キラキラの方へ。

しがないミソジのゆるふわ雑記

総合芸術系アイドルNEWSと行く『NEVERLAND』のススメ(森を見る編)

お題「NEWS「NEVERLAND」レビュー」

引き続き参加させていただきます!*1 ライブがはじまると影響を受けて変化しそうなので、その前にすべり込みで記録。

たいしたことは書けませんが、NEWSの『NEVERLAND』は色々な楽しみが詰め込まれたアルバムだということが少しでも伝われば、それで。ってそんな効果あるかな?あと、「解く」とか言っちゃってますが、「思ったよ」くらいのものです。(弱気)

初回盤↓ 鍵は良い!あの田向潤監督*2 による映像特典もあり!

4/1現在店舗取り置きはまだ可能な店が多いみたいです。

tower.jp

タワレコ貼っているのはいつもお世話になっているし、定価だから~(ゆるい)。もしなくなっていたらなくなっていたで、定価を確認してからアマゾン等にあたれる!

通常盤↓ ソロが入ってる!

tower.jp

 

【7つのエレメント×楽曲:“愛”は不可欠と解く】

すでに、みなさん実施されておりますが、ネバーランドの一つの楽しみであると思うので私も妄想してみます!加藤さんもJ-webの『シゲアキのクラウド』で「探して見ると楽しいかも」と言っていたことですし、ね。

ネバーランドを作る7つのエレメント

心を熱くさせる「炎」。安らぎを与える「水」
希望を持たせてくれる「光」。気分を高揚させる「踊」
自分の存在を思い出させてくれる「音」
世の中に不可能が無いということを教えてくれる「魔」
そして我々が生きていくために絶対に必要なエレメント「愛」

 

『アン・ドゥ・トロワ』→“踊”“魔”

「アン・ドゥ・トロワ」はダンスのステップ。「踊りましょ」「すべてを脱ぎ去って踊ろう 月の夜を渡るようなステップで」等、“踊”要素があることは確か。でも「君という魔法にかけられ」も出てくるので“魔”の要素もあるのかも。「24時のベル」とか「君と奏でる」といった表現もあるので、“音”もいけなくもないけど、どちらかと言うと“踊”に付随する感じがあるので。

『EMMA』→”炎”“音”

ピストル(火薬)、赤い夜明け(太陽)、といった爆発系のイメージがあるので。 “音”は「ギターを抱いて 下手なアルペジオさ」「最後に唄ってくれよ」から。

『Brightest』→”光”

「Brightest」=明るい、輝くという意味の「Bright」の最上級。歌詞にも「キミはキラキラ star of my days」「僕だけのために輝いて」…書ききれないほどまぶしい。『NEVERLAND』で英語表現していた「RAY」は「光線」といった意味。「光」ではなく、「光り」と表現しているのは、ポッと灯った「light」ではなく、動的な「RAY」のと重なる気がします。

『Silent Love』→”音”

「Silent」という音に関わるタイトルと詞から。ただ、エレメントの説明と合うかと言われると、どうだろう。

『恋を知らない君へ』→”水”“光”

直接的な水要素は「通り雨が過ぎていくように」くらいしかないけれど、MVが海イメージだったから。付け加えるなら「涙」を感じるからかな。記憶の中にある夏の光がよみがえる曲だし、「太陽」「花火」もあるので“光”もありかも。

『ミステリア』→”魔”“踊”

「Mr.モンスター」は惑わせるもの。つまり魔物。ただ、エレメントの説明とはイメージが異なるのが気にはなる。“踊”は「ヒラ ヒラっと舞った」から。

『BLACK FIRE』→”炎”“魔”

こちらもタイトルと詞から。「FIRE」「燃やせ」「燻る」等々。「LIGHT」「BRIGHT」ともあるけれど、これは「夜空を照らす漆黒の炎」から発する光。“炎”が優先されると考える。「悪しき魂」「睨み合い騙し合う」といったイメージは“魔”感もある。「本当の自分をいま呼び覚ませ」というところは、『ミステリア』の自分の化身である「Mr.モンスター」とついに融合したのかな、とも。『ゲド戦記』感。(む、唐突に思い出したけれど、本家ピーターパンも影の扱いがおもしろいですよね。重めの意味は感じられないけれど、影を縫い付けて直すとか、すごい発想だなーと思います。)

『ORIHIME』→”光”“水”

タイトル、「星空」「夢見るだけの光」「流れ星」「どんな光だって」。“水”を推してみたいのは、七夕の天の川をイメージさせるから。地球から見たときに帯状に見える「銀河」が天の川。

『流れ星』→”光”“水”

まずはタイトルから。「星空」「この夢は光になるんです」「輝きは希望の証です」「涙さえ光で照らしてよ」。それと“水”は「あの空が泣き出しても」(雨)、「拭った涙」から。

(『U R not alone』はネバーランドのエレメントには含まれないという解釈で、とりあえずここまで…。)

 

加藤さんもJ-webにて、エレメントは「散らばっている」と表現しているので、曲と1対1の関係でなくても良いのかなと思いながらゆるくやってみました。ライブではどうなっているんでしょうね~。
そして、個人的には“愛”は全曲に入っているエレメントと捉えたいと思います。ミスター・インポッシブルも「絶対に必要なエレメント」と”愛”を表現しているので、どの曲にもある要素なのだと考えました。「そして」とためている特別扱い感もあるし、『NEVERLAND』の子どもたちも「…LOVE」とためてます。“愛”は特別枠なんじゃないかと。アイドルだもの!←

 

【歌詞×NEWS:大人のネバーランドと解く】タイトル…

・だいたい“抱いてる”

とにかく性的な表現が登場する。前の記事で『アン・ドゥ・トロワ』にわざわざ入れ込む必要はあったのだろうか、というようなことを書きましたが、「いやむしろ抱かねばならぬのだ」と思い直しました←。*3 だって、『アン・ドゥ・トロワ』にそういう要素がなかったら、大人っぽさが何割減になることか。

・恋愛メイン曲で、性的じゃない場合は思い出だったり片思いだったりする

逆に性的な雰囲気を匂わせない『恋を知らない君へ』『ORIHIME』は過去を思い出す曲。だからプラトニックな雰囲気があるのでしょう。それと『Brightest』は片思いだからかな、と思いきや「抱きしめたい、今抱きしめたい」「奪いたいようなlove,make me crazy」とか…、もう寸前だった。

・だいたい夜

夜ですね、全体的に。『アン・ドゥ・トロワ』は「24時のベル」、『EMMA』は「AM0:00」、『Silent Love』は「朝霧に煙る街角 それぞれの明日を迎えた」(つまりその前は夜)、『ミステリア』「時計さえも眠る夜に」、『BLACK FIRE』「夜空を照らす漆黒の炎」、『ORIHIME』と『流れ星』はそのままなので略。というわけで、曲の舞台がほぼ夜。『Brightest』は明確に夜ではないけれど、クラブの雰囲気なんかをイメージさせるし、光が引き立つのは夜だから。(歌詞カードが“夜”感満載なのもわかります。)

ただし、『恋を知らない君へ』は夜じゃない!これについては、やはり記憶を歌っているから、ということにしておきます…。

・だいたい片思いか失恋、だいたい孤独

タイトルそのままです。ラブラブうふふな曲って『アン・ドゥ・トロワ』くらいかなと思うんですが「一夜の夢を見る」「君といる未来を信じて」とか、なんて儚いんだろう。孤独な曲が多いというのは大人っぽさの一つの要因かなと。*4

・物語が織り込まれている

『NEVERLAND』は「Gone with the wind」→『風と共に去りぬ』(内容とはあまりリンクしなそうだけど)、『アン・ドゥ・トロワ』は「24時のベル」→『シンデレラ』、『EMMA』は『ロング・グッドバイ』(公式認定)、『ORIHIME』は七夕であり「999」→『銀河鉄道999』も。他の曲にもひそんでいるのかもしれません。単にドラマチックなイメージを生み出すなだけでなく、元となる物語のイメージをふまえて味わう大人の楽しみとも言えそう。…大人じゃなくても楽しいか。若い方失礼しました!

・「ですます」調

ですます調の歌詞がとても印象的でした。でも書き出してみると、『アン・ドゥ・トロワ』「おどりましょ」、『流れ星』「希望の証です」「光になるんです」、『U R not alone』「今もココで見続けてます」「今ココで立っています」くらいだった…。大人っぽさを感じさせるか、と言われるとわからないけど。『流れ星』と『U R not alone』のですます調には少し客観している雰囲気があるかも。メロディーは無視して、例えば「希望の証だよ」「光になるんだ」とか「今もココで見続けてる」「今ココで立っているよ」とかだったらだいぶ印象が違う。余裕…があるわけじゃないんだけど、感情の幅が広がったというか。今のNEWSが歌うからそう感じるのかもしれないけど。

そしてなにより、ミスター・インポッシブルの紳士的な態度が、お・と・な。

 

と、いうわけで、歌詞の世界にも大人な雰囲気が詰め込まれていることが感じられました。現在30歳前後のNEWSを演出する大人感でしっかり作られています。音作りもそうなんでしょうね。雰囲気でしかつかめず語る言葉を持たない自分が残念。これからは結婚したり子どもができたりするのかな。それとも肉体ではなく精神的なつながりを強めてくるとか。君とのつながりは身体じゃない、精神的にはつながっている、何もないけど好きだった、みたいな。なんにせよ楽しみです。

 

【ミスター・インポッシブル×NEWS:“アイドル”感アップと解く】

ミスター・インポッシブルのナレーションパートには、個性の強い楽曲をまとめるだけでなく、物語を膨らませ、アイドル感を増幅する効果を生み出しているのがおもしろいなぁと感心しました。楽曲に人柄を重ね合わせるというおもしろさがアイドル(特にジャニーズ?)にはあると思いますが、それをかなりがっつりやっている。

 

・楽曲を活かす

NEWSの楽曲の幅は広い。これが増田さんも言っていたように*5、アイドル(ジャニーズ)の一つのおもしろさだなと思います。それとアルバムを聴く時に困るのは、すでに何度も聴いているシングル曲と初めて聴くアルバム曲の感覚的落差が気になってしまうこと。しかし『NEVERLAND』はシングル曲もアルバムの世界に一つのピースとしてしっかりはまっているように感じられます。それに貢献しているのがナレーションパート。シングル曲の次にナレーションを配置しており、自然とアルバムに戻され気持ちを切りかえられる曲順になっています。語りのみならず、BGMがすごく効果的。*6

・物語性を生み出す

間に何か挟むだけならナレーションじゃなくてもインスト等でも良いのだろうけれど、物語性まで生み出してしまうのがナレーションならでは。案内人ミスター・インポッシブルがゲストを確実に物語の中に導き、そして最後までエスコートしてくれます。しかも今後の助言までしれくれて、未来まで夢見させてくれる。

・アイドル感を増幅する

そして物語を進行するだけでなく、ミスター・インポッシブルはNEWSをぐいぐい推してくる。その都度NEWSというネバーランドの核を意識させ、NEWSという核によって楽曲をつなぎます。前の記事ではNEWS教の預言者とか伝送者とかって書きましたが、大げさではなく。さらにNEWSの個別のキャスト紹介までしちゃう。曲の中で感じさせるどころではなくて、明確に紹介しきっています。でも、そのキャスト設定の濃さに耐える個性を持っているのがNEWSのすごいところ。NEWSメンバーの濃さがなければこの手法は成功しなかったでしょうね。

エレメントを「元素」とすると、それを形にするのがNEWS。NEWSメンバーという個の強いキャストによって構成された楽曲=様々な形状の「分子」。全キャストNEWSによってお送りする短編オムニバス的物語の世界ネバーランドの出来上がり。

 

【NEWS×ネバーランド:音楽・ビジュアル・映像・舞台の総合芸術と解く】

ようやく出てきました“総合芸術”!ここまで、なんのこっちゃな記事タイトルでしたね。わはは。

ミスター・インポッシブルによる「ネバーランドの世界で絶対不可欠な存在」であるNEWS解説が、音楽・ビジュアル・映像・舞台をつなぐのに重要な役割をはたしているので、まずはそこから。

『ポテスターテム(動力)』を司る手越祐也

テンプス(時空)』を操る小山慶一郎

『ベルビス(言葉)』を奏でる加藤シゲアキ

『スペクタクルム(美観)』を生み出す増田貴久。

ラテン語来ましたね!ラテン語と言えば語源!そのくらいのイメージしかないうっすい知識ですが、勝手にロマンを感じちゃってテンション上がりました。語源だよ?語源!(うるさい)

「美観」ってなんぞ?と思ったので、ついでに調べたもの↓。適合しそうなワードをピックアップしています。ラテン語の知識がないし、都合よくまとめているかもしれないので、話半分にどうぞ。

「potestatem(potestasの活用形?)」potestasから…力、能力、影響力、可能性etc.
「tempus」時間、時期、機会etc.
「verbis(verbumの活用形(複数形)?)」verbumから…言葉、詞etc.
「spectaculum」ショー、光景、見ることetc.

 

これをふまえて…

・『NEVERLAND EPISODE.0』(初回盤特典映像)

このキャスト紹介については『NEVERLAND EPISODE.0』と密接に関係していて、つくづくこっているなーと。(下記、何も目新しいことは書かないけど、一応自分まとめ。)

まず登場順が同じ。手越くん、小山さん、加藤さん、増田さん。

手越くんは自転車こいでる…のではなく、鍵の原料となる金属を溶かすための炉に風を送るふいごを動かしています。*7 そのまんま、物事が動き出すための「動力」を表現。NEWSの原動力、何かを決める時にスパッと判断したり強い信念で事を動かしてきた手越くんを感じさせる。サッカーでつちかわれた運動量も、好奇心あふれる活動量もすごい。

小山さんは金属の溶け具合の時間調整をして、ちょうど良いタイミングに型に流し込む作業をしている模様。*8 小山さんは重役タイムキーパーとして表現。生放送で鍛えている時間感覚。報道では過去・現在・未来の様々な事象に触れてきてもいるでしょう。ライブで話をまわす役をしていることにもつながりそう。

加藤さんはレジを打っている…のではなく、鍵を磨くためのグラインダーを操作している模様。*9 文字盤を押す作業をタイプライターとかけてるんですよね。それと鍵にほどこされた「NEWS」の文字が浮かび上がってくるのも加藤さんの工程によって。加藤さんについてはやっぱり作家として言葉でも表現している人だということ。今回のライナーノーツも興味深く読ませてもらいましたが、NEWSとファンを言葉でつないでくれる存在でもある。

増田さんはピカピカに磨かれた鍵を大砲に入れ、角度を調整して発射!その鍵は女の子の元に届きます。*10 大砲が派手な見世物になっているのと、女の子に届けるまでの最終的で直接的な工程を担当。ライブの演出や衣装を積極的に担っている増田さん。NEWSの“目”とも言われてたよね。今日からのライブもどんな風に演出してくれるのでしょう。

 

・歌詞カード(初回盤)ごめん、初回盤しか持ってないのだ…

各メンバーがキャスト説明を暗示する曲に登場しているのかなーと思いました。
『"The Entrance"』小山さん:「時空の扉」にかけて?
『NEVERLAND』加藤さん:アルバムのキーワードとなる言葉の登場する曲だから?
『アン・ドゥ・トロワ』増田さん:これは「show time」からですかね?
『EMMA』手越くん:動的な曲だから?「こっちは引き下がり方 知らない男」だし。

 

以上、キャスト設定との関連でした。

ここからはネバーランドの物語との関連。

 

歌詞カードの表紙と裏表紙には両方とも鍵穴がついている。しかし全く同じではなく、鍵穴の中からのぞく空間のもやもやが違う動きをしています。これには『"The Entrance"』の「これはあなたの旅のゴールでもあり、旅の始まりでもあります。」を思い出す。(裏表紙の裏(どこ?)にも鍵穴がありますね。これはネバーランドの内側の鍵穴?)*11

隠し文字もあるし。*12 模様に含まれた意味も色々ありそう。*13

 

・鍵(初回盤特典)

鍵のデザインはハートの形で作られた四葉のクローバーのよう。夢をかなえる、つまりはネバーランド(夢)につなぐ存在ということか。しかも差し込む部分が「NEWS」って文字になっているだなんてファンタジーでしかない。魔法的な力で認識して扉が開くのだろう。鎖で縛ってるところもなかなか…。

あ、ね、招待状も、ね。(家森さんかい。@カルテット)これは購入して楽しんでもらうのが良さそう。

 

・ツアーへ

で、トドメが「ネバーランドの旅は。。。。ネバーランドへ。。。。つづく!!」です。

ストリーミング配信されている映像はどう関わってくるのかなー。

 

アイドルっていうのは総合的な存在だと常々思っておりますが、そんな中でもかなり意識して総合的に作られたアルバムだなーと感じました。まず鍵とネバーランドが結びついたとのことですが、そのイメージに基づいたキャスト設定とエレメントのキーワードあたりを固めてから作り出したのかな?Johnny's Entertaimentの紹介文では「魔法」ではなく「不思議さ」と表現されていたりするので、制作しながら微調整して固めていったように感じられます。あまり時間もなかったようなのに、音楽(楽曲、歌詞、構成)・ビジュアル(歌詞カードetc)・映像(DVD、ストリーミング)・舞台(は、今日から)のこのからませ具合が恐ろしい。CDが売れなくなった時代だからこそ、買った人を楽しませてくれる仕掛けをたくさん作ってくれているところもあるのかな。…うれし楽しい。(でもNEWSはじめ関係者の皆さんが身体と精神をこわさず続けられますように。)

 

と、いうわけで「総合芸術系アイドルNEWSと行く『NEVERLAND』のススメ」と銘打たせていただきました。今のところ、以上!

やー楽しかった。

 

 

今「鍵を見つけてくれてありがとう。」というミスター・インポッシブルの言葉が、急に『この世界の片隅に*14の「ありがとう。この世界の片隅にうちを見つけてくれて」とリンクして勝手にぐっと来てしまいました。鍵は「NEWSをずっと愛し続けてくれている、あなたの心」なわけですから、この言葉はまさに「ありがとう。この世界の片隅にNEWSを見つけてくれて」なわけです。「NEWSを見つけられて良かった…」とか「重っ」のお返しをしてしまいそう。

 

それにしても、本当によく私はNEWSを見つけられたなぁと思います。正直に言えば、私の音楽的なツボはひどく狭いので、NEWSの楽曲についても完全にツボかと問われると「むむ(汗)」となります。なんせ幅が広いし。けれど、核にNEWSがいると、心惹かれるものになる。アイドルってそういうものかもしれません。しかもNEWSはそれだけじゃなくて。NEWSと関わる人々が熱意と愛情をこめてつくったものには、たとえツボにドンピシャじゃなくても楽しめる魅力がつまってます。そして、こうした熱意と愛情が楽曲以外にもいきわたっているのがうれしい。何をこんなに重箱の隅をつつくように…って自分でもひくくらいですけど、こうした各部分の造りも『NEVERLAND』を構成するものだから、つい書いてしまいました。造りばかりに重心が行ってしまって楽曲が軽くなってしまったら本末転倒ですが、それはない。彼らのパフォーマンス力の厚みあってこその、この濃い造りこみなんだと思います。

だからNEWSのライブは本当に楽しみ。きっとその中に私が一番心動かされる空間があるだろうから。(『NEVERLAND』の一部として表現される増田さんによる衣装もすっごいすっごい楽しみ!)

 

今日からライブスタートですね!行かれるみなさんとNEWSと関係者のみなさんとで、ステキなネバーランドが創出されることを願っています

 

*1:みなさんのレビューのすばらしさに心折れそうになりましたが。「5つの駅」の説にお~絶対それだわ!ってなったり。

*2:全MVを作る田向潤が語る、きゃりーぱみゅぱみゅの才能って? - インタビュー : CINRA.NETくるりのPV『Liberty&Gravity』くるり-Liberty&Gravity / Quruli-Liberty&Gravity - YouTube、他。(情報が雑でごめん。)NEWSでは増田さんのソロMV『Skye Beautiful』を。

*3:あーでもやっぱり「イきたい」はなー。もう少しオブラートに包んでくれても良かったかなー。ぐちぐち。ん?もしかして手越くんのソロとのバランスをとったのかな?まだ聴けていないのでなんとも言えないけど…。例えばソロ曲がネバーランド曲と対応しているとか?ソロ曲は現実世界に戻った『U R not alone』の後にくるので、つまりは現実の曲。ネバーランドと現実の対比になっているとか?小山さんソロは失ってしまった存在を歌う『ORIHIME』、増田さんソロは不倫?の『Silent Love』、加藤さんソロは概要がまだわからない…曲を1度は聴いた後に歌詞を確認したいので、妄想はここまででストップいたします。

*4:この歌詞の傾向は、NEWSにかけられたファンによる願望魔法なのかも。まだ孤独でいてくれ!というね。 性的な要素は入れつつも、その後は別れてね、みたいな。…NEWS……ファイト。

*5:前記事参照

*6:ちなみに、私のとぼしい記憶から楽曲以外のパートがとても効果的に入っているアルバムを引っ張り出すと、バカリズムさんと土岐さんのラジオ風トークが挟み込まれる土岐麻子さんのアルバム『VOICE ~WORKS BEST~』がありました。(そう言えば前記事にも土岐さん出てきたな。)バカリズムさんと土岐さんが真剣にふざけていて楽しい。このアルバムは、土岐さんのコラボレーションやフィーチャリング、カヴァー、CMソングなどの“外仕事”を集めたもの。幅のある楽曲をまとめる時に、こうした手法が活きるのでしょうね。
それと、これ書いてて知ったのですが、山下達郎さんの『COME ALONG』は海外FM局風になっているらしいですね。先日『民放ラジオ101局特別番組 WE LOVE RADIO! 山下達郎星野源のラジオ放談』なるラジオ番組をやっていて、その中でも山下さんがラジオへの想いを語っておられたのですが、アルバムでもそうした試みをされていたのですね。気になる。

*7:こんなにたくさんの歯車を回すんじゃそりゃ重い。

*8:職人的に、溶け具合を時間だけでなく色でも判断してほしかった気もする。

*9:あの形状のグラインダーであの鍵を磨くのは時間かかりそう。特に鎖の部分は厳しい。一つはバフにしても良かったのでは?

*10:なぜだ!なぜ着火している増田さんの足の下にケーブルを通してしまったんだ!ここだけは本当にもったいない!直せなかったのかな…。他の部分はファンタジー感で良いのだけど、ここだけは!(うるさい)

ぐちぐち書きましたけど、全体としてはすごーく好き!!です。物を作ってる情景って見てるだけでわくわく楽しい。この2分あまりの中にギュッとつまってる世界がステキ。田向潤監督ありがとう!!!!あの、増田さんきっかけです?(関係ない話だけど、田向さんの服が好み。『Skye Beautiful』の時も今回も。他は知らないけども。←)

*11:あと薄く緑と青とグレーがかかってる。表裏反転して。これは何を表すんだろ?ケースの色合いも…。ネバーランドの国旗をイメージしたというツアーグッズのタオルの色に近い?

*12:とりあえず見つけられたのは「NEWS」「Come here」「Love」メンバーの名前の頭文字。上のバーの文字は「Welcome to Neverland」かなー?

*13:ハートとか星とかのモチーフはあるなーとわかるので、キーワードと関連してそう。ちょいちょい左右対称とかでないのも気になる。…うん、置いておこう。(力尽きた)

*14:全国拡大上映中! 劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」公式サイト

総合芸術系アイドルNEWSと行く『NEVERLAND』のススメ(木を見る編)

お題「NEWS「NEVERLAND」レビュー」

遅ればせながら、参加させていただきます。ペコリ。あ、でもレビューじゃなく感想です(汗)

加藤さんのJ-web全コメントを待っていたわけではなく、ただ単に遅くなりました…。しかも、加藤さんの『流れ星』以降は昨日28日に更新されたばかりなので変にかすってしまった部分があるのですが、下書きをあまり修正せずそのままでアップしてしまいます!加えて、影響されまくるたちなのでメンバー以外のお話は書き終えてからじっくり読ませていただこうと楽しみに温存させてもらってます。わくわく。なので、他の方とも内容がかぶっていたりなんだりする可能性高し!同じようなこと感じた人もいるんだなーというあたたかい目で、どうぞ一つ。*1

 

アルバム『NEVERLAND』が、まさに異世界への旅として構成されてるので、まずは各楽曲の旅へ行きたいと思います!

 

【楽曲×構成:ネバーランドを旅する】

1.『"The Entrance"』

「ようこそネバーランドへ。」上品で落ち着いた男性の声。彼からの歓迎の言葉と自己紹介からスタート。彼は「この場所の案内人、ミスター・インポッシブル」と名のる。BGMでは壮大な世界の全貌が見えてくる感覚を味わう。そして動き出す機構、あるいは街の喧騒の中へ。物語がはじまる予感。

??と面食らっているところへ「NEWSのみんなが常にあなたと一緒にいます。」と、安心するよう語りかける彼。おぉ~、早速”アイドル”感を出してきます。「鍵をあける準備はできていますか?」と聞かれ、おもむろに初回版についている鍵を持ち出してニヤニヤしてしまうファンあるある(というか、私)。

(ミスター・インポッシブルの声を担当されている矢島正明さんはm-floのアルバムでもナレーションをされているのですね。☆Taku Takahashiさんのご紹介?m-floのアルバムではレッスンという体で進行するんだとか。おもしろそう。)

 

2.『NEVERLAND』

低音と大陸感があるこぶしの利いた女性の声が響き、一気にエスニックな雰囲気に。(歌ってる女性が気になる!)しかし、NEWSの歌声に加えオペラ的な男性の声や子どもの声が入ってきて、すぐに無国籍化してくる。『指輪物語』のような、例えばエルフ・ドワーフホビット等の異なる世界が混在する感覚。『NEVERLAND』の実写映画化をすでに欧米の会社がしていて、その日本語版音楽をNEWSが担当しているのだろうか…なんて妄想してしまう趣。ジャニーズらしい折衷感でありつつ、アカデミックよりの本格エンターテイメントのようなスケール感のある音作りだと感じる(素人耳だけど)。

一方ピーターパンがいるネバーランドに当てはめてみると、エスニックな女性の声はタイガーリリーに代表されるインディアン、男性の力強く合唱するような声は海賊、そして子どもの声はピーターの仲間の子どもたち、というような想像もふくらむ。NEWS=ピーターパン。ネバーランドを自分のものにしているピーターパン(NEWS)と大人の実写版ネバーランドへ。

「NEVERLAND」を「夢」と読ませるところが、また。ライブは夢の場所という増田さんの言葉を思い出す。NEVERLAND=夢→ライブと展開。

「手にした鍵 空に翳せ」と歌われ、あわてて鍵を上にかざしてみるファンあるある(というか、私)。 む、向きはどっち?*2

そして、7色の喝采、7つの驚異、が登場し呪文のように繰り返され印象付けられる。

NEWS=SOUND,with the LOVE,MAGIC,RAY,FIRE,WATER,DANCE

子どもたち=FIRE,WATER,RAY,DANCE,SOUND,MAGIC,…LOVE

順番が異なることが気になる。NEWSが歌っているのは語感とリズム優先で、子どもたちによって語られるのが意味のある順番なのだろう。(これは、後の『"7 Elements"』で確信に。)

このキーワードが入ったパートのメンバー歌割りも薄目でチェック。

加藤「その炎は 心のゆらめき」(炎=FIRE)

手越「踊る愛の魔法で」(踊=DANCE、愛=LOVE、魔法=MAGIC)

小山「水はまさに 命の煌めき」(水=WATER、煌めき=RAY”光線”)

増田「音に潜む魔法で」(音=SOUND、魔法=MAGIC)

慣れていないジャニーズ用語を使うのは恐れ多いのだけれど、いわゆるシンメ感といやつですね。互いのパートが対比され交差する。テーマは壮大かつ抽象的で少々のベタ感あり。そういうところも”アイドル”だなと感じる。生身の人間が抽象的な役割を演じる、という意味で。

 

3.『アン・ドゥ・トロワ』

ネバーランドの全体感に圧倒されたと思ったら、ファンタジックで軽く流れるようなイントロへ。差し込まれる裏声(加藤さんによると”ファルセット”)と、素直にのびる声が気持ちいい。浮遊感に心奪われる。そういえば、本家ピーターパンでもネバーランドへは空を飛んで行く。1,2,3のステップでNEVERLANDへ導かれるという流れでもあるのかな?

「心体」と「show time」がおもしろ韻。「心体」=「しょうたい」は、読ませているのか、そうした読みの用語があるのか?なんにせよ良くはめて来るものです。そしてギリギリのラインをおしゃれに聴かせるジャニーズNEWSはすごい。(ほめてる。)

(それにしても「イきたい」って。1,2,3の隠喩と増田さんパートの直接的表現は置いておくとしても、そんなにところ狭しと性的な表現を入れなくても(汗)…とも思いつつ、数々の衝撃にすっかり毒されているようで「ほぅ」くらいで受入れてる私←)

 

4.『EMMA』

ダンサブルな感じが『アン・ドゥ・トロワ』からつながる。(加藤さんもダンスつながりの件を書かれていたのですが、すでに下書きしてたので「おぉ私もそう思った!」記念に残しておきます。)

1曲で聴くと濃いけれど、『NEVERLAND』にて別の濃さをすでに経験しているから、アルバムを鮮やかに彩るピースに。

はじめの『NEVERLAND』『アン・ドゥ・トロワ』『EMMA』だけでも振り幅がすごい。歌唱的な表現力の幅も。でもここに留まらずさらに展開していくのだから、増田さんが自負するさすがのジャニーズ、かつ手越くんが自負するさすがのNEWSです。*3

 

『アン・ドゥ・トロワ』は「24時のベル」、『EMMA』は「AM0:00」からはじまる。NEVERLANDへの扉は24時に開く?

 

5.『"7 Elements"』

最初の振り幅を味わったところで、ミスター・インポッシブルの声が一息つかせてくれる。そして『NEVERLAND』で登場した7つのキーワードを再度確認!ゲームの途中説明のような位置づけであり、BGMもそんなムード。

心を熱くさせる「炎」。安らぎを与える「水」。

希望を持たせてくれる「光」。気分を高揚させる「踊」。

自分の存在を思い出させてくれる「音」。

世の中に不可能が無いということを教えてくれる「魔」。

そして我々が生きていくために絶対に必要なエレメント「愛」。

炎、水、光、踊、音、魔、愛の順は『NEVERLAND』の子どもたちの語り順と同じ。

光、音、魔には独特な説明が添えられている。(「魔」は「魔法」であると思えば独特ではないかも?)これはネバーランドならではの解釈であり、楽曲と関連しているのだろう。”愛”は全ての曲に含まれるベースと認識。これらは”アイドル”のライブにおけるエレメントのようにも思える。

また、『NEVERLAND』では英語だったのに、あえて漢字を使用したことが気になりつつ、反響するかのように消えゆく音に乗って次の楽曲へ。

 

6.『Brightest』

イントロから上がる!しゃれおつです。m-floです。

小山さんの「love」の発音にハッっとする。

加藤さんの「もっと知りたい」の「たーい」の伸びやかさとエコーの感じも好き。

増田さんの声の軽く弾むようなリズム、ステキ過ぎでは?

手越くんの「ベイベー」がくどくて味。(ほめてる。手越くんは演歌もいけるに違いない←急に)

スピード感の中で複雑にからみあう歌割り。間奏にも引き込まれる。ねりねりしてる。(ニュアンス)

LISAさんバージョンも聴きたくなる。おっしゃれー!!(↑)だろうな。*4

 

7.『Silent Love』

前奏から独特の大人っぽい雰囲気。この「ワーン」って鳴っているのは何の音なんですかね?印象的。

増田さん提案の歌割り変化球曲。一番広く浸透しているパブリックイメージに即しているように思える『Snow Dance』の歌割りとは、個々が担当する歌詞の色づけが異なるのがにくい。加藤さんが情景(現在)。小山さんが前向きであろうと抑制するがゆえにこみ上げる想い。対する手越くんは過去に囚われた率直な後悔。増田さんも情景的ではあるのだけれど、過去の視点をもった俯瞰の目線。基本は一歩引いているのだけど、徐々に感情が高ぶり「どこにあるKEY」から感情を叩きつける。(「KEY」出ました!)

歌詞の内容も、閉ざされた雪景色のピュアな記憶を振り返っている『Snow Dance』と違い、都会の大人びた現実味のある葛藤のようでドキッとする。

手越くんの「言えなくて 言えなくて」は個人的にヒット。たまに弱ったところも見たい←。「僕」もかわいさアップ。小山さんの理想と本音が割り切れない的な悩みっぷりも、ぽい感じでいい←。わりと客観的な目線の加藤さんもいい←。それと言わせてほしい…やっぱりマーク・パンサーさんじゃないか増田さん!かっこいいけど!

 

8.『恋を知らない君へ』

失恋の流れを引き継ぎつつも、しかし急激にピュアな方向に舵を切る。

シンプルな音、ピアノの伴奏が美しい。ピュアの中に品がある。エバーグリーンなたたずまい。

『Silent Love』の複雑な葛藤と、『恋を知らない君へ』の純粋な悲しみの対比。何かが浄化されていく。

(加藤さんの「あ」の母音が歌い手の体温を感じさせるという話*5 は「へー」でした。ボタンがあったら連打したい。※番組を良く知らないのに言ってみた。)

 

ゆったりとした流れにしばしひたる。

 

9.『"Neverland Cast Members"』

再びシングル曲の後に登場。ネバーランドのテンポへ引き戻す動的なBGM。汽車が時を惜しんで蒸気を吹く、あるいは何かを製造する歯車の回転のような音が気持ちをはやらせる。

ミスター・インポッシブルによれば、ネバーランドの世界ではNEWSメンバーが各々異なる根源的な領域を担う模様。その領域の性格は現実のNEWSにも重なる。(長くなりそうなので、別記するかも?でも、すでに色々語られているだろうから特に書かないかも←)

特筆したいのは、その領域が聞きなれない言語であるラテン語で表されていること。ラテン語は現在使用されている様々な言葉の語源となる存在。「ネバーランドの世界で絶対不可欠な存在」つまりは基盤となる存在としてのNEWS、という含みを持たせるためにラテン語が採用されたのか?7つのエレメントをあえて漢字にしたのは、ラテン語を強調するためだとも思われる。

それにしても、ミスター・インポッシブルは逐一”NEWS”を推してくる!「彼らはあなたと一緒に、この旅をすることを誰よりも望んできました。」とか…やっぱり”アイドル”満載。楽曲の中に住み直接語り合うことのできないNEWSの代弁をして、ゲストをもてなすミスター・インポッシブル。ネバーランドの基盤となる神的存在のNEWSとゲストの間をつなぐ預言者のようでもある。NEWS教の伝道者。

他方で、「みんなの気持ちが一つになった瞬間」「さらなる奇跡を作り出す場所」だというネバーランドは、やはりライブと重なってくる。

 

10.『ミステリア』

再び曲調が変化し、歌謡曲チックな懐かしさがあるムーディーな音の世界へ。終わり方もなかなかの歌謡曲テイスト。「最後なのよ」という女性言葉や、どことなく秘密めいている「5つの駅」「終着の場所」といった言葉も歌謡曲風。

恋愛から自問自答系の世界への転換ポイント。次の『BLACK FIRE』へ橋渡しをする曲であり、アルバムの中で他とはダブらない唯一無二のピースでもあるように感じる。

なんとなくNEWSに囚われたファンの葛藤を表現しているようにも思えてしまうw(というか、私。)「俺の化身」「狂気の化身」「自由の化身」である「Mr.モンスター」は自分にとっての”NEWS”なのか、あるいは客観視した時に感じる”アイドルにはまっている自分自身”のことなのか。アイドルには、ある種自分という人間に足りないものを求めているところがある気がするから。足りないものの化身であるNEWSと、足りないものを埋めようと無意識に惹かれてしまう自分の姿。「ミステリア(mysteria)」というラテン語は「秘密」を意味しているのかと思っていたら、加藤さんによると「秘密の儀式やお祭りを意味」してもいるとか。では「ミステリア」=NEWSライブ説でも唱えてみようかしら。「ツアーの客」「サクラの雪」といった歌詞は、今ツアーのスタートを暗示しているようにも思える。一人きりで遠征に向かう新幹線内の情景を妄想(←曲の雰囲気が台無しになる恐れあり汗)。もちろんこの妄想には合わないように感じる部分もあるし、解釈を定める必要もない。だからこそ、たまにそんな曲として受け取ってみることがあっても楽しいかもと思ったので記。

 

11.『BLACK FIRE』

確実に『NEVERLAND』の”かっこいいからかっこいいの振り幅”(by増田)の一端を担う楽曲。間奏のギターがグイーン。

加藤サン!!!シャウト!!!カッケー!!!(片言)

小山さんの「FIRE」の発音と、語尾が跳ね上がる「紙一重↑」からギターのくだりが好きです。

増田さんにはただただキャーキャー言っていたい。それにつきる。この曲を増田さんに歌わせてくれてありがとう(真顔)。JUONさんに御礼をしつつ、回りまわって手越くんにも?

全体にさすがの手越くんを感じる。歌い方をはじめと終わりで変えてるとか。*6 得意なジャンルだからといって慣れでは歌わないところが手越くんたる。徐々に高音になっていく叫び声もなのかな?やっぱり「カナリフツウジャナイ」次元に行っている。

しっかし、このテンションで歌い続けるのって大変そう!でも、全員の声がいい意味できれいにまとまっていなくて、それがかっこいい。(4人のNEWSの曲っていわゆる”スマート”ではない印象があります。適度に力を抜くことなく、いつでも全力投球、的な。メンバーの声質の組み合わせにもよるのかな。それとも喉が開いている感じがするからなのか。声なのか、歌い方なのか、姿勢なのか、その全てなのか、わからないけれど。あるいはこちらがNEWSのキャラクターをベースにして無意識にそうしたヴェールをかけて見てしまっている可能性もあるし。でもそう感じられるようなNEWSのカラーが手越くんの言う”本物”*7 との相性が良いのでしょうね。”スマートさ”や”軽さ”の絶妙な存在を極めるという”本物”への向かい方もあると思うので良い悪いではないですが。手越くんの言う”本物”の意味についても、もう少し考察する必要があるかもしれないし。ただ、ふと思ったので。)

 

12.『ORIHIME』

少し間があいてから、手越くんのやさしい歌声でスタート。すっと心を惹きつけて違う世界へいざなう。(『BLACK FIRE』の荒々しい人々はどこへ行ったのか?)

散りばめられたキラキラ系の音。切なさで走らせるNEWS曲。「999」が出てくるだけでノスタルジックな気持ちになってしまう(私、安い?)。歌詞については加藤さんの解説以上に話すことなし(今のところ←)。「キミは銀河に舞い上がった 夢見るだけの光」だなんて…。(ちなみに私は「NEWS星の歌うたいがち」と言われるくらい歌っていってほしいw いいじゃないかー。ロマンチックじゃないかー。”アイドル”のなせる技じゃないかー。)

小山さんの「もういいかい?」にキャッ。

 

13.『流れ星』

『ORIHIME』から星つながりで展開。さわやかバンド系の音。前奏からして”最後の曲”っぽさがすごくある。

「輝きは希望の証です」「この夢は光になるんです」のですます調がとても印象的。歌い方にもポイントを置いているからかな。ですます調は私的な宣誓のようでもある。だから、最後だけ「輝きは希望の証です」がはまるべきところに「涙さえ光で照らしてよ」という少しくだけた言葉がくることが効いてくる。

NEWS的自問自答曲。NEWS的完成度がすごい。この曲をカラオケなんかで歌っちゃったら「NEWSっていい曲歌ってるんだね~」と言われること請け合い。手越くんと小山さん、私は男の子には『流れ星』をすすめるのが良いと思うのだけど、どうだろう?嫌われない曲なんじゃないかな。

等身大に戻ってきたNEWS。そうして旅の終わりが近づく。

 

14.『"The Grand Finale"』

ゆっくりとしたテンポのBGMとミスター・インポッシブルの声に、希望ある切なさにいっぱいだった胸がほっと落ち着く。ここはネバーランドだったと思い起こさせられ、「そうそう、」と展開する時のBGMはさながらディズニー!

ネバーランドの鍵。それはNEWSをずっと愛し続けてくれている、あなたの心です。」って、甘&重っ!w さすがの”アイドル”感がここでもいかんなく発揮されています。ミスター・インポッシブル(の代弁)によって。ネバーランドは「NEWSをずっと愛し続けてくれている」心という”鍵”がないと入れない世界で、NEWSは信じる人、愛する人がいて初めて存在する妖精?

物語がいつまでも続く余韻を保って一時の別れ。

 

15.『U R not alone』

合唱による壮大な雰囲気でスタート。でも歌詞は、飾り気なく等身大。*8 GReeeeNをしっかり聴いたことがないのだけれど、全体にすごく寄せている感じがする。細く高い声の雰囲気とか。ライブでは一緒に合唱していいのかな?

この「U R not alone」、一人じゃないという表現について。単に僕がついてる系ではなく(それを否定するわけではないのですが)、ついていてくれているのが過去の自分というところが、すごく誠実だと感じる。変に”アイドル”を脚色していない曲をくれたんだなぁと思えて、それもなんだか勝手にうれしい。「U R not alone」が他者との共感につながるのだとしたら、そうした苦しさは誰でも抱えるものだという意味でのつながり。自分を支え、側についているのはあくまで自分自身。「拝啓あの日の僕へ」からはじまり、「昨日までの僕よ」と呼びかける。「生まれた日から今日までの 僕が見てる」ってなかなか壮観な眺め。だから合唱なのだね。自分という孤、個、の声の重なり。自分による自分のための孤独で確かな応援歌。

それにしても言葉数が多い。息つく暇もなく走りきる。その中でも「一切」が効いている。前のめりに勢いよく繰り出す「一切引かない」「一切負けない」で「i」の韻を踏みまくると共に、歌詞に使用される言葉としての聞き慣れなさ(よくありそうな「絶対」とかではない)によって印象を残し、さらに言葉を一般化したりする余裕のなさを感じさせながら、思い切った素の言葉のような雰囲気を生み出している。

 

『流れ星』が本編の最後を締める曲、最後のチャプターだとしたら、『U R not alone』はエンドロール。ネバーランドの7つのエレメントには含まれない1曲という感じがする。7つのエレメントが”アイドルNEWS”の構成物ならば、この1曲はアイドルではない”生身のNEWS”の曲なのかもしれない。*9

 

16.『"To Be Continued...."』

「つづく!!」がかわいい。データを取り込んだら、9秒という短さ!その中に詰め込まれたわくわく感たるや。

賛否両論あるようで、確かにツアーに行かない人やツアーが終わった後はどういう心持で聴けばいいのかなという気もするけれど…心意気は受け取った!と言いたい。トータルで楽しめるNEWSというアイドル。ライブ映像が出たらそれを続けて見ればいいよね!うん!

 

………

 

ふあー旅したぁっ!現実に戻ってきたぁっ!

そして、なんだろう!本当に全編感想だった!←

ですが、まだ私の『NEVERLAND』は終わらない、かも。追ってもう少し書きたいと思います。(はっ、ソロも!…まだ聴いていないとか言ったら身を危険にさらしそうですが汗)とりあえずここまで…。

 

アイキャッチ画像はご存知初回版限定封入の「NEVERLANDへの鍵」です。

タワレコにもまだ初回版はあるのかな?(3/29現在、初回版も店舗取置きならばだいたいのお店で可能な模様。)

tower.jp

tower.jp

*1:年度末&年度初めのもろもろによって、色んな意味でしんどくて時が経ってしまいました。すぐ波にもまれちゃう準備の悪い人間でして。しかも突如として音沙汰がなくなる情緒不安定系w。や、笑えないけど。

*2:あーやはりペンライトは鍵型なんだね!@3/28『KちゃんNEWS』

*3:増田「でも今回思ったんだけど、どの曲もジャニーズじゃなかったら歌えなかった曲であり、作れなかったアルバムだと思うんですよね。1アーティストとしての振り幅なんて全然超えてると思うから」手越「しかも、自意識過剰かもしれないけど、ボーカル力がなかったら歌えないですからね。いい素材をいただいても、調理人の僕らの腕が悪かったら最高の料理はできない。だけど僕らは、どんな曲が来ても歌いこなせる自信があります。それこそが、ぼくらNEWSのストロングポイントだと思ってますから。」『月間ソングス』2017年4月15日、第15巻第4号(通巻174号)、p123、株式会社ドレミ楽譜出版社、テキスト:山田邦子

*4:相手を光に例えるあたり、土岐麻子さんの『乱反射ガール』がかすめました。しかし、あかん、『乱反射ガール』は別れちゃってます…。”光”というのは永遠ではない一時のもの、幻のような印象があるのかも。

*5:J-web『シゲアキのクラウド』2017.3.23

*6:手越「歌い出しはきれいな声で、だんだんと、わざと声にザラザラをまぜて発声するディストーションボイスを入れていって、声のギアを変えて歌ってます。」『TVガイド』3/31 2017.3.25→3.31関東版、2017.3.22発売、通巻3003号、p117、東京ニュース通信社、インタビュー:加治屋真美、四戸咲子

*7:手越「で、こういう言い方が正確か分からないけど、NEWSはちゃんと本物をやってるなっていう感じがする。ちゃんとしてるというかさ。本物をちゃんとやってるし、その本物に向けてみんな努力して、練習してるし。そういうのは特にカウントダウンライブとかに出ると感じるんだよね。1年に1回だけだから、他のグループを一同に見るのって。そういう時に俺らは本物をやってるんだなと思うし、その度に自信になるし」『TV GUIDE Alpha EPISODE C』2017年4月6日号・通巻3004号、p27、東京ニュース通信社、インタビュー:加治屋真美

*8:増田さんが自分のテーマソングと言いたくなる気持ちが、わからないなりに、わかる気がする。泣いてもいい、って思うんだけどな。

*9:加藤さんのJ-webの前にアップしたかった(涙)ま、近い感じで受け取れてたよってことで残しておきます。

今君の知らない道を歩き始める : これまでの楽曲との新たな旅立ちを受けて

初回BのカップリングRepresent NEWS Mixの2曲について書きまっす。ちょっと時間が経ってしまいましたが (汗)。

NEWSがラジオなどを通して繰り返し繰り返し気持ちを伝えてくれていたのが印象に残っていて。じゃあ、受け取った側はどう感じたのかってことを、あくまで1例として、サンプルを一つ増やしておこうと!聴く前に色々書いたし…。時間は経ってしまいましたけど(2回目)。

 

さてさて、まず驚いたことに、4人になる前の曲への愛おしさが以前よりも増しました。私は4人になってからNEWSを好きになった人間なので、こんな風に変化するなんて自分でも意外だった。なので、この変化の理由はなんなのか少し考えてみたいと思います。

 

【自分に起きた変化について考えてみる】 

自分でも、なんで以前の曲を聴く時の心持が変わったのか不思議に思ったので、ムダに図解して頭の中を整理してみました。後日「全然違った…」となるかもしれませんが、一応現段階。

f:id:chikachika04:20170304005535p:plain

たぶん、これまではこんな感じだったんじゃないかなと思います。汗はぼのぼの風にしてみました。

CD音源は、ただ単なる過去の楽曲とは私の中ではやっぱり違っていました。「NEWSの歴史」とか「それを知らない私」とか「安易には触れられない雰囲気」とかがのっかっていた。このことは自覚していたので聴く前にも書いたかな。

そして、そこまで意識していなかったものの、CD音源には”正式圧”とでも言いたいようなものがあったのかな、と。今思えば。CD音源は”正式”なものとしてそこにあって、ライブバージョンはどうしても暫定的な音源だった。そのため”正式”の方を受け止めきれない自分に罪悪感のようなものがあったのかもしれません。

 

それが、こうなった↓

f:id:chikachika04:20170304012455p:plain

”当初の正式”と”今の正式”ができた。これまで直接的だった当初の音源との関係に、少し距離を取れるようになったのかもしれないです。相対化できるようになったと言うか。

今となると、当時の音源のあどけない少年たちの声(少年じゃないか?)に、何を嫉妬したり責められているように感じていたのかなと。逆に少しぎこちない感じとか細い声とかをすごく貴重に感じる。離れてしまったメンバーの存在感ある歌声も素直に入ってくるし、知らないなりにその頃に思いをはせてしまう。そこにはその頃の4人もちゃんといて。当時のNEWSのタイムカプセルのような存在だと思えるようになりました。

もし「Represent NEWS Mix」を出してくれていなかったら、「今はこうなのに…CDは…」と、当初の曲を憎むようになっていってしまったかもと、ちょっと大げさだけど思ったりします。そうした余計な気持ちから解放された気がする。つき物が落ちた感じ。

つきなみな話かもしれないけど、今がしっかりあるから、過去も安心して見つめられるようになるのかな。過去と現在をつなげてくれてありがとう。…と、言いたい気分です。

 

きっと、この4人のNEWSが”最終形”、これまで変化してきたけれどこれで打ち止め、もうここからはずっと4人、という意思表示でもあって。4人のNEWSが様々な時代の楽曲と共に改めてスタートを切ったんだなぁ。そんな気がしました。

 

 

【それぞれの曲の感想】 

さーて、ここからは、各カップリングについて!

もう、良いにきまってるじゃないかー。だからざっくりと行きます。←

 

『さくらガール -Represent NEWS Mix-』:『EMMA』初回盤B収録

めちゃくちゃドラマチック。スピード感ある。前奏好きなので、ベースが一緒みたいでうれしかったです。

・小山さんのふわっとした「ばっかり」にキュン

・加藤さんの「忘れない」がいろっぺー

・手越くんの当時の少しだけ細い声はやっぱりそれはそれでとても魅力的だったなと思うと共に(手越くん本人もそんなようなことを言ってたから許して!*1)、強く太くなってる声もステキだなと。情緒ビブラート!(←何語?)

・増田さんの落ちサビ(と言うの?)については、もう「余は満足じゃ…(涙)」状態で、つっぷすしかない。緩急のようなものがすっごくイイ。

最終的にはやっぱり少し複雑で少しさみしく感じる。そういう曲だから…それでいいんだと思いました。

 

『I・ZA・NA・I・ZU・KI -Represent NEWS Mix-』:『EMMA』初回盤B収録

音も声も一体になってせまってくる感じ。大人の余裕を感じる!こんなに色っぽい曲だったのか。

・ダーク小山!

・加藤さんの色っぽさがすごい(『さくらガール』感想とかぶってる件)。音の上げ下げが激しくて難しそうなのに、ステキだなぁ。

・テゴマスはもり!!「み~て~い~たぁ↑」に心奪われ、堂々たる「げらうぇい」を仰ぐ。

・手越さんの声の伸びがすばらしい。美しい。絶品フェイク。

最後まで一気にもってかれました。私が好きになった『I・ZA・NA・I・ZU・KI』がここにあった。あった。あったんだよーーーという変テンションになる。 はあぁぁぁっかっこいいっっっ…。

 

 

ふああ、ようやく書けたー。 自分としては一つケリがつけられたようで勝手にすっきりであります。

これからどんな曲が登場してくるのかも楽しみに待っていたいと思います!次はバラード系とか、どう?

 

↓まだ間に合うよ!(って言っても、宣伝になるような部分があったか微妙ですが汗)

tower.jp

 

 

タイトルはスピッツ『若葉』より。「泣きたいほど 懐かしいけど ひとまずカギをかけて 少しでも近づくよ バカげた夢に」に続く最後の最後の歌詞です。「バカげた」はスピッツの愛すべき”自虐が極まって超前向き”な部分なので怒らないで…。

今回のタイトルはすっごく悩んだ。(まさに知らんがな!ですね。)うーん…どうでしょう?(知らんがな)

ブログ内容とあまりリンクしませんが「暖めるための 火を絶やさないように 大事な物まで 燃やすところだった」というところがすごく好きなんです。だからいつかそこを使わせてもらいたいと考えていたのだけれど、今回自分が愛おしく感じらるようになったのはNEWSの”若葉の頃”なのかな、とチラと思ったので選曲しました。いや、全然知らないんだけどね、当時のこと。NEWSは当時から厳しい状況を何度も経験しているので、こんな”若葉の頃”はほとんどなかったのかもしれないとも思うのですが。それにNEWS自身はもうこの曲の段階は乗り越えていると思うわけで(もうきっとカギはかけてないよね?)、だから今組み合わせるのは良いものなのか……という感じで一転二転してすっごく悩んだのですが、もう1日考えたのでアップします。←

こんなMVだったのか…(涙)

www.youtube.com

 

*1:『TV LIFE』首都圏版2/4→2/17、2017.2.1発売、第35巻4号(通巻1148号)、p4-5、株式会社学研プラス、text:伏見香織・寺田渓音 にて、「『I・ZA・NA・I~』のサビでオレは上のキーでハモってるんだけど、元の時は声変わり直後くらいでちょっときつかったけど、今はわりとスコーンって出ちゃうのね。その分スマートには聴こえるかもしれないけど、”頑張ってる感”もまたよさの1つだったかもって思うし。」と。『さくらガール』の話じゃないけど←