キラキラの方へ。

しがないミソジのゆるふわ雑記

光について:2017年のアイドルと(Negicco編)

2017年の備忘録「光について」シリーズ。

あと2回は偶然にも2003年結成で今年15周年を迎えるの2つのアイドルグループについて。

 

Negiccoの『愛は光』

女性アイドルの中だったら、2017年はこの曲を1番聴いたかもしれない。そしてこれからも折に触れて聴き続けていきそうな気がしています。

www.youtube.com

愛は光 - Negicco - 歌詞 : 歌ネット

Negiccoについては→http://negicco.net/profile/

2003年7月結成。15周年目に突入した新潟県出身在住の3人組アイドルです。

小西康陽田島貴男西寺郷太池田貴史土岐麻子さかいゆう堂島孝平らから提供を受けた質の高い楽曲も魅力。*1

この並び…すごい。これでインディーズ。

そして15周年の幕開けを飾ったのが、2011年にT-Palette Recordsへ移籍した後のベストアルバム『Negicco 2011~2017 -BEST- 2』。その1曲目が、新曲『愛は光』となっています。

 

Negiccoのことは、きちんと知らなかったし、今も詳しくはないです。曲作りにたくさんのミュージシャンが参加していることはかろうじて知っていて、土岐麻子さんが関わった曲を聴きかじったことなどはあるのだけど。

だから『愛は光』についても、Negiccoの歴史を知っているから響いたということではなく、ものすごく単純に、曲としての魅力にやられました。

この曲のクレジットは、作詞・作曲:堀込高樹 編曲:KIRINJI

そう、KIRINJIの堀込高樹さんが作詞・作曲なのです。この曲を聴くきっかけはココでした。*2

そんな人間に、この曲がどんな風に響いたのか、ちょっとメモっておきます。(新しいことは何も言ってないけど汗)

 

月と太陽の例えが響く

曲を聴くとすぐ、アイドル目線で歌う周囲の人への感謝ソングだとわかります。15周年という節目のテーマとしては納得。元々は「門出をテーマにした曲」を*3、という希望があったとか。

だけど、一筋縄じゃいかないのがさすがの堀込兄!

ああ、わたしが月なら太陽はあなたよ

光は愛、愛は光ね

それこそが本当のことです

ああ、わたしだって太陽

あなたを照らしたい

授かった愛を輝きに変えよう

惜しむことなく

この曲を聴いた私の心理状況について書きますと、「わたしが月なら太陽はあなたよ」に、まず「え!?」となりました。輝いているのはもちろんアイドルで、アイドルからは光のおこぼれをもらっている(言い方)くらいの感覚なもので。

で、驚きの後には、ちょっとファンにリップサービスしすぎじゃない?感謝ソングだからって…ねぇ、と卑屈さを発揮(笑) 

でも、続く「光は愛、愛は光ね それこそが本当のことです」でめっちゃ念を押してくるものだから、そんなに言ってくれるなら…そうしておきましょうか、とほだされる。

そして、さらにくる「わたしだって太陽 あなたを照らしたい 授かった愛を輝きに変えよう 惜しむことなく」に、感無量(誰?)

 

アイドルが自分を「太陽」と例えるまでの展開が本当にうまいです。最初はアイドルが光を受ける側であるという意外性のあるところから入り、愛=光という方式を成り立たせてから、アイドルが光を発する側になる。最終的には太陽=唯一(アイドル)対 照らされる存在=不特定多数(ファン)。つまりアイドルとファンの関係に非対称性が生まれる。だけど、最初に自分を「月」に例えているので嫌味でもないし、1対1の関係の延長のようにも感じられる。アイドルを自分だけの「月」であり「太陽」と捉えることもできるし(実際、個人的視点においてはそう捉えることも可能)、「太陽の光を独り占めすることはできないし、それは望まない。むしろもっともっと他の人にも届くように輝いてほしい」という想いにもフィット。揺れ動くファン心理にはまる表現なんだろうと思います。

今思い出した唐突な話なのですが、NHKでやっている『精霊の守人-最終章-』ってご覧になってますか?その第5回『槍舞い』でのエピソードをふと思い出しました。超はしょって説明しますと、主人公のバルサは、訳あって父親の友人であるジグロに育ててもらうのですが、そのことがジグロと周囲の人の人生を不幸にしてしまったのではないかという想いを抱えています。だけど亡くなって霊的存在になったジグロとの対話の中で「私たちを不幸にするものがあるとするならば、それはお前の心一つだ。お前の心一つが、私たちを幸せにも不幸にもする。」と言われる。バルサが幸せであれば報われるんだって。バルサにとっては重いだろうし、勝手で理不尽だと受け止められてもしょうがない言葉。でもやっぱり大いなる愛だと思うわけです。バルサはその言葉を受け止めました。

これは”親子”関係のエピソードですが、このジグロの気持ちにはファンの気持ちと重なる部分があるのではないかという気がしました。「授かった愛を輝きに変えよう」というアイドルの「心一つ」に、なんだかんだファンは報われるのだと思います。(人によるし、時と場合にもよるだろうけど…。)

洗練された美しい流れ。この流れだからくどくならず、白々しくなってしまうこともないのかなぁ。 

 

ダイヤモンドも

ガラスのビーズも

光があるから輝くの きっと

というのも、光(=愛)を送らなくちゃという気持ちにさせられます。アイドルに限らず、どんなにダイヤモンド級の逸材と言われていてもなかなか報われない人がいることを、たぶん人は知っている。特に15周年をむかえるNegiccoを見てきたようなファンの人なら、その間に消えていった可能性をたくさん見ているはずだから。美しい例えの中にある説得力が半端ない。美しいけれどけっこうシビアな詞だとも思います。

 

燃え尽きるその時まで

最後のこの詞には賛否あるのかもしれませんが、この切なさと刹那感、私は好きです。ここにもシビアさがある。きっと「永遠に」って言い切ってしまいたいだろうけど。

アイドルとしての活動が終わっても人生は続いていくのだから「燃え尽きる」という表現はどうなのか、といった意見も見ました。その通りだと思う。でもアイドルの、アイドルとしての夢、ファンも一緒に見たその夢の終わりを「燃え尽きる」と表現しているのであって、それ以上でも以下でもないのかなと思います。

ファンは、このアイドルとしての決意表明に胸熱くなり、限られた時だからこそ大事にしたいと気持ちを新たにしてしまうんでしょうね。

 

なお、2番の「でもペンライトで足元を照らして 寄り添ってくれる人がいる」はスタッフの方々をイメージしているそうです。*4 感謝ソングとして死角なし!(あと入れるならば、家族とか?)

 

具体性と抽象性のバランスが響く

サイリウム」「ペンライト」といったアイドルならではの具体的な言葉が出てきます。けれど「サイリウム」は「ひしめきあう星の群れ」に、「ペンライト」は「足元を照らして」「寄り添ってくれる人」という抽象的なイメージにすぐ回収される。ただの羅列ではなくて意味のある使われ方になっています。アイドルワードがこんなに詩的になるなんて。

それに、他の部分はかなり抽象的なので、適度な具体性がスパイスとして作用して、全体が引き締まっています。抽象的過ぎると思わせぶりでくどくなったりふわっとして弱くなる。具体的過ぎるとイメージの幅がなくなって汎用性が低くなる。

Negiccoに感情移入して聴くことはもちろんですが、抽象的に捉えて聴くこともできる絶妙なラインだと思いました。

 

サイリウム」「ピンライト」「ペンライト」

「月」「太陽」「銀河」「星の群れ」

「ダイヤモンド」「ガラスのビーズ」「真珠」

「輝く」「照らす」⇔「闇」「燃え尽きる」

こんなにキラキラした言葉が並んでいながら、しっとりすっと入ってくる曲になっていることにも驚きます。

 

歌い方も響く

とてもナチュラルに感じました。飾り気のない雰囲気、気合を感じさせ過ぎない発声がこの曲にはマッチしているなぁと。歌うべき人が歌っているので、そういう感覚になるのかもしれません。 

堀込高樹さんのアイドル独特のパート分けを考えるのが大変だったという話などもおもしろかったです。色々こめてるんだなーってわかる。↓

spice.eplus.jp

 

イントロとアウトロにも響く
ちなみに前奏を聴いて『おもひでぽろぽろ』の『愛は花、君はその種子』*5 を思い出しました。曲名やMVの畑の光景とリンクしたところもあるのかも。前奏で心が整っていく。そしてアウトロ(と言うのです?)、好きです。ファンタジック感と儚さと。夢の中に消えてゆくようなフェイドアウト。演奏はKIRINJI!*6

 

ちなみに『愛は光』は『アイドル楽曲大賞2017』のインディーズ/地方アイドル楽曲部門の5位だそうです。

第6回アイドル楽曲大賞2017>> インディーズ/地方アイドル楽曲部門

Negiccoをよく知らない私のような人間にも響く曲。MVも良い。

 

女性アイドルのライブはまだPerfumeをかじったことがあるくらい。2017年はバックバンドが生演奏という気になるライブがいくつかあったのですけど、結局行けずじまいでした。2018年は実現してみたいです。

 

 

*1:Negicco - CDJournal

*2:堀込高樹さんはSMAPにも曲提供していたりもするのですよね。SMAPが解散してしまってから知りました。

*3:堀込高樹「2014年に『進水式』という曲を書いたんですけど、そういう門出をテーマにした曲はどうかみたいな話をいただいて。あとは大雑把ですけど、軽やかでリズミカルな曲が多い印象があったから、ちょっと落ち着いた曲を書いてもいいかなっていう、そういうアプローチでした。」Negicco×KIRINJI鼎談 日本ポピュラー音楽シーンの精鋭から絶大な愛を注がれる理由とは? | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

*4:堀込「1番はファンの人に。そして2番はあの、ステージ袖って真っ暗なんですよ。そうすると転ばないようにスタッフが……。」千ヶ崎「あっ、足元を照らしてくれますよね。」堀込「そうやって日々支えくれている人に向けた歌詞にしてみました。」Negicco×KIRINJI鼎談 日本ポピュラー音楽シーンの精鋭から絶大な愛を注がれる理由とは? | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

*5:原曲はベット・ミドラー『The Rose』。2017年末の紅白歌合戦で島津亜矢さんが歌っていましたね。

*6:堀込高樹「落ち着いた曲なのであまりキラキラさせたくなかったのと、KIRINJIとして生演奏がしたかったんですよね。お三方が歌うことを考えると、ナチュラルなサウンドが合う気がしたし。」Negicco×KIRINJI鼎談 日本ポピュラー音楽シーンの精鋭から絶大な愛を注がれる理由とは? | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

光について:2017年の美術と、ライブと

年末年始らしく2017年に行った展覧会をふりかえったところ、いくつかの展覧会が”光”に関わっていることに気がつきました。そして、ちょうど”光”をキーワードにして書き留めておきたい2017年の出来事がちらほらあったので、この際まるっと備忘録として残しておこうと思います。

「光について」シリーズ、まずは展覧会とライブのお話から。

 

 

展覧会の光について

2017年に見た中から、光に関わる展覧会をピックアップ&一言感想。

 

[ G/P gallery ] 小山泰介 Taisuke Koyama “Generated X” | G/P gallery

www.cinra.net

一番印象に残ったのは、「様々な場所の水面に反射した太陽光が、レンズの絞り羽根によって9角形の光の粒子として記録される様子を作品化した」*1 映像作品『NONAGON PHOTON(LML15)』。丸い光がきらめいて動いているだけの、具体的な撮影対象がはっきりとわからない映像。最初から最後まで見たわけではないので、ピントがあっている部分があるのかどうかは?でも水面をクローズアップしたり引いたりしながら撮影したのだろうということはなんとなくわかった。おもしろいのはピントが変わると光の集合体としての動きも変化すること。遠めに見て複雑でも近づけばわりとゆっくりとか、あるいはその逆とか、わかりやすい法則があるのかなと思いながらしばし鑑賞。結果的には、途中まではそんな気配もあったのだけど、そう想像通りにはならなかった。安易な単純化はできないものだなぁと思わされた。手法はシンプルだけど、水面の光はエモーショナル。そのバランスが結構好きな折衷感。機会があったら、最初から最後まで通して見てみたい。

 

光をつくる:吉岡徳仁『スペクトル』@資生堂ギャラリー

www.shiseidogroup.jp

EXHIBITION | TOKUJIN YOSHIOKA INC.

話題の展覧会だったらしく混んでいた!*2 入ってすぐの大きな空間に、奥の部屋に設置された装置からこぼれる光が差している。その光はたくさんのスティック状の虹が床に散らばったかのよう。装置にはたくさんの不思議な形のプリズムが埋め込まれていて、奥にある光源が動くと、その虹のスティックが少しずつ変化していく。装置が置かれた部屋の壁にも光が映っていて、大きな空間に映るのとは違うその光の形もきれいだった。大勢の人たちが光を眺めたり写真を撮ったりしている様が印象に残っている。奥の部屋にある巨大な装置は人造でつくり出した”神”みたいだなと思った。多くの人間を魅了するために造られた神。部屋の角に2台あったガラスのベンチも吉岡氏の作品。そこに座って眺めることもできる。だけど、人が多かったことと、先を急いでいたので情緒なく見てしまった。こんな舞台美術の作品があったら見てみたい。こんな映像もあったのね!↓

www.youtube.com

 

物質にある光:大庭大介『大庭大介個展』@SCAI THE BATHHOUSE

www.scaithebathhouse.com

DAISUKE OHBA

ホログラム系の顔料による作品。平面作品なんだけど物質感がすごくある。絵の具としてのやわらかさを感じさせるテクスチャーと、金属的な光の共存がなんとも絶妙。普段平面作品で見ている色と形も”光”。平面作品を”光”や物質として捉えなおしてみたくなる。”行為”と”素材”の関係を見る側になんとなく感じさせながらも、作品の存在感の邪魔にならず、魅力の一部になっている。虹色に変化する奥の部屋の作品も素敵だったけど、特に手前の部屋の『X』の渋いメタリック感と絵の具の感じが好みだった。「アクリル絵具にに独自の錬金術を加えることで、鉛のように鈍く輝くメタリックな質感を生んだ」*3 んだそう。是非The xxとコラボしてほしい…なんて妄想。

 

光と痕跡:北野謙「アーティスト・プロジェクト#2.02『北野謙:光を集める』」@埼玉近代美術館

www.pref.spec.ed.jp

imaonline.jp

光が降り注いでいるようだと思って見に行ったら、定点記録された太陽の軌道の写真だった。なるほど。「[冬至-夏至]を含む役半年間、太陽の光跡を地平線とともに長時間露光で写真撮影している」*4 のだそう。ところどころ途切れているのは天気に影響されているからとのこと。美術館の屋上に設置したカメラの写真も展示してあった。ベースの青が魅力的。都市の風景や新生児を長時間露光で撮影した写真もあったので、それぞれの時間を対比できる。人間や自然のもつ時間の幅や、時間をどういうスパンで捉えるかについて思いをはせたくなる。

 

光と世界:オラファー・エリアソン

オラファー・エリアソン 視覚と触覚』@アップリンク渋谷

www.ficka.jp

光を使った作品でも有名なアーティスト、オラファー・エリアソンの2008年の作品『The New York City Waterfalls』*5 の発表までを追ったドキュメンタリー。

彼の言葉にはよくわからない部分もあったけれど、おおかた「わかる!」と思えたのはうれしかった。丁寧なつくりで彼の言葉が鑑賞者に落ちやすいようになっているのだろう。

一つの大きなプロジェクトを完成にもっていく粘り強さと確信とには感服した。規模、求める完成度、人を巻き込み協力し合う力。私には想像もできない推進力。

鑑賞者に彼が直接話しかけるコーナーで行った光を扱った視覚実験は、意外と単純で愛らしいものだった。目新しい感覚にはならなかったけれど、映画としてこういう演出をすることは新鮮なのだろうか? 視覚実験の一つについては0:50あたりからのものが近い↓

www.youtube.com

けれど、これらの実験が「アートは世界を変える一手段であり、人は世界を変えることができるんだ」「“現実は主観次第”これはアートに限らず全てに言える。現実は見る者の見方で決まるんだ」*6 といった彼の言葉にすっと入れるように導いていた。

『Green light―アーティスティック・ワークショップ』と『Eye see you』@横浜トリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス

http://yokohamatriennale.jp/2017/index.html

Green light - An artistic workshop

Eye see you • Artwork • Studio Olafur Eliasson

横浜トリエンナーレについては、駆け足になってしまいオラファー・エリアソンの作品も丁寧には見られなかった。せっかくの機会だったのに、私って…。後々、今回展示されていた『Green light―アーティスティック・ワークショップ』だけでなく『Eye see you』もプロジェクト系の作品だと知って、改めて映画で見た、彼の世界との関わり方が思い出された。流通についても作品の一部として、社会への影響の与え方に徹底して取り組んでいるのだなと。”難民”と東日本大震災とを重ねる視点にもはっとした。

 

逃してしまった”光”の展覧会

展覧会に行きたいなと思い立ったときにちょうどやっていた展覧会に行きがちなもので、けっこう機会を逃しがち…。反省の意味もこめて、2017年に見ておきたかった!逃してくやしい!”光”関連の展覧会をピックアップしておきます。

ダン・フレイヴィン『DAN FLAVIN』@エスパス ルイ・ヴィトン東京

www.espacelouisvuittontokyo.com

アート+コム/ライゾマティクスリサーチ「光と動きの『ポエティクス/ストラクチャー』」@NTTインターコミュニケーション・センター

www.ntticc.or.jp

アンリアレイジ『A LIGHT UN LIGHT』@パルコミュージアム 

www.parco-art.com

会期が長いとうっかりする…。

特にANREALAGEの展覧会は機会が少なそうだし、NEWSファンとしても行っておきたかったっ。最終日だけ終了時間が早いことに気がつかなかった自分をうらむ。(そもそもの計画性がないのが悪いんだけど涙) 

 

2017年限定で私が気がついただけでも、こんなに光に関する展覧会があったもよう。アプローチも様々。言葉にしてみたら、自分の思考の浅はかさを実感して凹みましたが、こうしてまとめることが自分にとって少しは意味があると思いたい…。

光はそれ自体がとても魅力的な素材。そして世界を認識するための一つの根源的手段なので、”光”について考えると、自分自身の世界の認識にも直接的な刺激やゆらぎを感じます。それが楽しい。 

 

 

ライブの光について 

ライブの光と言っても演奏中ではなく、演奏前後で印象に残った光を2つ。

 

舞いあがる光:SPITZ『30th ANNIVERSARY TOUR "THIRTY30FIFTY50"』@横浜アリーナ

https://spitz-web.com/30th/3050tour/

ライブ映像のジャケットに使われている写真、これライブがいよいよはじまるって時のメンバー入場時のライティングなんです。演奏中じゃないのだよー。白くてまばゆいライトがたくさん上に向かって伸びているのが本当にきれいでまぶしくて。宝物がつめこまれたおもちゃ箱が開いたかのような幸福感と高揚感がありました。光だけでここまで気持ちが高ぶるものなのかと思わされたライティング。30周年ライブという期待感をがっちり受け止めて、想像以上の時間を約束する気合のようなものも感じました。『SUGINAMI MELODY』のオルゴールアレンジっぽい音楽も含め、たまらなく好き。この光を忘れたくなくて謎の絵をメモったくらい。だからジャケットに使われた理由も本当にワカル!!*7

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夢ごこちの光:Cornelius『MELLOW WAVES TOUR 2017』@新木場 STUDIO COAST

CORNELIUSのライブは2回目*8、ワンマンに行くのは初でした!スタート前『あなたがいるなら』の前奏が流れる中、舞台上のカーテン*9 に太陽のフレアみたいな映像が音楽に合わせて伸びたり縮んだりする様も素敵でしたが*10、特にこれはイイ!!と思った演出が、終演後にミラーボールを回してくれたこと。演奏中に回すことはあっても、終演後に回してくれるライブというのを私は体験したことがなく、感激しました。終演後って味気ない光がついたり、暗い会場から明るい廊下に向かってひたすら歩くみたいなことが多い印象があって、急激に夢から覚めさせられるのだけど、むしろ夢心地を増幅するかのような光でした。進まない列にだるさを感じることもなく、出口付近にいたことを後悔するくらい、あの空間にまだいたかった。映像を撮りたかったけど、出口に向かう人の波の中で立ち止まることもできず断念。でもやっぱり同じ(?)気持ちの人はいたみたいで、先日の『NHK WORLD presents SONGS OF TOKYO』関連ツイートを見ていたら、新木場終演後の映像を撮影していた人を発見。「そう、これこれ!!」ってなりました。コーネリアスって視覚的演出にも力が入ってるんだなー、としみじみ感じた時でした。

 

 

2018年もその時々に気になる展覧会やライブに、気ままに足を運んで行きたいと思いますー。(行き当たりばったりの反省なし)

 

 

『光について』ってGRAPEVINEの曲がありますよね。この記事が関連しているわけではないのですが、2017年はGRAPEVINEのデビュー20周年だったとか!これもご縁ということで、私が好きな光に関連したGRAPEVINEの曲『白日』にて〆。前奏から入りがぞくぞくする。(しかし、MVになぜ犬猫の鳴き声を入れちゃったのだろう…。CD音源には入っていないから、ぜひそちらも聴いてほしい。)

新曲も相変わらずかっこいい。

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*1:展覧会場で配布されていたテキストより

*2:「インスタ栄え」する展覧会として話題だったみたい。

*3:SCAI THE BATHHOUSE | Exhibitions | 過去の企画展 | 大庭大介 個展

*4:チラシより http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?action=common_download_main&upload_id=4730

*5:The New York City Wat... • Artwork • Studio Olafur Eliasson

*6:パンフレットより

*7:ちなみにアイキャッチ画像は、ツアーグッズ「ハチミツ スノーグローブ」のどアップ。

*8:1回目はフジロック

*9:カーテンがある状態もめずらしいのでは?

*10:先日放送した『NHK WORLD presents SONGS OF TOKYO』にも一瞬映っていました。

そろってるとムダにうれしいもの、あるいは2017年夏の記録

メンバーカラーと個人的な夏の思い出にまつわるゆるーい記事です。

 

ジャニーズをはじめとしたアイドルを好きになると知ること。それは、グループのメンバーに振り分けられている担当色”メンバーカラー”があること。私は嵐を見るようになるまで、その存在を知りませんでした。衣装だけでなくテロップとかに結構反映されているのに、気にしていないと気がつかないものですね。(単に観察力の問題?)

嵐は大野=青櫻井=赤相葉=緑二宮=黄松本=紫

NEWSは小山=紫増田=黄加藤=緑手越=ピンク

色相や明度の幅は自由。嵐は原色系、NEWSはパステル系でまとめられていることが多い印象があります。赤とピンクの範囲が一つの基準になって、他の色とのバランス決めているからかな。

ちなみにメンバーカラーってどう決めているのだろう?とググってみましたが、各グループによって決め方が異なる模様。全グループが事務所からのお達しだろうと思い込んでいたので、自分で選ぶこともあるという話には驚きました!メンバーカラーってグループの見え方やデザインにも影響してくるので、客観視してカラーリングするってのはなかなか難しいだろうなーと思います。その時にグループ内でのキャラクターがどれくらい明確になっているかも関わってきそう。しっくりこなかったり不満があったりしても不思議じゃない。*1

でも何かとついてまわるので、影響していないようでしているもの。”名前”と少し似ているところがある気もします。名前が変わったからってその人が変わることはない。けれど、名前が感じさせている勝手なイメージも何気にあるのではないかと。特に私は視覚に引っぱられがちなので、きっと意識下では影響を受けてるのだろうな。

 

そんな、ファン以外には印象の薄い(かもしれない)メンバーカラーですが、知るとなぜだか気になってしまう。何の関係もない商品のカラー展開を見て「あ、おしいなぁ!あと1色あればそろったのに!」なんて密かに楽しむようになってしまいます。私の場合、各色単品だと気にはならないのだけど、同じ場所に何色かそろっていることに気がついたとき、突如としてメンバーカラーチェックスイッチが発動することがあります(笑)

ご本人たちはメンバーカラーをそれほど気にしていないし、むしろカラーイメージをうざったく思うことがあるのも知ってるのに。そろったからって何の意味もないのに。わかってるのにーーーーー楽しい。←

 

そういう訳で(どういう訳だ)、今年の旅行先でNEWSのメンバーカラーがそろった!という写真にて終了です。嵐はおしくもそろわず!*2 ちなみに植物しばり。植物に詳しいわけでもない人間が、ただただ自分が偶然出会った植物を色だけで「わーそろった!」とテンション上げてたってだけの話なので、何でこの植物を選んだのかは問わないでください…。ただそこにいたから。←

でも偶然にもなんとなくっぽい色と形がそろった気がしたので。植物に詳しい人がご覧になったら全然イメージに合わない可能性は高いです(汗)

 

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紫:ラベンダー

すらっとしていて、色気(香り)もある!この旅の目的の一つでした。

 

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緑:大麦

飾り気のなさ。踏まれて、そして実る。ライ麦じゃなくてゴメン。

 

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黄:ノコギリソウ

パッと目を引く印象的な姿。古くは薬としても使われていたとか。レメディ…。

 

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ピンク:ひなげし(ポピー)

そーキュート!そービューリフォー!華があるなぁ。

 

 

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2017年夏のNEWSカラー

彼らのことを見たり聴いたりしていない時にまで楽しくなる、この感覚はなんなのか?本当にいつも色々なところで楽しませていただいております。

2018年も、彼らがのびのびと花を咲かせられる1年になりますように。

 

 

その他の方々。みんなオンリーワンだよ!(誰目線)

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2017年夏

年代のせいなのか、1度はラベンダー畑というものに行ってみたくて。念願かなってうれしかったです。旅したのは北海道の美瑛と富良野。人生でもっとも花に囲まれた1日だったかもしれません。それと、人生でもっともソフトクリームを食べた1日…。←

2017年は乙女な願望を一つ達成(笑)*3

 

ありがとう2017年。待ってるよ2018年。

良いお年を。

 

*1:NEWSは4人になったときにメンバーカラーを変えようという話も出たのですよね。たしか増田さんが言い出して。身につける色にもなるものね。ファッションにこだわる人だからこその提案という気がします。でも、結局ファンにも親しみがあるから変えなかったんだっけね。(記憶のみでつっぱしります。)で、言い尽くされていることと思いますが、結果的には4色のバランスが絶妙!(考察しないでつっぱしります。)

*2:大野さんがね、どうしても集団でいないのよ。訳:青い花がまとまって咲いている場所がなかったの。

*3:その後、24時間テレビで中継があって「この間行ったよ~」と、さかりの花は違うけど、同じ風景を見られてうれしくなったのも思い出!