キラキラの方へ。

しがないミソジのゆるふわ雑記

雨がふっても一人:初 FUJI ROCKの話(道程編)

FUJI ROCK FESTIVAL'17へ行ってきました。

意識高い系音楽リスナーか、リア充なアウトドア派か、SNSを駆使するパリピ以外には居場所がないと思っていたところへ、とうとう。結論的には、そのどれでもない、内向的でインドアな一般人(=私)が一人参加で行っても充分に楽しめました!雨に次ぐ雨でも。

これ↓書いたときには、まさか行くことにするとは思ってなかった。

chikachika04.hateblo.jp

 

【目次 】

 

なぜ、今さら書くのか

FUJI ROCKから早1ヶ月が経とうとしています。元々ブログで報告するつもりはありませんでした。自分の中だけで充分満足だったのと、音楽を語る能力はないという自覚があり、しかし特異なエピソードはなく、その後珍しく時間が取りにくい時期が続いたため。すでに思い出として完結していました。

そこにふってきた、NEWSの加藤シゲアキ氏がFUJI ROCKへ行っていたという情報。「わー、私も行った!」という純粋な驚きと、「報告しておかねば、来年行った場合に加藤さんに影響されたと思われるのでは…」というみみっちい自意識により、書くことにしました。我ながら浅はかな理由。『装苑』『いのちのうた2017』などなど、そして『24時間テレビ』と、「そっちを書くべきじゃない?」案件がたくさんたまっているのですが、とりいそぎ。

ちなみに加藤さんの日程とは少ししか重なっていないです。それに、訪問先ミュージシャンがたぶん違う。J-webとラジオの話から想像するに。(日曜のラジオの内容によっては追記します!)

期待にも嫉妬(?)にも応えられない、単なる報告・感想・覚書ですが、ご興味あれば。

8/28追記:加藤さんの行程については、ざっくりと次の記事でまとめました。↓

chikachika04.hateblo.jp

 

なぜ、これまで行かなかったのか

それは、冒頭に書いたように、私は意識高い系音楽リスナーでも、リア充なアウトドア派でも、SNSを駆使するパリピでもないから。(ザ・偏見)

意識高い系音楽リスナーではない、という話:

恥ずかしながら洋楽はたまーーーに聴くくらい。そんなんなので、ましてやライブに行く対象とは思っていない。FUJI ROCKって”音楽通”の洋楽派が行くものだと思っていた。

リア充なアウトドア派ではない、という話:

アウトドア=団体行動の印象があるけど、そういう友人関係が1mmもない。FUJI ROCKに行こうと誘ってくるような友人もいない。一人アウトドア派(釣りとか?)でも、もちろんない。バイタリティ的にも体力的にも心配。

SNSを駆使するパリピではない、という話:

SNSで活発なコミュニケーションを取るタイプでもない。私生活をアピールする気概もない。むしろ行ったことは隠していたい。

と、いうわけで、行っても場違い感を味わうだけだろうと思っていたのです。

でも、憧れはありました。FUJI ROCKを心から好むような知的でシャレオツなセンスがある人間になりたかったぜ、的な(残念な)憧れが。

 

なぜ、今年行くことにしたか

まず、出演者が気になった。洋楽をほとんど聴かない人間なもので、これまであまりFUJI ROCKのラインナップとは縁がなかったのですが、今年は少なくとも日本からの出演ミュージシャンがツボでした。FUJI ROCKのラインナップ傾向が変わったのか自分が変わったのかは、これまでの出演者を熟知していないのでわかりません。今年のラインナップは90年代を意識していると言われたりもしているとか。その影響はあったかもしれません。思春期は90年代なもので。あと、ここ数年ライブに行く機会が増えてはいたので、洋楽主体のフェスの中で、普段自分が好んでいる日本のミュージシャンの演奏を聴くとどう感じるのか、に興味がわきました。

それに洋楽の方も、興味のあるビッグネームがチラホラ。でも、それはたぶん毎年のことですので、やっぱり日本のミュージシャンがきっかけでした。白状してしまうと。(その後、せっかく行くなら今後聴ける可能性のある出演者より、海外ミュージシャンを優先しようと考え直し、一応そのように動いたのですけどね。)

そして、加藤さんとは正反対のような理由で恥ずかしいのですが、今年仕事が減っちゃって、この時期例年よりもヒマでして…。体力だって落ちてく一方だし、こんなに条件がそろっている今年行かなかったら、もう一生行かないかも、と思ったのが後押しになりました。(仕事がないことへの危機感はどこへ。)

 

参加日程

28(金)に出発~29(土)に帰宅。滞在日程は1日半といったところ。

3日ある日程のうち2日間だけにしたのは、体力がもたないのではないかと思ったから。

1日目と3日目のラインナップを自分の好みによって見比べ、1日目に軍配があがりました。(3日目も色々見たかった!追加ミュージシャンにも気になる人がいたし。)

 

装備(覚書代わりに一応メモしておきますが、初参加でしかもほぼ雨という天候での感想です。それを念頭にお読みください。)

服装:Tシャツと楽な薄手ジーンズ。

感想:〇

足元が泥はねで汚れてしまったので、スパッツ×スカート(短パン)の方が正解なのかもと思いました。着替えのボリュームが少なくて、清潔でいられるのはスパッツなのですね。スカートだったら、さくっと着替えられるので便利そう。短パンでも良いだろうと思います。(これまでは、イキってる山ガール的服装だと思っていた。ザ・偏見Ⅱ)

 

バッグ:リュック。ぬれること前提の普段使いリュック。中身は全てジップロックに。

感想:〇

問題なし。ただ雨の中で、ジップロックを開け閉めするのは手間ではある。なので、ジップロックのチャックの向きをそろえるとか、分類をしっかりしておくとか、袋の口を見て中身がわかるようにしておくとか、細かな手間が必要でした。それと、意外に腰に負担が来た。ちゃんとしたリュックなら重くても腰に来にくいのかもとも思うので、腰が弱い人は要検討。

 

足元:持っていたトレッキングシューズ。ミドルカットのわりとしっかりしたもの。以前ちょっとした裏山の中をうろうろする機会があり、その時に底の薄いスニーカーで行ってものすごく疲れた経験があったので購入していました。

感想:◎

楽だ…。靴は大事。雨もしみなかった。さすが!日常では長靴も使用していますが、歩きやすさ疲れにくさではトレッキングシューズの圧勝だと思います。ガツガツ移動したい人はトレッキングシューズが安心なのでは。ただ、帰ってきたときに洗う手間は長靴の方が格段に楽でしょう。

 

雨具:レインポンチョ。1万前後のものをデザイン優先で購入。予算的に、ゴアテックスはあきらめました。参加するのは今年だけかもしれない、とその時点では思っていましたので。

感想:△

汗なのか雨なのかわかりませんが、2日目は少々湿りました。2日目に出かける前に防水スプレーとかしていたら良かったのかも。雨予報の場合、やはりゴアテックス級の防水性があるものの方が快適なのかもしれないです。使っていないのではっきりとはわかりませんが。でも、軽い雨なら、1万円前後のポンチョでも問題ないと思いました。

雨具のポンチョ VS 2ピース問題については、ポンチョしか体験していないので判断つかず。ポンチョのすそがバサバサするのは、人に当たりそうだし、地面につきそうで少々気になりました。座ると足が出ちゃって雨にぬれるのも困る。でも2ピースは荷物が心配かな。荷物用のカバーも値がはるし…。(ゴミ袋をアレンジしてリュックにかぶせている人もいました。アイデア。)あと、2ピースは雨模様が微妙な時の、下のズボンをはくのかはかないのか問題がめんどそう。はいたら暑そうだし…。実際雨が激しくなったらはこうと思って、ズボンも持っていっていたのですが、結局はかなかった。ポンチョ+足元に巻くタイプのカバー(チャックつき)が、着脱的には一番楽なのかもと思いました。※2ピースの雨具については全くの想像なんで信用しないで。

 

帽子:紫外線カット&撥水性のものを購入。

感想:×

ゴアテックスとかの防水性帽子を買えば良かったー!3,000円くらい上乗せすれば買えたのに!ここでケチるんじゃなかったー!」と思いました。撥水性のものは雨が続くと水を含んでしまいます。そうなると雨が止んでも重いし、接触しているところが濡れる…。速乾だから乾きは速かったけれど、乾くまでがなにかと不快でした。(防水性なら水を含まないと思って書いてるんだけど、そうよね?含んじゃうんなら、撥水性と同じになっちゃうんだけど。撥水性の帽子でも、防水スプレーをかけていけば良かったのか?) 

それと、かぶり方に注意が必要だとわかった。ポンチョのフードの下にかぶって斜め上を見上げていると、雨が帽子のつばを伝って背中に入ってくる。ダメ、絶対。ちょっと恥ずかしいが、フードの上から帽子をかぶるのが正解だと思う。

 

イス:持っていた、3本脚の折りたたみイス。背もたれなし。

感想:〇

イス選びは、FUJI ROCKでどう過ごしたいかによって選ぶものが変わる気がします。個人的にはこのイスで正解でした。私はよくおススメされているゆったり系のイスではなく、あっさりした3本脚の座面が高めのイスを持参しました。なぜなら、家にあったから。このタイプの良いところは、ちょいと座りたいときにパッと座れること。さくっと出せて、さくっとたためる。(これは楽です。短い時間でもさくっと座れる。)座高が高いこと。(意外に重要な気がしました。まず立ち座りにおける足の負担が少ない。いちいちしゃがみこむのは徐々におっくうになるだろうと思うので。座面が低いとポンチョや荷物が地面についちゃいそうだし。それと見晴らしが良い。座面が低いと前が見えにくいだろうなーと思います。座面が高い分、後ろの人に配慮しなければならないので、座る場所には気をつかいましたけど。)場所をとらないこと。(ゆったり系のイスは自分の足を投げ出して座る感じなので、場所をとるように思います。3本脚はまっすぐ座るのでコンパクト。大きなイスは広げられないくらいのスペースにもちょこんと置けました。)

ただ、頻繁に移動するのではなく、ゆったり陣取って音楽を聴きたい人なら、背もたれも腕置きもあって、体を沈めてリラックスできるゆったり系のイスが良いのかも。3本脚ではさすがにリラックスはできなかった…。

移動と言えば、持っていったイスは肩掛けベルトがあったのが大変便利でした!両手がフリーになるから助かる。ちなみに、たたむのが面倒だからか、リラックス系のイスを頭に抱えて移動する人達がいて、それは危険なんじゃないかと思いました。特に雨でぬかるんだ地面を両手を上げて歩くのはすべりやすそう…。イスの足が汚れていたら、周囲を歩く人も嫌ですしね。 

 

小物:(持ち物リストではない。覚書。)

保温できる水筒

→お酒主体の人には必要ないだろうけど、そうでないなら、あると良い気がします。今年は寒かったので、あたたかい飲み物をそのままキープできるのはありがたかった。体調が悪くなることを極力避けたかったので、お酒類をひかえて、あたたかい飲み物をちびちび飲んでいたおかげでトイレにもそれほど行かずにすみました。

ウェットティッシュ

→必要。手の汚れにも使えるし、イスの脚を拭くのに活用できました。移動する際に、さっとイスの脚を拭けば、服の汚れを気にしたり、周りの人に迷惑をかける心配もなし!

薄手のストール

→便利。寒かった時にはさっと首巻に。雨具の中で脱ぎ着する必要がないので楽でした。暑いときには手ぬぐいとかでも良いかも。

ライト

→持って行かなかったのですが、あった方が良いと思いました。夜はやっぱり足元が見にくい!特にぬかるんでいる場合は見えたほうが安全だなーと。チラホラすべったり転んだりしている人を見かけました。

 

私の道程(誰も求めていないだろうけど、…記録だから!)

移動方法:新幹線+越後湯沢駅からはシャトルバス。行きだけ500円支払い。帰りは無料。

宿泊:オフィシャルツアーの女性相部屋@越後湯沢駅周辺。テントを一人で立てる自信がないし、とにかく体力が心配だったのでしっかり寝る場所は確保。

※オフィシャルツアーを利用したので、オフィシャルツアーの人用の荷物預かり所を500円で利用できました。会場に持って入る荷物以外は、そこへ。もし連泊するなら、ホテルのロッカーも使用できそう。(駅のロッカーは閉まる時間が早いようだったので、使用を断念。) 

 

ミュージシャン道程

<ざっくり>

1日目:7/28(金)

DOCTOR PRATS(スペイン)→グループ魂(日※)→RAG'N'BONE MAN(英)→OGRE YOU ASSHOLE(日★〇)→サニーデイ・サービス(日〇)→ヒカシュー(日)→The XX(英★)→ドミコ(日※)→SAMPHA(英)→GRILAZ(英)→yahyel(日〇)→CHAI(日〇)

 

2日目:7/29(土)

DAY WAVE(米★)→Cocco(日★)→CHRONIXX(ジャマイカ)→THE AVALANCHES(オーストラリア)→THE LEMON TWIGS(米★)→CORNELIUS(日)→TEMPLES(英)→Tempalay(日)

 

↑のマークについて

★:最初から最後まで聴いた、※:ゴメン、つまみ・ながら聴き、〇:FUJI ROCK以前にも生で聴いたこと有

(結局、日本のミュージシャンを見てるっちゃ見てる。それにしても、★マークの少なさ!えげつない回り方をしたという自覚はあります。一人だと、気力がある限り移動しちゃうんだよな…。)

 

<プチ感想つき>

1日目:7/28(金)

越後湯沢駅シャトルバス待ちの大行列だったため、想定より遅れての会場到着。さらに、手荷物を預けたり、リストバンドに交換したり。混んではいなかったけれど、初参加で場所がよくわからず、行ったり来たりしてしまった。)

DOCTOR PRATS @WHITE STAGE(途中から最後まで):とにかく楽しい!金管楽器も出てくるし、演奏しながらの振り付けやステップ披露も。フジロックの一発目は盛り上げ役なんだなーと思った。

グループ魂 @GREEN STAGE(最後の方をチラ見):下ネタの嵐w それでもかっこいい阿部さん(破壊)はすごい。村杉蝉之介さん(バイト君)のサカナ君のマネが異様にうまかった。上がる。

RAG'N'BONE MAN @GREEN STAGE(最初から途中まで):声の力がすごい。太くて低い声が迫力。聴かせる。ワールドワイドな表現力。

OGRE YOU ASSHOLE @FIELD OF HEAVEN(最初から最後まで):『コインランドリー』の頃知って、ここ数年意識的にライブへも行くようになったバンド。演奏はいつものOGREだと思ったけど、どうだったのだろう。かなり前の方で見られた。近くで見ると、どちらのギターがどの音を演奏しているかがわかって良い。(普段からわかれ。)出戸さんは目をつぶって歌ったりするんだなー、馬渕さんの髪は美女だなーとくだらないことも思ったりした。たぶん、28日最大の雨降りはOGRE中。

ORANGE CAFEの方へ昼食に。テーブル・イスがあるテント食堂がある。雨をしのげる場所があって助かった。食べている最中に雨はやんだ模様。)

サニーデイ・サービス @FIELD OF HEAVEN(途中から最後まで):思春期からずっと聴いているけれど、ライブは2回目。改めてサニーデイ好き、と思った。懐かしい曲や甘酸っぱい曲のセットリストでキュンとさせられつつも、熱い演奏を見せてくれた。なんだカッケーな、と。『苺畑でつかまえて』は音源ではピンと来ていなかったのだけれど、歌と間奏が絶妙な曲だとわかった。『セツナ』は好きだと思ってたけど、生で聴くと思ってた以上に好きだった。デザートでも食べながら後方で見ようと思っていた考えを改め、途中から前に移動。サニーデイ好きが集っているのでイントロでいちいちわく。私はそこまでは知らぬな…と反省。

ヒカシュー @Café de Paris(途中から最後まで):私が行った中では一番奥のステージ。すっごい低い声からどっから出てるのかわからん高い声まで多彩で、現代アートのパフォーマンスのような曲もあった。私のFUJI ROCKの幅をアーティスティックな方向へも広げてくれた。行って良かった。

The XX @GREEN STAGE(最初から最後まで):ステキだった。音がすごく今っぽくて、新たなステージに行っている気がした。女性ギターのRomyさんがキュート!ぐっと来たようで、最後にメンバーで肩を組んで去って行ったのが印象的。関係者でもないのに、ホスト国の住人としてちょっとうれしかったな。夜になって、ライティングもきれいだった。

苗場食堂ドミコを聴きながら食事。一度聴いてみたかったのでラッキー。FUJI ROCKで聴くとすごく元気でポップに感じた。食事とドミコであったまった。)

SAMPHA @RED MARQUEE(途中から最後まで):音楽的にはツボではないのだけれど、増田さんが好きなKanye氏とのコラボミュージシャンだということで、興味本位で見に行った(←白い目で見てください)。が、カッコ良かった!SAMPHA氏はパーカッション演奏もするのだね。メンバーが一ヶ所に集まってのセッションシーンに結構上がった。それとビジュアル面のセンス良し。まず衣装が全員白。何かの宗教的衣装かと思っていたけれど、後で写真を見るとただのTシャツだったようで驚いた。アーチ状のバックのライティングが祭殿みたいだったのも、宗教祭事っぽく感じた原因かも。普段聴かないジャンルの音楽に触れられたのは、結果良かった。

GRILAZ @GREEN STAGE(途中から最後まで):強い。(語彙力。)バックのアニメはさすがのGRILAZ。戦闘機から銃撃を受けて逃げまくるなどの、日本だったらちょっと暴力的で浮いてしまうような演出がよくはまっていた。どの曲もかっこいい。

yahyel @RED MARQUEE(途中から途中まで):今回は集大成という気持ちで望んだそう。気合の入りすぎか、ちょっと声が上に外れていたところがチラホラあったような気がする。でも『Once』の安定感はすごかった。高音と低音のバランスが好み。天井のうごめく蛍光灯のライティングも良かった。FUJI ROCKでも映像含め総合的に魅せていた。

CHAI @ROOKIE A GO-GO(最初から途中まで):帰りのバスの時間がせまっていたので、ちょろっとだけ。始まる前からけっこうな人。そしてやっぱり声が好き。でも今回はボーカルの音量を小さめにしてた?もう少し主張しても良いのではと思った。またちゃんと見たい!

越後湯沢駅への最終バス25:00に間に合う。最終を目指してくる人が多く、思ったより並んだ。)

 

2日目:7/29(土)

(土曜の人出はすごい…。普通に行けばサンボマスターの頭から、昨日くらいでもおしりには間に合うかと思っていたら全く間に合わず。土曜日をなめていた。見たかったthe fin.も見られず。両方とも日本のバンドだからいずれ、ね。)

DAY WAVE @RED MARQUEE(最初から最後まで):今回のFUJI ROCKで一番の収穫だったかもしれない。すっごい好みだった。音がキラキラ☆ジューシー!MCであまりしゃべらないところも良い。カバー曲のセンスも良い人のようで、周りの方々がカバー曲に盛り上がってた。後で知ったのだけど、ソロ・プロジェクトなのね。完全にバンドだと思っていた。(早速CDを購入したのだけれど、音源だと少々物足りなく感じてしまうのは何故?私は音源だと眠くなる系の曲が、ライブでは好きなようだ…。キセルも…げふんげふん。)

(食事。雨によってチャイが増量…。座りたいときに、雨の中で立ちご飯、というのがFUJI ROCKで一番つらかったかもしれない。その次が雨の中のトイレ行列。それ以外はそんなにつらくない。)

Cocco @GREEN STAGE(最初から最後まで):私の思春期に埋め込まれている『Raining』。とても楽しみにしていた。気合を入れて前の方へ!初Coccoは想像以上にCoccoだった。Coocoが「神」って言われるわけを実感したような気がする。神聖な存在というか、浮世離れしている雰囲気がある。英語ではハキハキしゃべるのに「ありがとう」が蚊のなくような声なのは何故?愛しすぎる。白いドレスと花束。別れの礼がバレエ仕込のしなやかさだった。歌声も切実だったりやさしかったり、涙腺を何度か刺激された。終了後の移動中、「Coccoのように生きたい」と熱弁している女の子がいて、私には無理…と思った。Coccoは奇跡のような存在だよ。

CHRONIXX @WHITE STAGE(最初から途中まで):少々集中力に欠きながら聴いてしまったけれど、私にとっての2日目のFUJI ROCKの音楽性を格段に広げてくれた。ピースフルな気持ちになった。

THE AVALANCHES @GREEN STAGE(途中から最後まで):楽しい!セクシーなお姉さんがノリノリであおってくるのだ。サウンドオブミュージックの曲なんかもサンプリングされてて、きっとどんな人も引っかかるところがあるのだろう。盛り上がるのがすごくわかる。GREEN STAGEの出演者は誰からも好かれるタイプなのだね。愛にあふれてる。

THE LEMON TWIGS @RED MARQUEE(最初から最後まで):兄弟のキャラの違いが楽しい。兄(たぶん)は「レディース&ジェントルマン」と挨拶し、ひねくれたメロディーのポップな曲を演奏し、弟(たぶん)は兄よりもロックよりの曲で、上半身裸でリンダリンダ的見事なロック飛びを披露したり客席に降りたり。エンタメ的にも楽しすぎた。あと演奏パターンの多彩さに驚いた。二人とも演奏楽器は一種ではなく、ドラムとギター、鍵盤(兄?)も演奏できて、楽器担当のパターンがいくつもあるのだ。サポートの人も、鍵盤もコーラスもドラムもやっていた。で、このごろハモリ好きを自覚してきた私としては、コーラスが響いた。途中で移動しようと思っていたのに、最後まで見てしまい、終わったときには自然に笑顔になっていた。

CORNELIUS @GREEN STAGE(途中から途中まで):これまでコーネリアスは音源で聴く系音楽だと思ってたのは完全に間違いだった。コーネリアスのライブはいい!!「これをバンドで?」みたいな曲をやってくる。それがまたすごくパワフルでかっこいい。生の音が、鮮やかに、凸凹に、活き活きと、せまってくる。『STAR FRUITS SURF RIDER』もやってくれて、うわぁぁとなった。夜に映える演出。『あなたがいるなら』を聴きながら移動した私は本当にバカだ…。

TEMPLES @RED MARQUEE(最初から途中まで):コーネリアスから移動してしまった後悔を引きずっていたので少々上の空だったかも。しかし完成度の高い曲だというのは充分わかった。コーネリアスの後では、整い過ぎているように感じたくらい。

Tempalay @苗場食堂(最初から途中まで):生で聴くのを楽しみにしていた。Gt&Voの小原さんの指骨折事件があり、同世代の他のバンドメンバーがサポートギターとして代わる代わる出てくるという特別バージョン。(Tempalayの件については、はてなブログの執筆者に関係者がいらしてびっくり。裏側を知ることができる→Tempalayが好き過ぎた結果フジロックのTempalayでギターを弾いちゃった奇跡 - Yuta Hoshi)新幹線の最終時間がせまっていたため、アルバム『5曲』*1 収録の『New York City』を、私のFUJI ROCK最後の曲にして離脱。

(バスは全然混んでいなくて待たずに乗れた。少々肩すかし。土曜日中に帰る人は少ないみたいで苦笑しつつ、 ゆとりを持って駅に到着。

なお、小沢健二氏については、帰る時間がせまっていた・ステージが奥まった方だった・激混みすることが予想できた、(あと、実は、がっつりハマったことはないから、ミーハー精神で行くのもなぁ) という理由であきらめました。エポック的場であったのは確かだろうと思うので、少々心残りではある。しかし、Tempalayの骨折事件もなかなかのもの。←)

 

長くなったので、まさかの、続きます。

 

*1:TempalayはNEWSの『EMMA』販売と同時期に『5曲』という2nd EPを販売していた。『EMMA』を受け取りに行った際に試聴して、一緒に購入したのが出会い。タイミング、ありがたや。新曲の『革命前夜』も好きだなぁ。8/30(水)に新アルバムを出すそう。