキのクラウドで、加藤さんはNEVERLANDと聞いて思い浮かんだこととして「理想郷とか平和」「ユートピア」「ハッピーな世界」「愛の溢れる世界」というキーワードを上げています。それらを、歌詞の「あなた」となっている部分に当てはめて見直すとしっくりくる。「あなた」という自分の”理想郷”が時に見えなくなったりしても、いつでも心に想って、そこに向かって歩いていきたい、と。「今だけは キスしてよ」はふと自分がいる現実に”理想郷”がおりてきた、今ここに”理想郷”が存在していると感じられた瞬間のことを差すのではないかと感じます。あるいは、少し悲観的に捉えるならば、存在や可能性を信じる心が揺らぎそうな時に、今だけは必ずたどり着けると信じさせて欲しい、と懇願しているようにも感じられる。

「世界は 光の地図を求める」も、もし『山のあなた』をベースに考えるなら、「光の地図」は「幸」つまりは”理想郷”への地図(行き方)とも解せます。そして、最後には「世界は 心の奥底にある」となる。地図はいらない、蜘蛛の糸もいらない。探したらどこかに見つかるものではなく、自ら創っていかなくてはならないものだということ。現実に夢は叶うのかも、と思えたという加藤さんの力強さと決意を感じさせる気がします。*6

Johnny's webでのライナーノーツで、加藤さんは『Brightest』の最後の部分について「対 女性ではなく・・・対 神的存在のような・・・」と書いています。光=希望なのだと。「希望」を擬人化しているという解釈。私としては「わからなくはないけど…ちょっと飛躍度が強くない?」(言い方)という印象だったのですが*7、加藤さん自身がソロで「あなた」を”理想郷”(夢や希望)の擬人化として扱っていたのなら、さもありなんと思いました。加藤さん自身が目下そういう思考回路になっていたのなら、他の詞に対してもそういう読み解き方を試みたくなるだろうな、と。それとも加藤さん的には自分のソロの読み解きにつながるヒントをくれたつもりだったのかな?いやいや、そんな意地悪ではないか…。


なおそれに伴い、こういう風に受け止められそう、と思ったことについて、下記。 

あえてのゴッホに思うこと。

「あなた」=”理想郷”という考えに達する前は、「ゴッホも描けないほどの 愛の美しさを あなたと手をつなぎ重ね重ね塗り描いていこう」という部分に何より違和感がありました。「何でゴッホにしたのだろう?」って。加藤さんはゴッホを入れた理由として「あやめ」をモチーフにした作品を制作していたからと語っていますが、それだけじゃ何だか納得できなかった。

まず、ゴッホが恋愛関係としての「愛」を描いた作家とは思えなかったから。ゴッホのことは一般的なことしか知りませんが、目の前の存在の芯をつかもうとひたすら求めた人のような気がしていて。ゴッホが「愛」を描いているとするなら、それは恋愛関係ではなく、この世界の存在全てへの大いなる「愛」だろう、と。それに、この曲の細かく淡い中間色をちりばめたような音にはゴッホは合わないと思いました。ゴッホが出てくると作品の色的にも人間的にも少々熱苦しく感じてしまって(ゴッホのそういうところが良いのですが)、浮遊感とは対照的な人ではないかと。「重ね重ね塗り描いていこう」という部分にはゴッホの一筆一筆の運びの表現を感じてはいたのですが。

そう、「あなた」=”理想郷”という考えに達する前までは。

「あなた」=”理想郷”であると思ったと同時に、「愛」≠恋愛関係。つまり、ゴッホは恋愛じゃなく、やはりこの世界への「愛」を描いている人間として取り上げられていたのではないかと解しました。しかも、ゴッホは現実に理想郷を求めて、作り出そうとして葛藤した人でもあって、その末に同居人のゴーギャンに逃げられたりしています。(適当な知識なので理解が違っている可能性あり。)「ゴッホも描けないほどの」というのは、ゴッホの、そうした理想を求めて得られなかったという面も表しているのかなとも感じました。実際加藤さんのイメージの中でどうなっているのかは知ることはできませんが「深すぎない?」って言いたい。つめこみ過ぎでは?って。(言い方Ⅱ)

さらに思い巡らすと、この曲は音色的には印象派の光の波の様でありながら、完全な客観ではなく*8 内包する個の情熱があふれちゃっている(特に歌詞に)ところも、印象派に影響されながらも新たな表現を開拓したゴッホと重なってくるように思えました。浮遊感のある音にのせるなら、もっとスマートな歌詞を用意することもできただろうに、あえて日本文学を入れてきていたり、「ただ荒野」「歩こうや」や「そんなもんいらねぇ飛んでやらぁ」あたり、妙に良い意味で泥臭い感じの表現を入れていて。「決して空想 夢想の彼方」のあたりや英詩には浮遊感があるのだけれど、語りの部分はあえて地に足を着けているように思えるのです。

ちなみに加藤さんの声も人間味が強い独特の声。*9 きっと加藤さんの声がメロディーになることが、この曲の中で詞と音の関係をより良好なものにしているのだろうと感じました。浮遊感と泥臭い感じをつなぐ、というか。きっとねらって作っているのでしょうが。

 

ただ、「多様性」というテーマについては個人的にはまだなんとなく消化不良。「多様性」については「紙で」から始まる部分に集約されているのだろうと思うのですが、わりとふわっとしているように思えて。人為的なボーダーラインをつくらず、どんな存在も否定しない世界を理想としたいということなのだろうとは思うものの…。*10

んー………。自分が何に引っかかっているのかわからないのですが。特に「ボーダーライン」を「見極める」ことについて、きっと加藤さんがイメージしているものがありそうなのに、ぴたっと来る変換ができないもどかしさなのかもしれません。あ、「多角的な愛」については来週の『SORASHIGE BOOK』で語るそうです!それを聴こう。←

 

 

今回は偶然マッチしそうな題材が記憶にあったので書いてみましたが、これはあくまで私の中でのリンク。*11 加藤さんのイメージの源泉にこの詩が関わっているだろうと言いたいわけではありません。『蜘蛛の糸』とか『オズの魔法使い』とかその他の様々な知識とか、加藤さんの個人的体験とかも当然入り込んでいるだろうし。

それにしても、加藤さん…。WANDSが歌っている「互いのすべてを 知りつくすまでが 愛ならば いっそ永久に眠ろうか・・・」@『世界が終わるまでは・・・』が正しいと考えるならば、一生知り尽くせないような人は魅力的ってことですよね。*12 そういう意味では…さすがです。(ほめてます。)…ちょいふざけてしまいましたが、『シゲアキのクラウド』や『SORASHIGE BOOK』とかで本当に色々語ってくれているので深く感謝です。真面目に!CDを聴く楽しみが何倍にもふくらみます。

終わりに贅沢を言わせてもらうなら、最後の「決して」からの盛り上がりがとっても良いので、1回で潔く終えてしまわず、もう1回展開させてひたらせて頭をぐわんぐわんさせてトリップ状態にしてくれてもさらにうれしかったかなーなんて思いましたマル(ゆるい)その潔さが加藤さんなのかなー。

 

 …て、書いて改めてライナーノーツ@シゲアキのクラウド読んだら、けっこう色々書いてあった!「あなた」はきっと「イリス」あるいは「イリス」的な存在なのだろうと、少々軌道修正した方がぴったり来るかも。虹が天への架け橋だというイメージから、イリスは神々の伝令を伝える女神ということになったようです。(ネットから引っぱってきた情報なので、裏取ってください。)なので、「あなた」は神の声を届ける、つまりは理想郷へと導こうとしている存在ということになるのでしょうか。「虹を歩いてく」というのは天(理想郷)を想い描いて進んでいくということなのかな。

あーなんだー書いてあるじゃないかー。意地悪呼ばわりしてゴメンよ。「イリス」の話を全然「あなた」とつなげようとしてなかった私の読解力がにくい。(つながっているのかどうかはわかりませんが…。)

ということで、お気づきの方には今さら情報をお送りしてしまってすみませんです。でもせっかくだからグルグル考えたことも残しておきます。

 

 

『FOREVER MINE』増田貴久

「聴かせていただきます。」と心して聴きました。実は山下達郎さんの歌うこの曲を私は聴いたことがなかった。(松本さんが出てる映画の歌なのに…意識低い系でゴメンよ。)でも他の様々な曲を聴いてはいるので、達郎さんの曲のカバーと聞いて、これはヤバイのが来る…と戦々恐々としていました。元の曲を聴こうと思えば聴けるし、すぐにでも聴きたいと思ったのだけど、増田さんの歌を先に聴こうとガマンしました。…ウソです。本当は出だしだけちょっと聴いてしまいました。そして、「これ系はヤバーーーイ!!」となって封印しました。だって達郎さんは強すぎると思ったから。そこで、増田さんのソロが聴けるのを待ちました。

前奏が心を整えくれて落ち着くのですが、ほっとリラックスしたところで「やられた!」となります。そこには、すごくがんばって歌っている増田さんの声があって。悪い意味ではなく、皮肉でもなく、そのままの意味です。素朴だった。飾り気のない増田さんの声だった。細い声だとも思った。増田さんは太い声も出せると思うので、あえてのこの素っぽい声で挑んだのだろうか、と考えたり。そして、やっぱり声が若く、この曲においては、特に透明感と純粋さとして感じました。

その後で達郎さんを聴いてみたら、本当に”大人”だった。ある程度生きてきて酸いも甘いも味わった大人同士の関係。そうした大人が「もうこの愛以外はいらない」と決めた、そうした重さというか深みがありました。そして声も太いし、少しエコーがかかっていると思う。それは雰囲気を抽象的にしていて、包まれるというか、安心感があるというか、少し夢うつつになってしまう効果がある気がしました。最後のささやき声も、夢か幻か…という印象。眠りに落ちていこうとしているのか、あるいは達郎さんの語ったという”死”のイメージを落とし込むならば、死に向かう薄れ行く意識の表現なのか…。しかし増田さんの歌にはそのささやき声は入っておらず。それに、増田さんの歌は達郎さんに比べエコー的な効果を抑えてある気がします。その素の感じが若者っぽさをさらに増幅させ、一人の人間としての言葉が語られているような雰囲気もかもしだす。だから切なくなるのかもしれません。逆にこっちが守ってあげたくなるくらいの頼りなさを感じてしまう。(頼もしく感じる人もいるでしょう。あくまで個人的な感想です。)でも、だからこそ愛おしさを感じさせる。達郎さんとは異なる儚さがただよう様に感じました。まだ今の人生から逃げたいだなんて思ったこともなくて、とにかく目の前の相手がひたすらにまぶしてくただ一人の人だと一心に信じている、そうした儚さ。もし増田さんの歌のような不倫があって、女性が歳上だったら、絶対女性は身を引くと思う。歳のこととかは言いたくないけれど。まぶしすぎるし純粋すぎるから、こんな愛は受け止めきれない、あるいはもったいない、未来の負荷になりたくない、って。ありきたりなイメージですけどね…。対して、達郎さんの方は最後の最後に行き着いた人、と感じます。ある種、他の未来を捨ててしまっていて、互いに許しあっているのだろうと思う。

まったく同じ音を使っているそうなのに、歌う人によってここまでイメージが異なるのですね。誰が歌ってもちゃんと強度がある曲というのが本当に良い曲なのだと聞いたことがあります。やっぱり達郎さんの曲はすごい。そして増田さんに歌わせてくれてありがとう、です。きっと増田さんがもっと歳を重ねて歌えばきっとまた違う感覚になるのでしょう。そして、今の増田さんの声だからこそ生み出せる世界があって、それを今やってもらえて良かった。

聴いていると、増田さんが大勢の人の前でスポットライトをあびてただ一人歌う姿が勝手に浮かんできてしまって、なぜだかたまらなくなる。大勢の中でただ一人の人への愛を歌うという情景。ひどく孤独に思える。孤独で美しい。

 

ちょっとここからふざけますよ。「本当の」「ありのまま」とかが不倫を暗示している現実の人間模様ではあるのですが、アイドルとファンにも置き換えられそうでもあるな、と思いました。現実の生活に生きているファンに対して、NEWSに向けているのが「本当の」愛だろう?それが「ありのまま」の君だろう?みたいな、ね。こわいでしょ…。←

ちなみに、増田さんは何でこの曲を改めて歌いたくなったのだろう…と思うと微妙にモヤっとしなくもないですが流します~w

 

 

はい、終了!加藤さんめーーー。月曜になっちゃったよ!(だから、知らんがな)

 

こぼれ話 

アルバム曲に続き、ソロ曲にも全体的に”孤独”を感じました。小山さんの曲は心のつながりがあるのだけれど物理的には離れてしまい、手越くんと増田さんの曲は愛し合っているのだけど…相手からあたたかで安らかな何かをもらえている描写があまりなく、どこか緊張感や儚さがある。そして加藤さんは『U R not alone』的な自分自身の理想と生きていく曲。でもそれは私個人の孤独を重ね合わせて見ているだけで、人間関係で満たされている時に聴くともっと違うのかもしれないです。幸せで満たされた愛の歌に聴こえるのかも、ね。

それと、やはりこれらの愛の深さに私は達することができないな、とも感じてしまいました。人生淡白に消極的に生きてきてしまったので、たぶんこれからも無理かな…(重)

ただ、もしこれらの曲が”孤独”だと考えると、それはとてもステキなことだと感じます。”孤独”とは”個”であるということ。各々の人格がしっかりあって、簡単には同一化したり混ざり合ったりせず、自立しているということ。それは加藤さんの言う”多様性”ともつながる気がします。個を認め合う姿勢こそ多様性を認め合う姿勢。どのソロ曲もひいてはアルバム曲も、孤独であるがゆえに互いを求め合い、あるいは自分の中で葛藤する曲のように感じました。

そして、それはNEWSのイメージにも合っているように思う。NEWSはチームではあるけれど、”個”がとても強く立っている。「本当にただの4種のイケメン集団だよなー」(ほめて略)と度々思っていたけれど、「本当にただのめっちゃ濃い4種のイケメン集団だよなー」(ほめ略)になってきました。それぞれが持つ色が全く違っている。でもチーム。4人という人数の少なさもそうした個の違いを見せやすくしているのかもしれないです。

 

それと、ソロとアルバム曲が夢と現実として対応しているのでは、とふわっと思っていた話。それは、まぁちょっとこじつけすぎかなと思ったので自重。性行為を描いているという意味で『アン・ドゥ・トロワ』と手越くん、生死による別れ『ORIHIME』と小山さん、許されない関係『Silent Love』と増田さん…と。まぁここまででもむりくり感あるけど。ただ、加藤さんソロがどうしても埋められない。ご本人も「そこまで重く深いテーマ」はアルバムの他の曲にないであろうと思って作ったと語っているので、その可能性はついえました。

ただアルバム『NEVERLAND』の構成との関係として思ったのは、ソロはやはり現実の歌なのではないかということ。ソロ曲はわりと生々しく、ファンタジーを演じてはいない各メンバーを感じるからです。(増田さんは歌詞にある愛を演じてはいるけれど、ずっと好きだった曲を歌っている増田貴久である、という意味では演じていない。手越くんは、これが手越くんだよね?←)「愛」がテーマなのは共通するけれど。

あ、でも、私はすぐにつなげたりまとめたりしたがる傾向があるので、もろもろ適当に流してください~。

それにしても、今回はとみに重いな…なぜだか。なんだろう、ソロ曲全て”主観”が強いのかもしれないです。情景描写等が入って風通しを良くすることなく、ひたすら”主観”で押してくる感じがある。これぞソロ!という気がして良いですね。というか、私は物語調の曲より一瞬の感情を結晶化したような曲が好きなので、むしろ良いです。私には少々重いけど←。NEWSだから味わえるものと思ってありがたく受け取っております。

ライブでは全員のソロで泣くか固まるかしそうです。うん。

 

*1:「淫らに 露にして」の最後のギター音が電子音みたいに変化するのはどうやっているのです?すごくかっこいいのだけど普段頭を使って音楽聴かないからわからん…。

*2:かなりの余談ですけど「イく」って変換を一回使ったら予測で出るようになってしまって、毎回ギャーってなる。うっかり使っちゃったらどうしてくれるんだ!w

*3:Johnny's web『メンバー愛』より

*4:Johnny's web『シゲアキのクラウド』より

*5:この言い切り方も 気にはなっていた。多様性が大事って言っているんだから、解釈は受け取り手に任せていいんじゃない?って思ったりして。でも言い切りたかったのだな、と今は思う。

*6:千と千尋の神隠し』の主題歌『いつも何度でも』の「海の彼方には もう探さない 輝くものは いつもここに わたしのなかに 見つけられたから」にも、自分の中で少し重なりました。こちらはもう見つけちゃってるし、目的物もちょっと違うと思うんだけど。記録メモ。

*7:加藤さん自身も「ちょっと深読みかもね。」と言っておりますし…

*8:セザンヌによる印象派の巨匠モネ評に「モネは一つの目にすぎないが、それはなんという目だろうか!」というものがあります。(「モネ、印象派の目」展 - La France au Japon)個人的な感情はのせず、視覚的(音色的)な描写に徹する、という意味で連想しました。音楽で言うならば印象派ドビュッシー、とかってことではなくて、あくまで音から受けた個人的なイメージです。

*9:「自分の曲を人の声で聴きたい」@シゲアキのクラウドって思うのも、自分の声質を理解した上で、異なる質の声だからできる表現っていうのがあると感じているからなのでしょうね。

*10:「多様性」が認められる世界が「愛」ある理想郷とし、各地で戦争や戦闘状態やキナ臭い情報が行きかっているこの地球において、どこかの強者の理論に従わせるのではなく、多様な信仰や人種や社会構造を受入れられる世界、つまりは「平和」に向かって歩んで行こう、ということ?あるいは排外的な政策が指示されたりヘイトスピーチが蔓延したり”不寛容社会”なんて言われたりしている状況に対しての問なのか。

*11:関係のない話だけれど、スピッツの曲を好きだという人は、ものすごーく言葉の意味を解釈しまくる人か、自分解釈にて受入れる(つまりあまり草野さんの意図は考えない。感覚で受入れる。)人かのどっちかだと思う。たぶん。(ウソ。ちょっと極端に言いました。)私はもちろん後者です。歌詞を見てみて!解釈してやろうなんて思わないよ?(暴言。)マンガ『ガラスの仮面』に『紅天女』の「赤と黒のコマがうんぬん」っていう台詞の解釈を月影先生が亜由美さんとマヤに尋ねるシーンがあったと思うんだけど(記憶で書いてますので違ったらごめんなさい)、私は完全に月影先生に怒られるタイプです。それか聴かれてから考えるタイプ。←これだ!

*12:どんな人のことだって知り尽くせないに決まっているじゃないか!と個人的には思うけど。それに、知りつくしかたら興味がなくなるのか、興味がなくなったからもう知り尽くしたと思い込む(繊細な部分が感知できない)のか、ニワトリと卵のような気もしますし。

『SORASHIGE BOOK』音楽部員の方にお知らせしてみたいVIVA LA ROCK@5/4

本日は余計な情報を押し付ける内容にて失礼します。及び腰で断っておきますが、音楽についてきちんと語れないソフトリスナーが書きます。なまあたたかく見守っていただければありがたいです…。

 

突然ですが、ゴールデンウィークはいかがお過ごしの予定ですか?

「NEVERLANDツアーの静岡と大阪にははずれてしまった…。*1 そして、5/4(木)の予定が偶然にもあいている…。ついでに言えば、お金にも少々余裕あり…。」という方はおりませんでしょうか?その上で、さらに下記のような方がいらしたら「お嬢さん、イイのがありますぜ」案件をご紹介したいです。

1)加藤さんのソロ曲や『SORASHIGE BOOK』音楽部でかかる曲が好み。(特に邦楽)

2)”チームすばら”のことが気になる。

3)関東付近に住んでいる。

4)フェスは体力的に、ちょっと。

 

はい、そんな方にお知らせしたいのが、こちら。

VIVA LA ROCK@5/4(木)です。

VIVA LA ROCKは「さいたま史上最大級のロックフェス」と銘打って2014年からスタート。音楽ジャーナリストでありMUSICAを発行する出版社FACTの社長*2鹿野淳さんがプロデューサーをつとめています。今年は5/3(水)、4(木)、5(金)の開催。

チケットは4/12(火)現在まだあるもよう。1日券は10,000円!

vivalarock.jp

↓HPより。

あらためてVIVA LA ROCKというフェスの姿勢を確認させてもらいます。

ロックの今と未来を全力で感じてもらう「ロックフェスティヴァル」であること。
埼玉県内で最大の音楽フェスティヴァルであることを含め、埼玉を出発点として、音楽を好きになる人を増やし、音楽ファンへの新しい入り口となり、ロックマーケットの活性化をダイレクトに図ること。
ライヴを楽しむだけではなく、ワークショップなどを含め、様々な中から音楽の本当の楽しさや喜びを味わってもらえるフェスであること。
家族連れでも1日中楽しんでもらえて、様々な世代の方や、男性も女性もそれぞれを尊重し合い、自由な遊び方で楽しめるあたたかいフェスであること。
このフェスで新しい音楽を見つけ、フェスが終わった後でも音楽を聴いて楽しむ毎日を送ってもらえる余韻を描き出すフェスであること。

 

しかし、今や数あるフェス。ゴールデンウィーク付近開催と絞ってもまああります。

その中で、なぜ5/4(木)のVIVA LA ROCKをあえて取り上げたのか、一つずつご説明したいと思います。…しつこいですけど、音楽に詳しくもなんともないのでたいしたことは書きません。

 

【なぜ、5/4(木)のVIVA LA ROCKか?】 

1)加藤さんのソロ曲や『SORASHIGE BOOK』音楽部でかかる曲が好み。(特に邦楽)という方にお知らせしたい理由

音楽部で紹介されたミュージシャンがたくさん出ている!

5/4(木)のVIVA LA ROCKには加藤さんのラジオ『SORASHIGE BOOK』音楽部で紹介されたミュージシャンの方々が多数出演されています。*3 

Creepy Nuts(R-指定&DJ松永):2017/2/19(日)放送

Suchmos:2017/2/6(月)・2016/2/22(月)放送

・yahyel:2016/12/18(日)放送

・ぼくのりりっくのぼうよみ:2016/8/1(月)・2016/1/18(月)放送

・水曜日のカンパネラ:2015/11/23(月)放送

サカナクション:2015/11/2(月)、2012/6/17(日)・2011/10/16(日)放送

東京スカパラダイスオーケストラ:2013/9/22(日)放送

※ちょっとかすっている方

・Gotch & The Good New Times(Gotchさんがギター&ボーカルをつとめるASIAN KUNG-FU GENERATIONが2016/1/24(日)放送)

・ちなみにDADARAYゲスの極み乙女。の休日課長さんがメンバーに。

約7組。特にCreepy Nutsとyahyelがそろっているという状況は、他のゴールデンウィーク付近のフェスにはない。

うーん第一印象では「めっちゃそろってる!」と思ったけど、意外とそれほどでもなかったです(オイ)。なんせ音楽部で紹介された数々のミュージシャンの方々はたくさんのフェスに出ていますので、7組では飛びぬけているとまでは言えないかもしれない。VIVA LA ROCKにだって、5/3(水)にはKANA-BOONクリープハイプ、SHISYAMO、夜の本気ダンスなどの方々が出ています*4

けれども、じゃあ他のフェスや日にちと同じなのでは?と言われると…まだ「いやいや」とねばりたい気がする。ので、次へ。

 

・加藤さんがNEWSソロ曲を作る際に意識している方向性に近い?かもしれない

特徴的だと感じるのは出演ミュージシャンの傾向です。

下記、5/4(木)の出演ミュージシャンの方々(50音順)

雨のパレード、キュウソネコカミCreepy Nuts(R-指定&DJ松永)、Gotch & The Good New Times、サカナクションSuchmos、水曜日のカンパネラ、SKY-HI、菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)、ストレイテナー、シンリズム、SPECIAL OTHERSceroDADARAY、D.A.N.、DENIMS、東京スカパラダイスオーケストラ、フレンズ、THE BAWDIES、ぼくのりりっくのぼうよみ、mol-74、yahyel、UNISON SQUARE GARDENlovefilm、その他にDJとしてピエール中野凛として時雨)、やついいちろうエレキコミック

LINE UP | VIVA LA ROCK 2017←各ミュージシャンのHPに飛べるし、プロデューサーの鹿野淳さんご本人による各出演者紹介Vもあります。

今年のビバラは一日いちにち、より鮮明なコンセプトが音楽的に見えてくる3日間にしました。
初日は今のロックシーンの勢いをそのまま真空パック。2日目は音楽フェスではあまり出会えないアクトも含めて未来の可能性の塊。3日目はいろいろな世代のロックとロックバンドとロックリスナーがお互いにがっつり心と身体を酌み交わすもの。

MESSAGE | VIVA LA ROCK 2017

5/4(木)は2日目にあたる日。なんていうか、総じてしゃれてます。(語彙力)全然音楽性の解説ができないので、加藤さんの言葉を借りると、2017/2/12の『SORASHIGE BOOK』でAwesome City Clubを取り上げた際の「いわゆるアシッドジャズみたいな流れと、もう一つシティポップみたいな流れは、もう今のJ-popの流れとしてはすごく強く、まあわかりやすいトレンドの一つ。それの枠組みではどのバンドもとらわれてはいないんだけど、大きくくくるとまあその中にいたりするようなところはあって」の部分になるのでしょうか。ここで挙げられている2種だけに限らないですが、5/4(木)の出演者はいわゆる”トレンド”の中心にいる、あるいはこれから新たな”トレンド”を生み出すであろう方々で固めてきている印象があります。それが「未来の可能性の塊」ということなのでしょう。かつ、渋すぎず、聴く人を選ばず、ラジオで流し聴きしていてもピンと来そうなある種のポップさを持っていそうな方々。そこにキュウソネコカミストレイテナー、菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)、UNISON SQUARE GARDENといった方々が幅を出してくれているのかなーというイメージをふんわり持っております。なお、初めて知った方や聴きかじっているだけの方も多々なので、本当に適当なイメージです。音楽のジャンルというものもよくわかってないし。(それでよく書いたな。)また、前後の日の出演ミュージシャンがそれに当てはまらないということでもありません。あくまでまとまって見たときの印象です。もちろんどのミュージシャンの方々も様々な文脈で解することができますし、また唯一無二の存在なので勝手にくくるのは申し訳ないのですが。

1日限定のフェスの場合は出演者の”色”を強く出してくるのが一般的だと思います。一方数日間にわたるこうしたフェスではステージ毎に色づけることはあっても、各日の傾向をここまで振るというのは冒険だったのではないでしょうか。みんな見たくて困る、ということにはなってしまいますけど。

でで、加藤さんです。加藤さんのソロ曲はトレンドへの意識が強いというか。これらの出演者の音楽性は彼のソロ曲と無縁ではないと思われます。『SORASHIGE BOOK』で取り上げているのだから当然といえば当然か…。特に『星の王子さま』を聴いた時にはシティポップキターーー!と思いました。『あやめ』はさらにとんがってますね。「やりたいことが無限にある」*5 という加藤さんなので、他のメンバーがやらなくて、自分も好きなのがちょうどこのあたりだったという状況なのかもしれませんけど。でも加藤さんのソロが好きなら5/4(木)はきっと楽しめる、と推したいです。

 

 

2)”チームすばら”のことが気になる。という方にお知らせしたい理由

なんと、亀田誠治さんのコーナーがあるのです!!

そう、”チームすばら”のお一人『フルスイング』や『流れ星』の編曲を担当されている亀田誠治さんです。VIVA LA J-ROCK ANTHEMSというのが、亀田誠治さんがベースとバンドマスターという企画の支配人のような役割をするVIVA LA ROCKの名物コーナー。それがちょうど5/4(木)にあるのです。NEWSファンにいたれりつくせり(?)の5/4(木)。

昨年の様子→FLASH REPORT | VIVA LA ROCK 2016

今年も、Gt:加藤隆志東京スカパラダイスオーケストラ)、Gt:津野米咲赤い公園)、Dr:ピエール中野凛として時雨)というメンバー構成のバンドに、その時に出演しているミュージシャンがゲストボーカルとして参加し、J-ROCKのカバーをします。フェスってこういうその場でしか実現しないコラボ的なものも魅力ですよね。ここまでがっつりやってくれるのもうれしい。*6

 

 

3)関東付近に住んでいる。という方にお知らせしたい理由

会場はさいたまスーパーアリーナ。先日までジャニーズJr.祭りが開催されていたのですね!

埼玉県は遠そうだけど場所によっては行きやすい。下記、VIVA LA ROCKのHPから。

JR 京浜東北線高崎線宇都宮線
さいたま新都心駅下車 徒歩0分
東京駅から約30分
新宿駅から約30分
上野駅から約25分
渋谷駅から約35分
大宮駅から約2分

上記の各駅からさいたま新都心駅へは、乗り換え0もしくは1回で行けます。

さいたま新都心駅からのアクセスも徒歩3分。

ちなみに大宮駅からJR東北本線で約10分の土呂駅には、さいたま市大宮盆栽美術館*7 もあります。朝9時オープンとのことなので時間に余裕があったら行ってみて小山さんの趣味に思いをはせても楽しそう。私は行ったことないのですけどね←。あ、でもね、『d design travel SAITAMA』というシャレオツ雑誌に、発行人でありD&DEPARTMENTの創設者のナガオカケンメイさんのコメント付きで紹介されていました!*8 きっと良い時間を過ごせるに違いない。虎の威を借る精神でお送りしております。

 

 

4)フェスは体力的に、ちょっと。という方にお知らせしたい理由

まず、3)の段階でもうわかっていることですが、さいたまスーパーアリーナを舞台にした屋内フェスなのです。※屋外にもステージあり。他のゴールデンウィーク付近開催のフェスとの大きな違いはこれにつきるでしょう。(結局)

しかも屋内なだけじゃない。イス席がある。(そりゃそうだ。)そのイス席もアリーナに近い下部は「ワッショイエリア」、上部は「リラックスエリア」と命名されているそうで、「下部はスタンド席だけど盛り上がりながら見るエリア、上部は飲み物を飲んだり休みながら観るエリア」とのこと。参加するも良し、軽くのるも良し、見守るも良し。まぁ楽。

ゴリゴリのアウトドア系フェスに行くにはハードルがちょい高い、一人で行って体調が悪くなったりしたらどうしよう、といった不安がある時にはちょうど良いフェスのではないかと思います。行きやすく、帰りやすく、楽に見られる。一人でも無理に気をはる必要がなく安心して音楽を楽しめる。身体と精神を甘やかせるフェスです。たぶん。

 

と、いうわけで、5/4(木)のVIVA LA ROCK、いかがでしょう?

ジャンプしまくったりキュンとしたいなら5/3(水)、ヘドバンや重低音や熱さを欲しているなら5/5(金)もご一緒にどうぞ!(ふざけてないよ…また別の傾向のかっこよさなの…でもざっくり印象だから当てはまらない方スミマセン…)

なんで音楽通でもないのにこんな記事を書いたのだろうと本人が一番思っておりますが、出演者が個人的にわーいラッキーな人達だったので、加藤さんにかこつけて取り上げさせていただきました。「ちょいとそこまで」と気軽に行けるような環境でこの出演者をそろえてくれるなんてソフトリスナー的にはうれしくて。

なお、万が一この記事のせいでご参加を検討される&初めてのフェスだよーという場合は、HPの概要や注意事項等をしっかりご確認くださいませね。ぜひ。

…はい、紹介終わります~。

 

ちなみにスピッツは『JAPAN JAM』5/5(金)に出演予定*9。『SORASHIGE BOOK』的に5/5(金)にはAimer、クリープハイプ、レキシが。屋外には屋外の良さがある!(さっきまで言っていたこと…。)私自身はシャトルバスとかを使用する大規模屋外フェスには行ったことがないのでなんとも言えないのですが、駅から徒歩で行ける小規模な屋外フェスは開放感たっぷりでリラックスして楽しめました。「ビールうま!」って感じ。雨なら雨で、MCが逆に盛り上がったり、会場全体に妙な一体感が生まれるのが、ならでは。記憶に残るフェスになる。あくまでそういうプラス気分でいればですけども。(NEWSやジャニーズの人々も屋外もたくさんやっているから屋外も屋内も何でも来い!という方は流してくださいっ。)

 

それはそうと、この記事を書くために以前の音楽部情報にあたっていたら『君が誰かの彼女になりくさっても』の奇妙礼太郎さんバージョンが『SORASHIGE BOOK』で紹介されていた事実を知りました。2014年2月16日 (日)*10 に。そんなこととは露知らず、以前衝動的に取り上げていたのが、なんだか妙に恥ずかしい。たぶんまたやっちゃうけど。どんなコメントで紹介されたのか気になります。

 

では、このへんで。日曜にまとめきれず火曜にまでずれ込んでしまった…。

ただ今『NEVERLAND』各ソロ曲の「絶対的な愛」にあてられてクラっとしてます。あぁ、ネバーランドまでが遠い…。

 

 

※5/3(水)追記---------------------------------------------------------------------------

2日目の5/4(木)のことがピックアップされていて、「お!」と。記念に↓

www.cinra.net

明日はどんな感じになるのかな~。楽しみです。

 

*1:私も行きたかったー。あこがれのアリーナ…

*2:twitterの紹介から

*3:もれがあったらすみません!

*4:正確なピックアップはあきらめた汗。あげきれていないかも。

*5:Johnny's web『シゲアキのクラウド』2017/4/7

*6:しっかしD.A.N.とかぶっている!

*7:さいたま市大宮盆栽美術館

*8:d design travel 埼玉 | D&DEPARTMENT

*9:JAPAN JAM 2017

*10:SORASHIGE BOOK - Fm yokohama 84.7: 2014年2月16日